耐震性能アップと雨漏れ防止に
シメール・・・・・公共事業用に認定シメール(ナット自動増締システムシメール)が
国土交通省から、公共事業等における新技術活用システムに登録されました。
そこで、弊社が常々推奨していますシメールを再度紹介致します。
詳しくはホームページ(谷村設計 和歌山県もしくはシメールで検索出来ます)で
参照して下さい。
木造住宅には各種金具が用いられています。この金具を締めるナットは新築時に
あまり強く締めすぎると、木材の繊維を傷つけます。
そこで、「手締め程度の強度」で締めるのが適切なのと、その状態を永く≪建物が有る限り≫持ち続ける事です。
ところで木材は建築後必ず乾燥します。グリーン材(自然乾燥木材)
KD材(強制乾燥木材)そして、集成材等有りますが、程度の差はあれ
必ず「木やせを起こし」隙間が発生します。
と成れば、ナットは当然ゆるみ、新築時の耐震強度は落ちます。
緩んだ状態で大地震が・・・・その揺れは増幅し大きくなります。怖いですね。
工期の有った頃は、大工さんは仕上げ前にもう一度緩んだナットの締め直しを
していたのですが、今日の、工期短縮と乾燥木材や集成材と言う事で、
締め直しをしなくなりました。
しかし先にも言いましたが、どんな木材でも乾燥しナットは必ず緩みます。
まして、木材の繊維を傷めない手締め程度となれば、なおさら隙間が生じますね。
余談になりますが、
私はシメールを知る前に、「締め直しの出来る羽子板ボルト」等を使って、
隙間防止に対処していた経緯が有ります。
平成12年頃、このシメールが建築雑誌で紹介されましたので、早速取り入れ
今日まで用いて来ました。
ところが、能登半島沖地震後ですら、知っても使わない業者が多いのが残念に
思っています。見えない所の隙間まで気遣いしないのですね。
あさひホームの構造など見えなくなる部分で一部業者が過剰?と言うのも
この辺に有るのかも知れませんね。
余談が長くなりました。それでは、木やせ緩んだナットは必ず揺れを受けた時にはより緩みが大きくなります。
長いスパンの中で、住宅は幾度かの台風や地震に遭います。
その度に、ナットはゆるみ隙間が大きくなり、耐震住宅と言っても新築時の
強度が落ち最悪は倒壊。倒壊しなくても雨漏りを起す事につながります。
(参考に、シメールを採用した住まいで、今日まで約5000棟。木やせから
起きる雨漏り事故が無いと聞いています)それを防止しているのがシメールなのです。
木の強度に傷つけない手締めの状態でナットを締め続けているの優れた
金具です。
それが、天井や壁の中の見えない所で住まいの安全を守っているのです。
あさひホームが、「見えない所での差の付く頑丈な家」と言っている一端を
ご理解して頂ければ幸いです。
今回、国土交通省が公共事業で用いても良い商品と認めたのです。
各保証会社はシメールを用いる事で、住宅の価値を高める
(メンテナンスが少なくなる)との認知が広まれば、住宅の瑕疵保証保険費用も
安くなる事が十分考えられます。
まじめな社長のまじめな社長の住まい造り実践会 代表 米田正憲
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谷村
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