旧 自分ブランド「COMME des KAORI」

私が他の誰でもない私になるために・・・
独立系FPを目指す私の成功ノート

勝間和代を目指さない!

2009年08月09日 | カツマー


先日、日経だったか読売だったか、下段の新刊図書の広告欄で思わず噴出してしまった

それは、精神科医の香山リカさんの新書「しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)

ふつうの幸せを手に入れるためには、勝間和代を目指しちゃいけないんだって~。
そりゃ、そうだろな

第1章 恋愛にすべてを捧げない
第2章 自慢、自己PRをしない
第3章 すぐに白黒つけない
第4章 老・病・死で落ち込まない
第5章 すぐに水に流さない
第6章 仕事に夢をもとめない
第7章 子どもにしがみつかない
第8章 お金にしがみつかない
第9章 生まれた意味を問わない
第10章 勝間和代を目指さない・・・(笑)

まだ読んでないけれど、やるなぁ、香山さん。
mixi上だけでも7,000人を超えるカツマーを敵に回した
今や30前後の女性たちのロールモデル、カツマーと呼ばれる勝間ファンにとって彼女は教祖的存在?ですから・・・

私もこれまで何冊か勝間本を読んだけど、ビジネス書というよりエンタメとしても軽く読めるし、書かれたノウハウは実行レベルに落とし込んであるから取り入れやすい

最近ではメディア出演も非常に多く、すっかりおなじみの経済評論家となった勝間さん。
この前のNHKの「知る楽」という番組ではすごく綺麗になっていたことに驚いた。メイクレッスンや姿勢、声などあらゆるトレーニングを重ねているとか。
さすがである

だけど・・・正直にいいます。恐いんです。効率至上主義、まるでサイボーグみたい
こないだ、勝間さんがインターネットラジオのbook loversで自身が春から出版した新刊とアエラムック「まねる力」について一人語りをしていた。
これを聞いて私、違和感を感じてしまったんですが・・・。もちろん、経営者、成功者としては素晴らしい仕掛けで、賞賛に値するのだけれど・・・。

さて、なぜ今、勝間和代なんでしょうね。
勝間和代現象を読み解く」という日垣隆さんの新刊もあります。

今年、新しくメールサービス付きの勝間手帳が発売されました。スターターキットが送られてきて、初めに自分のミッションステートメントを作るようなのですが、この時カツマーさんたちがいっせいにブログで発表していました
また、ツイッターは勝間さんが始めてからというもの爆発的に普及したようで、それも自体も恐いけど、この前の「知る楽」の放送直前に勝間さんが「リアルタイムでツイッターで言い合いましょう」とブログ(勝間和代公式ブログ)に上げてから番組中ずっとツイッターがダウンしたままだったらしい。詳しくはわらないけど、やっぱり勝間さんの影響じゃないでしょうか。

この影響力について勝間さん自身はどう思っているのかなぁ。(自覚しているのかなぁ。)
それとも日本を変えようと先導者の気分なのかなぁ。
もちろんこういう自信や(もしかしたら)勘違いな有名人は大勢いるので、勝間さんに限ったことではないのですが・・・。

別に勝間さんが悪いとか、嫌いだとか言っているのではないんです
自分がカツマーとしてついていけないから言うのかもしれないけど、本気でカツマーになったら幸せにはなれないって思うんです。幸せを常に追いかける、幸せ渇望症になりそう・・・。

思うこと 一つかなえば また二つ 三つ四つ五つ 六(む)つかしの世や

キリがないから幸せを目指しちゃいけないって話です。もうちょっとリラックスしてもいいんじゃないでしょうか

成功を求め、(口先だけでも)綺麗な言葉を発し、向上心を持ち、改善し続ける・・・勝間さんだけでなく、どのビジネス書でも同じようなことをいっているけれど、こういうの疲れたり、辛かったり、無理が生じたりするのが生身の人間なのではないでしょうか。
勝間さんに「人生において必要なものはなんですか」って聞いてみたいです。すくなくとも「知足」と「思いやり」とは返ってこないでしょうね

もちろん勝間さんを信じて素直に付いていく人もいていい。
一方で、いや自分は心の声に従って私らしく生きるという人もいていい。
それは個人の選択だと思います。
ただ私はカツマー的生き方をすると死にそうになる。つまり、頑張れない自分を駄目だと責めて卑屈になって仕舞いには自分を嫌いになってしまう・・・

もう一回言うけど、勝間さんが悪いのではない。
勝間さんだから出来るのであり、みんな出来ないから勝間さんが脚光を浴びている。大事なのは、なんでも鵜呑みにしないことだと思います。

自分はこういう人間だから、自分にとっての幸せはこうで、求めているものはこれ、でいいんだと思います。だって成功者と同じテンプレートに自分を流し込んでも違う人間だから同じようにはいかないもの・・・

