浅井久仁臣 私の視点「第二次湾岸戦争」

ブッシュ政権が始めたイラク戦争は、ブッシュ・シニアが仕掛けた『湾岸戦争』の完結編になる予定でした。しかし、その結末は…

アル・カーイダNO2の死亡説

2006年01月15日 | Weblog
 米ABCTVが、アル・カーイダのナンバー2のザワヒリ容疑者(54)が米軍による空爆で死亡した可能性があるとしたことについて、パキスタンのラシッド情報・メディア相は14日、何の根拠もないと述べ、死亡説を公式に否定しました。
 報道では、米軍がこのところ続けているパキスタンのアフガニスタン国境地帯への爆撃で、ザワヒリ容疑者が命を落としたとしていましたが、これまで何度も流された、ビン・ラーディン容疑者などの重要人物の殺害情報同様、幾つかの情報から推測した「ガセネタ」だと思われます。
 それよりも気になるのは、パキスタン政府高官による、空爆が民間人への攻撃だったとの見方を示していることです。同高官は、米中央情報局(CIA)の誤った情報に基づいて攻撃が行われたと指摘していますが、他の高官からも米軍は連日、同様の爆撃をしていると指摘しています。これらの発言は、米軍による相当大規模な爆撃が行なわれている可能性を示唆していると見て間違いないでしょう。
 怖いのは、この爆撃に対するイスラーム組織による報復です。こういった攻撃が、将来必ずや第2第3の「ビン・ラーディン」を生み出すことはもちろんのこと、ひょっとしたら今、武装組織は第2第3の「9.11」を計画しているかもしれないからです。