下手な横好き

間違ってない?その住まい造り・・・・・NO2

奥山・・・・・・朝の営み

 

 

 

住む人を幸せにする「本物のエコハウス」とは

「夏を旨とした住まいが好印象を持たれるのは、自然=エコ、自然=人に優しいというエコロジー意識も影響しているのではないでしょうか」と前先生。

暑い盛りにもエアコンの使いすぎをためらうように、不自然なもの、人工的に制御された環境を私たちは、どこかよくないものと感じてしまいがちだ。

「室内環境を“制御”するためには、多少不自然に感じることも行わなければなりません。
たとえば気密性を高めた家は、電気を使って24時間換気をする必要がある。
しかし換気に使う電力は微々たるものですし、高気密・高断熱の住まいは冷暖房にかかるエネルギーを大きく減らすことができます」

家の隙間をできるだけなくし、家全体を断熱剤で包み込む高気密・高断熱の住まいの
保温・保冷効果は、魔法瓶にもたとえられる。

家の中と外の空気の交わりを断ちきり、熱の伝わり方を小さくすることで、最小限のエネルギーで冬は温かく夏は涼しく保つことができるのだ。

「自然の通風を優先したスカスカの家から、どんどん漏れ出て無駄になっていくエネルギーを考えると、どちらが『自然に優しいエコハウス』なのか、と問いたくなりますね」

自然そのものを観察するサイエンス(自然科学)に対し、エンジニアリング(工学)は「自然の法則を利用して、人の願いを叶えるためにある」と前先生。

さまざまな技術で住まいの性能を高め、外部の環境に左右されない家をつくることは、現在の住みやすさはもちろん、将来のリスクに対する“自衛”にもなる。

「たとえば北海道では、原油価格の高騰や原発停止の影響で、月2万~3万円で済んでいた冬の電気代が今年は6万円にはねあ上ったケースもあるそうです。

住宅の性能を高めることによって、エネルギーコストがもともと抑えられた家であれば、そうした経済状況の変化や国の政策によって支出が左右されることもない」

そうした住む人の“自由”を保障する家こそが、本物のエコハウスといえるのではないかと前先生は語る。

「本物のエコハウス」を選ぶには、どのようにしたらいいのか。

一つの基準となるのが、国の定める住宅の省エネルギー基準だろう。
オイルショック直後の1980年に住宅の省エネルギー基準を初めて制定し、その後も1992年、1999年と二度にわたって断熱性能のレベルアップが図られてきた。

「ただしこれらの断熱基準は義務ではなく努力目標にすぎず、普及は遅々として進みませんでした。
1999年の『次世代省エネルギー基準』でも、国内の達成率はわずか30%ほどでしかないのです」

2011年の東日本大震災以降、エネルギー事情の急変により国は2013年に3度目となる省エネルギー基準の大幅改正を実施。
「断熱基準がより厳しくなったのに加え、基準をクリアしなければ確認申請が下りないという省エネルギー基準を2020年までに『義務化』したことが大きな進歩でした」

しかし「この最新基準を満たしても、日本の多くの住まいが本物のエコハウスとは呼べない」と前先生は指摘する。
というのも2009年の改定以降、省エネルギー基準から、気密性能を示す「C値(相当隙間面積)」が除外されてしまったからだ。

「断熱は、ただ断熱材を入れればいいわけではありません。

隙間風の侵入や冷気・暖気の流出を防ぐには、『気密』が絶対に必要なのです」。
しかしC値を測るには、完成後に特殊な機械を使って建物の内部から空気を吸い出し、かけた圧力に対してどれくらい空気が外から吸い込まれるかを測定する必要がある。

「海外では測定が義務化されている場合も多いのですが、日本では、手間や費用がかかることを理由にC値を測らない住宅メーカーが残念ながら多いのです」

 気密性能は、建物の設計、部材や機器の精度、現場の施工にいたるまでトータルでみた品質の高さが試される。

「C値を全棟測定している住宅メーカーは、それだけ自社製品に自信がある。
消費者に対して責任を持って住まいを供給しているのだとハッキリ分かりますね」

気密性能は、建物の設計、部材や機器の精度、現場の施工にいたるまでトータルでみた品質の高さが試される。

「C値を全棟測定している住宅メーカーは、それだけ自社製品に自信がある。
消費者に対して責任をもって住まいを供給しているのだとハッキリ分かりますね」

配信されたマールを引用しています。


写真を趣味に高齢者の戯言

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