「勝ちの詩」
勝ち
ただそれだけを求めて
競技ゲーム選手は 今、毎日を生きていく
大会に臨んでいく
間違えそうなとき 自分を救ってくれたものがあった
石を手に取ろうとした瞬間、
潜在意識から強烈な警告信号が飛んできた
「その手は危ない！」
これまでも何度もあったんだ そういうことが
今回もそれだった
盤面をよく見るとその手はとんでもない悪手だった
見落としていたのだ 次の一手を！
相手の絶妙な攻防手を！
強烈なカウンターを！
それを潜在意識が教えてくれたんだ
それは自分を負けから救ってくれた
自分が窮地に陥るのを助け起こしてくれた
やばいとき差し出された一本の太い腕！
自分はそれにすがる
そして負けを逃れていく
やばい状況からの脱出！
もしその手を打っていたら
自分は確実にその試合を負けていた
しかし普段の練習がそれを防いでくれたのだ
それが潜在意識からの警告信号だったのだ！
それもこれも自分がこれまで練習をたくさんやってきた成果といえた
勝ち
この崇高なるもの！
勝たなければ学べないものがある
また勝つことによってしか得られないものがある
それは勝つことによって得られる「全身感動」だ
全身を貫く快感なんだ
これは勝たなければ絶対に得られない
「強い選手に勝ってみろ！」
相手は今までに勝ったことがある選手でも
今までに勝ったことが一度もない選手でもいい
「とにかく強い選手に勝ってみろ！」
そのとき全身を貫く稲妻のような快感、感動！
これはもう勝つことによってしか得られない
だから勝つってすごく大事な事なんだよ！
負けからだってたくさんのことを学べる
でも一方に
勝つことによってしか学べないことや
勝つことによってしか得られない感動があるんだよ！