いろんな人がいることを知って、様々な考え方があることを認めて、さて、それで自分はどうなのか
そういったバランス感覚が何よりも大事なのではないか
と最近の勝間現象を見て思いました。

お蔭様で今年からビジネス書を少しずつ読むようになり、初めは違うジャンルに入るときになかなか切り替えられなかったけれど、今は、塩沼亮潤さんの「心を込めて生きる」とマルコム・グラッドウェルの「天才! 成功する人々の法則」と横山光昭さんの「年収200万円からの貯金生活宣言」を同時に持ち歩いています。
去年の私からは想像もつかない選書と組み合わせ

だけど本もたくさん読めばいいというものでもない。冊数や回数はメルクマールでしかないとおしゃっていた方もいましたが、その知識を自分がどう活かすかが重要
これは最近、ポッドキャストやビジネス書やノウハウ本で「頭でっかち」になってきてはいないかという自分に対する警告です。
知らないより知っているほうが何倍もいい。だけど知っているだけじゃダメなんです。行動しないと

今、私は自分に全く向いていない社労士試験勉強の真っ最中です
はっきり言って安易に目標にしてしまったことで自分の首を絞めています。
今年、勉強法の本を読んで「な~んだ勉強ってコツをつかんで仕組み化してしまえば簡単じゃん」
また、脳科学の本を読んで、「苦手なものを克服するには繰り返して脳に新しいバイパスを作ってしまえば何の問題もなくなるんだ」なんて頭だけで理解したつもりになっていた。
しかしそれは大間違い
そんな簡単なもんじゃない。それに人間の本質はそう変わるものではない。
勉強は大嫌い、活字を見ると眠くなる、算数だけは面白い、好きなものは何時間でもできるけど、面白くないものにはすぐに蓋・・・(笑)

それでも自分で決めたことだからと責任を取るつもりでやっていますけど、たまには「天使」になって自分を批判することなく上から観察する、そうしないと壊れてしまいます。
実は先週から「あるべき自分の姿」と「自分の実感」がチグハグで一人辛くなっていました
でも、そんなときこそ、今、自分は何を感じているのか、どんな状態にあるのかを素直に受け入れることが何よりも大事だと思います
「自己一致」は自分らしく生きる秘訣。

人は誰でも、「唯一の根源的欲求」からあらゆる行動をする、といわれている。唯一の根源的欲求とは、「自分の存在が他者から理解され、認められ、受け入れられ、できれば高く評価され、大切にされたい。と同時に、自分自身もまた自分がよい人間だと思えるような、他の人に役立つ存在でありたいという希求」だ。」
この欲求を満たすのに欠くことのできないものも自己一致

今日は一日中勉強するつもりで張り切って朝早く起きたのに、午前中はずっと寝てしまい、午後も全く問題を解く気力が出ず、相当な自己嫌悪のまま日が暮れてしまいました
しかし、鈴木秀子さんの「愛と癒しのコミュニオン」の「自分に聞く」を読んでやっと立ち直ったところです。
そして明日は爆発する前に、山に避難することにしました(笑)自分を幸せにするのは自分だから・・・。

こんな風に読書に目覚めたのもブログで気づきを与えたれたのも、勝間さんのコミュニティから派生したオフ会の
お蔭。そしてもちろん勝間さんのお蔭。
感謝しています
勝間和代は目指さないけれど(笑)、勝間さんの活躍には今後も注目していきます。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました


