とうとうお米にまで
<二本松産米>「収穫も出荷もしない」農家、無念さにじませ
毎日新聞 9月24日(土)21時54分配信
福島県二本松市産の新米予備検査で国の暫定規制値と同じ1キロ当たり500ベクレルの放射性セシウムが検出された問題で、 彼らの安全への取り組みの怠慢さがこの国を滅茶苦茶にしてしまったのです。
生産農家の男性(56)が24日、毎日新聞の取材に応じ、本検査の結果にかかわらず、「周囲に迷惑をかけるから出荷はしない」と話した。
「何も悪いことはしてないのに。
初めから作らないほうがよかった」と無念さをにじませた。【山田毅】
【コメの放射性物質検査の仕組み】予備検査で規制値検出 本検査で出荷判断へ
男性の水田は同市小浜地区の山間部にある。
稲穂をつけた田んぼが広がり、遠くには磐梯山を望む静かな農村地帯だ。
祖父の代に山を買って、田んぼを切り開いた。
16歳のころから農業を手伝い始め、すでに40年がたつ。大工のかたわらに農薬などを極力使わない安全なコメの生産に努めてきた。
予備検査の結果を知らされたのは23日夕。
県の4月の調査で近くの土壌から1キロ当たり4600ベクレルを超える値が検出されていた。「
ある程度高い値が出ることは予想していたが、500という値にはびっくりした」という。
作付けにあたっては、市から「大丈夫」との連絡をもらっていた。
「手間ひまと経費は無駄になった」と、今年の収穫も出荷も断念した。
「本検査で400になっても、消費者は安全と思わない。
うちのコメは絶対出荷しない。
ほかの安全な福島県のコメに迷惑をかけるから」。
7頭の肉牛も飼育しているが、稲が収穫できなければ、餌の稲わらも用意できない。
今後の飼育もあきらめるつもりだ。
同居する次女夫婦に7月、初孫が誕生した。外の物干しに干された孫の服を指さして「本当は外に干すのも心配。
原発から遠いはずなのに、理由は分からないけど線量は高いんだ。
でも避難の指示や特別な補償もない地域。
いったいどうしろというんだろうか」とつぶやいた。
生活基盤を奪われようとしている現状に「東電は生きていくための最低限の補償をすみやかにしてほしい」と訴えた。
この国をこれからも長年にわたって痛みつけるであろう放射能汚染。
重く心にのしかかって来ますね。
原子力発電を今と成って否定しても遅いのですが、この政策を推し進めて国(政治家・官僚)
東電それに加担した科学者。
残念で悔しいです。
それでも、このつけは国民全体で負わなければなりませんが、
被害に遭われた地域の皆様方の思いを察するに・・・・・・本当に気の毒です。
誰も責任を取らない、そして真実を語らないこの社会の仕組みに疑問を感じます。
住まい造りの現場は
先に最高裁判所で厳しい判断下されました。
「現実に危険が生じている欠陥だけでなく、放置すればいずれは生命、身体や財産に危険を及ぼす様な欠陥が有れば賠償責任を負う」
皆様も記憶に残っていると思いますが、姉歯設計の構造計算を偽造した事件です。
その後、建築現場では法令で網をかぶせられる様に成りましたが、それでも悪質業者は後が絶ちません。
不法行為を取り締まる法令が定められる事に、業界全体で恥じるべきですが、
皆様には、まじめに物造り取り組んでいる多くの創り手もいる事を知って頂きたいですね。