浅井久仁臣 私の視点「第二次湾岸戦争」

ブッシュ政権が始めたイラク戦争は、ブッシュ・シニアが仕掛けた『湾岸戦争』の完結編になる予定でした。しかし、その結末は…

解放区と化したスンニ三角地帯

2004年12月30日 | Weblog
 燃料を満載したトラックが29日、モスルの米軍が前哨基地としている民家に突っ込み、爆発炎上しました。それに対応して警戒に当たる米軍のパトロール隊に向けてもう一台の車が自爆攻撃を仕掛けています。さらに、市内各所で仕掛け爆弾が爆発しています。そして、約50人の対戦車砲などで武装した反米ゲリラが米軍を襲撃しました。これまでのところ被害の全体像は明らかになっていません。  米軍の発表では、15人の米兵が負 . . . 本文を読む

モスルで激戦

2004年12月30日 | Weblog
 モスルの米軍基地が自爆攻撃に晒されてから、北部都市モスルでは連日武装勢力からの攻撃があり、空軍の支援を受けた米海兵隊と陸軍が攻撃の手を強めています。   しかし、そのような作戦が今のイラクに通用するはずはなく、29日にも2台の車を使った自爆攻撃がありました。まだその被害は入っていませんが、少なからぬ負傷者が出ている模様です。 . . . 本文を読む

28日のイラク 大荒れの一日

2004年12月29日 | Weblog
 バグダッド及び北西部一体で28日、反米勢力による攻撃が多発、多くの死傷者が出ています。  フセイン元大統領の生まれ故郷であるティクリットの警察署では対戦車砲や機関銃などで重武装した民兵の襲撃で12人の警察官が死亡しています。攻撃はそれに留まらず、ティクリットから約25キロ南にあるディジュラ警察署やティクリット郊外の検問所、バグダッドの北約85キロのイシャーキ警察署も襲われ死傷者が出ています。バク . . . 本文を読む

危ぶまれる選挙の実施

2004年12月28日 | Weblog
 イスラーム系サイトに27日、モスルの米軍基地での自爆攻撃の模様と実行者の「決意表明」を映したヴィデオが上がっています。これを見ると、反米グループがほぼ態勢を立て直して1月30日の投票日まで攻勢を強める事が容易に想像できます。  27日、バグダッドでは、シーア派最大の政治宗教組織、イスラーム革命最高評議会の本部が自爆攻撃に遭い、少なくとも15人が死亡しました。実行声明ではやはり来年の選挙への挑戦を . . . 本文を読む

イラクにコロンビア退役軍人

2004年12月26日 | Weblog
 イラクには約150,000人の兵士の他に、数多くの“民間人”がアメリカから入っています。彼らの仕事は、要人の警護や石油施設などの警備です。しかし、彼らが反米武装勢力の標的になっていることから、警備会社は南米コロンビアにまで目を向け、“民間人”を募っています。  コロンビアは長年、左翼ゲリラと戦闘をしていることで知られています。コロンビアの兵士達の多くは、ゲリラとの戦闘のみならず、要人警護や石油パ . . . 本文を読む

低い選挙への関心 サウディアラビアで初の地方選

2004年12月26日 | Weblog
 王制批判が高まり、政情不安が心配されるサウディアラビアで初の地方選挙が2月10に行なわれる予定ですが、このほどその有権者登録が締め切られました。登録者数の公式発表が行なわれないところがこれまた封建制度と言われる所以ですが、情報を総合しますと、実際に登録したのは有資格者の3割程度のようです。  このように有権者の関心が低いのは、選挙制度そのものへの理解が進んでないからでしょう。サウディ政府はこれま . . . 本文を読む

ファルージャへ市民の帰宅始まる

2004年12月24日 | Weblog
 11月の米軍主導による大攻勢で破壊されたファルージャに市民の一部が戻る事が許され、数百人が厳重な取調べの中23日、帰宅しましたが、市内に潜んでいる武装勢力から米軍に対して砲撃が行なわれ、一部の住民は再度避難する羽目になりました。  この日、2000人の住民が帰宅を許されていましたが、不安定な情勢に尻込みする人も多く、実際に帰宅した住民は、一時帰宅を含めて数百人に留まった模様です。 . . . 本文を読む

米軍基地爆破は自爆攻撃 迫る米軍の“報復”

2004年12月23日 | Weblog
 モスルの米軍基地における爆破事件の詳細が少しずつ明らかにされてきています。  第一報で、「『砲撃による』とする米軍情報が正しいのでないか」「自動車爆弾」との記述を私はしていますが、それらはいずれも誤りです。私の情報の精査に問題がありました。申し訳ありませんでした。  マイヤーズ統合参謀本部議長は22日、記者団に対して「恐らく爆破は間に合わせで作った爆発物を身につけた自爆攻撃によるもの」と発言、イ . . . 本文を読む

米海兵隊の自殺率史上最高

2004年12月22日 | Weblog
 海兵隊広報官は21日、今年の海兵隊員の自殺者が統計を取り始めて以来最高の32名になったと発表しました。これは、2001年のアフガン戦争時の28人を上回る数字です。  海兵隊は現在、178,000人で構成されていますが、陸軍や海軍などに比べて自殺者の数が多いことから5年前、自殺死亡率の調査を始めました。  広報官は、今回の数字とイラク戦争での長期にわたる過酷な任務との関連は不明としていますが、海兵 . . . 本文を読む

仏人ジャーナリスト釈放

2004年12月22日 | Weblog
 今年8月にナジャフの戦闘の取材に出かけた際、武装勢力に拉致されていたフランス人ジャーナリスト2人が21日、釈放されました。  2人の釈放については、これまでに何度か噂されましたが、ようやく実現しました。欧米のマスコミの間では、身代金が支払われたとの情報が飛び交っていますが、今回はフランス政府の戦争反対の姿勢が考慮されて要求されていないとの情報が私のところに入っています。  仏政府は釈放の知らせを . . . 本文を読む