この間まで、特に今月2月の頭なんて雪の日が続くくらい寒かったんですのに。
春一番がどうやら吹いたようで、雨に濡れて帰っても気分がよろしい。
春の、なまあったかい風と、サーッと降る雨って、なんだか不気味で気分がよろしいです。
3月末、淵野辺と早稲田と王子の三箇所でやる公演の稽古も、本番まで一ヶ月をきり、まだゆったりとはしておりますが、身体が不器用かつ器用さ不足の自分にとっては、かたい粘土をこねくり回して造形していくような面白みのある現場です。
表面上の演技の単純なスイッチング(これも難しいのでしょうが)以上に、スイッチの切り替わる妙をちゃんと見て検討したい所存です。とりあえず、筋肉痛には慣れました。
最近のこと。もとい、メモ。
6月に出演する現場の企画書を頂き、駅前で立ち話をしながら若干悶々としたり。
それとは関係なく、近くで日向ぼっこしつつ寝ていたホームレスのおっさんが、厚着のためか呼吸しているのかがわからず、死んでいる可能性もある中、たくさんの人が足早に駅に吸い込まれていくのを目の端で見つつ、5分くらいそのおっさまを眺めて、色々妄想なんぞもした結果、他の人々と同様に一切の干渉なくチャリにまたがってスーッとその場を後に致しました。あれは、これは、いったいなんなんでしょうね。ここ数日考えてます。不謹慎。
同年代ばかりの現場だからこそ、うーっと考えることとか。
人それぞれ(言葉でいうのは簡単ですが)、それぞれバイタリティー、モチベーション。
人生って長いなぁと常々思ってしまうのは、なんだかなぁと思ってみたり。
近所のレンタルショップで4本以上借りると安くなるので、目的だったものとそうでないものを半々くらいで借りました。
『9 Songs』っていうイギリスの映画。
ライブ映像とセックスシーンと南極の映像をいったりきたり。
衝撃的とか革新的とか斬新とか、そういうものではないのですが、上質。
インタビューで監督の言っていることとなんらたがわぬ作品。
なんにもない、ぼーっと広がる南極大陸を目下に眺めながら、「…Beautiful!」っていう(言い方も含め)最後がとてもよいと思うのです。
女優さんの映され方が小憎たらしくもめちゃくちゃかわいい。
冒頭、半端に閉まったカーテンの間から差す光を身体が反射しつつ、いちゃこいてるシーンなんか夢みたいで泣いちゃいそうです。
あと、人が面白いって言っていた本とか、そうでなくてもなんやかんや本とか漫画とか、中古で買ってます。音楽もいろいろ手を伸ばしたい。他人のアンテナを借りてみようキャンペーン実施中。
稽古とバイトとで観たい芝居を見に行けないのが悔しい。
悔しいって、ニュアンスあってますかね?個人的にちょっと違う気がするのです。