川端誠司ブログへようこそ

シンガーソングライターです。オセロが趣味でユーチューブで選手宣誓の場面を見れます。川端三段と打ち込んでください。

最強実力者への挑戦その3

2014-01-26 12:10:00 | 囲碁
次は2回戦。私は糸田六段との対戦になった。あの糸田六段である。
ご記憶の方もおられると思う。このブログでは2011年7月7日、8日に
糸田六段との対局について書いた。このときの試合はすごい
試合で私は何とか逆転で勝つことができたのだった。

あの糸田六段とこの大会で2回戦で再び当たったのだ。
手ごわい選手との対戦である。でも今まで力で圧倒された
ことはないので勝敗にかかわらず楽しみな試合だと思った。
握って糸田六段の先番(黒)である。同段なので手合は
互先(たがいせん)先番6目半コミ出しである。

さっそく試合が始まった。白が左下の黒陣に打っていくと
さっそく黒からハサまれた。戦いに持ち込もうという意図か。
白が応手に戸惑っているのに対し、黒は少考でどんどん
打ってくる。そしてその着手は鋭かった。
白石は左下から中央に向けて右往左往するだけでまだ
眼形がはっきりしない。黒は戦いの中で左右をしっかり打ち、
地を増やしている。
私はこのままでは白必敗だと思ったがどうすることも
できない。しばらくチャンスを待つしかないと思った。

地が少ない白は右上方面を大きな地にしようと考えて
打っていったが、黒が入ってきて白は懸命にこれを
攻めたが、黒にうまく打たれ何ということもなく
無事にしのがれた。

この段階で形勢は黒の圧倒的なリード!
地合いは盤面20目ぐらい黒がいい感じだった。

白はもうこうなったら勝つにはどこかの黒石を取る
しかない、と思った。そして左辺にまだはっきり2眼のない
黒の一団があったのでこれに狙いを定めた。そして
白からの取りかけである。普通に考えれば到底
取れそうもない石なのだが地が足りない以上、
白は勝負するしかない。
黒にしのがれた時点で投了すればよいことだ。
それで白はどんどん攻めていった。

黒の応酬は見事でだんだん黒ははっきり外部脱出が
見えてきた。両者さらに打ち、ここで黒番となった。
黒には2通りの選択があった。
1つの手Aを選ぶと白はそれ以上の追求は無理だった。
黒がAの手を打った時点で私は投了するつもりであった。
もう1つの手はBだがこの手は黒にとってまずかった。

その手を打つと白にすぐAの手を防がれ、
黒はBの手に続いてもう一手打ってもゲタという手筋で
見事に白に捕獲されてしまうのだ。つまり黒は外部脱出
するにはAに打つしかない局面だった。
私は黒の打つ手は2つのうちの1つなので、糸田六段なら
間違えないだろうと思って見ていたのだが、なぜか
ここで糸田六段はBの手を打ってしまった。結局、黒は
脱出への足がかりの石をゲタで白に取られてしまい、
大石が頓死しここで勝負がついた。

糸田六段にとっては惜しい敗戦だったが、私は勝って
3回戦に進むことができた。反対のヤマでは渋田七段が
順調に1、2回戦を連勝し、3回戦にコマを進めていた。
以下続く
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 最強実力者への挑戦その2 | トップ | 次の記事へ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

囲碁」カテゴリの最新記事