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6 コメント

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こんにちは。 (さっくん)
2009-08-09 11:17:41
 読みながらうなずいてしまいました。確かに、誰でも勝間さんにはなれませんよね。勝間さんからいいエッセンスをもらって自分なりに料理するのが一番だと思います。たとえ読書して行動に移さなくても、本を読んで幸せな気持ちになれたり新しい発見があれば、もうそれで十分なんじゃないかと思います。
試験頑張ってくださいね。応援しています!
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これも含んでカツマー現象? (nenjyu-mukyu)
2009-08-10 06:52:14
こういうアンチ本が出るくらい、勝間さんの影響力がすごいんだなあと改めて思った。
そしてaromaさんの書いてることは自分が陥っていた状況にも重なって、すごく興味深く読みました。
もともと「1人の人を信望する」という状態には抵抗があるので、「私カツマーです」みたいなことを言うのは嫌だったんだけど(笑)、私が勝間さんに一番感謝しているのは、「どんなことでも技術だから、訓練で向上させることができる」という考え方を教えてくれたこと。どこまで向上させられるかはともかく、今まで「これは自分にはできない」と思ってしまいがちだったものも、練習すればいいんだと思わせてくれた。でもそれは私が苦手なことの「練習」が苦手な性格だからであって、ほんとに苦手なことはやらない見切りは必要なんだけど。。。
多くの人が勝間さんに巻き込まれたこと自体が彼女のすごさだと思うけど、ここでこうしたアンチ的意見が出てくることで、走り出しちゃった人たちが「自己一致」を考えるきっかけになるんじゃないかな?なんて思いました。きちんと考えることができる人は、そこでちゃんと、自分が取り入れるべき部分だけを取り入れて自分らしく進んでいくことができるんじゃないかな。
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>さっくんさん (aroma@進化型)
2009-08-10 23:55:19
コメントありがとうございます。ご無沙汰しておりますが、お変わりありませんか?
このブログ、自分でアップしておきながらこんなことを書いて大丈夫だろうか・・・と実はちょっと不安でしたので、共感してもらえて嬉しいです!
そっか~、ビジネス書を読んだら何かしら自分に取り入れて行動に移さなければ意味がないと思っていましたが、確かにその前に、新しい知識や考え方に触れてなるほど~と思えるだけで幸せな体験ですもんね。単純に知る喜び、それだけでも十分すぎるくらいであり、だからいくつになっても読書は楽しい、学ぶことに飽きることはない。
倦まず弛まず、一歩ずつですかね。まるで山登りみたいです。
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>nenjyu-mukyuさん (aroma@進化型)
2009-08-11 13:36:04
コメントありがとうございます。
先日来のやり取りもあり、なんか変だぞ!と常々思っていたことを率直に文章にしてみました。もしかしたら不快に感じる方もいらっしゃるのでは、と緊張しながら・・・。

>私が苦手なことの「練習」が苦手な性格だから・・・
よ~くわかります。私も器用貧乏というか、なんでもある程度はすぐにできるのだけれど、深くは追求できない、ましてや苦手なものは面白くないので努力で改善しようなど考えなかった。これじゃ一万時間にほど遠いですね。

そっか~、カツマーと呼ばれることに抵抗を感じていたのは私だけではなかったのですね(笑)私は最初思いっきり誤解していました。(カツマーとは勝間さんを頂点とした全国ネットワークで、指向性のある宗教団体のようなイメージを持っていました・・・。失礼な話です(^_^;))

無指向性の欲求は不幸、指向性があるほうが簡単に幸せになれる、といわれるのは確かにそうです。でも特定の宗教をもたいないものはやはり自分信仰でいくしかないのだと思います。
これはコンフォートゾーンの話からも考えたことですが、目標に掲げた自分の理想像に苦しめられるのは、それが本当に心から欲している自分ではないから、ということもあるかもしれません・・・。訓練で向上できるものなのか、信号をキャッチし内なる声に従うか、その見極めをどこでつけるのかはまだわかりませんが、試行錯誤してみなければそれもわからない・・・、今はその段階なのかもしれません。

今回はmixi日記の続きな部分もありましたが、いつも新たな気づきと課題と勇気をもらっています。ありがとう(^^)v
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気楽に考えてます (COOL)
2009-08-12 12:34:59
僕にとっては勝間さんは「教祖」というより「カツマーブランドの社長さん」のイメージです。
流行りものだから当然拒否反応も出るでしょうね。

一生身につけていられるかといったらそれはもちろん厳しいでしょうが、例えモデルみたいな容姿じゃなくてもチャレンジしたいと思った瞬間に誰でもトライすればいい、という事だと思います。

僕の知ってる自称カツマーの方々はみんな素晴らしい人ばかりで、それだけでも充分に本に投資した価値はあったと思っていますよ。

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>COOLさん (aroma@進化型)
2009-08-12 17:30:36
コメントありがとうございます。
なるほど~、そう考えると客観的に観察できてしかも楽しめますね。新規参入企業の成長を見守る一ファンと言った感じでしょうか。
私は気楽に考えると際限なくどこまでも行ってしまうので、カツマー会関連だけは気合入れて取り組んでいます。(こう見えて?)
さらに試験が近いということで自分を追い込んでいるところがあり、こういうときはつい「これが一体何になる」といった愚問を繰り返してしまいます。それを断ち切る意味でもこのブログを書きました。

>チャレンジしたいと思った瞬間に誰でもトライすればいい
そうですね、勝間さんを見ていると何歳からでも遅くないと勇気がわいてきます。
「1日0.2%ずつそれを改善すると、明日は今日に比べて100.2できることになります。・・・このような努力を365日続けていくと、なんと、この数字は初日に比べたら207.3にもなるのです。」
そうしてコンフォートゾーンは小さな変化を自分に課すことで少しずつ上にずらせるのかもしれませんね。

私も勇気を振り絞ってカツマー会に参加してみたこと、本当によかったと思っています。皆さんには右も左もわからない私をよくここまで引っ張っていただきました。COOLさん、いつもセッティングありがとうございます。今後ともご指導ください!

それにしても「水のように風のように・・・」を目指しているはずが、明らかにCOOLさんの方がその域!素敵です♪
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