7月下旬、東京湾松輪のワラサ船が開幕しました。ワラサはブリの若魚のことで、いわゆる出世魚です。関東ではそのサイズにより、
ワカシ(20cm) → イナダ(40cm) → ワラサ(60cm) → ブリ(90cm以上)
と呼ばれます。関西では呼び方が変わり、
ツバス → ハマチ → メジロ → ブリ
で、一般には「ハマチ」の呼び方が有名です。ただし、釣り人の間では「ハマチ」はブリの若魚の養殖ものを指すので注意が必要です。また、他の地方の呼び方を調べると、
北陸:ツバエリ → コズクラ → フクラギ → アオブリ → ハナジロ → ブリ
山陰:ショウジゴ → ワカナ → メジロ → ハマチ → ブリ
九州:ワカナゴ → ヤズ → ハマチ → メジロ → ブリ → オオウオ
だそうで、ブリがいかに日本各地で親しまれてきた魚であるかが分かります。
体長60~90cmのワラサは3kg~4kg程度、船からの大物釣りの入門編と言われますが、その引きは強烈で、いわゆるライトタックルでは対応できません。
昨年、初めて仕立て船でワラサ釣りを経験したときは、電動リール・大物用竿・大型クーラーを新規購入し、超多額の投資を行いました。が、その日のワラサは船中ゼロ。
その後単独でリベンジ釣行をしたのですが、辛うじて70cmを1匹ゲット。で、昨シーズンは終わってしまいました。
妻には、
「この『超』大きいクーラー、本当に使い道あるの? 邪魔なんだけど」
と冷たく言われてしまい、悔し紛れに、
「いや、これはいろいろ使い道あるよ。バーベキューとか子供会とか。」
と返して以来、学童保育の集会などで地味にジュースや食料を冷やすために使用されて来ました。シマノの一番大きいクーラーを買った甲斐がありました。しかも保冷力2.3倍品。
前振りが長くなりましたが、今年こそはこのクーラーに本来の働きをしてもらうべく、ワラサ船が開幕した二日目に間口港喜平治丸へ釣行することにしました。同行は昨年共にワラサ船でボウズを経験した、同じ職場の「釣り蔵」さんです。ただし、釣り蔵さんは大きいクーラーを持っていないので、「もしも」釣れたら私の大クーラーを間貸しすることにしました。
が、釣行前夜、釣り蔵さんよりメールが来ました。
「ワラサ用クーラ買っちゃいました(18,000円)。」
何という大胆な行為でしょうか。
翌朝、AM3:30現地着。既に5人の先客がいたため船の席はトモは取れず、釣り蔵さん:左舷トモの一つ前、私:その一つ前となりました。
5:00前に船に乗り込み、5:30出船です。海はベタなぎで風もなく、暑くなりそうな日です。
ポイントに着くと同時に常連さんたちが仕掛けを投げ込み始め、周りは一気に戦場モードに突入しました。2、3分もしないうちにトモの人がワラサを上げています。私の右隣の人も上げました。「来るかな?」と思った瞬間に私の竿が曲がりました。すかさず合わせて巻き取りを始めましたが、ワラサにしては大人しい引きです。船長がタモを持って来てくれましたが、釣れたのはなんと30cm弱のカワハギ。普段なら「嬉しい」外道ですが、今回は複雑な気持ちです。そのうちに左隣の釣り蔵さんもついにワラサを上げました。「おおっ!」と見ているとこちらの竿にも強烈なアタリが。1年ぶりのワラサの強い引きに、電動リールを慎重に操りながら上げると60cm弱くらいのワラサです。そこからは入れ食いタイムとなり、夢中で釣りまくりました。
一時間後、私も釣り蔵さんも10匹前後を釣り上げ、我に返ればクーラーが満タンに近くなっています。まだ6:30です。だんだん帰ってからの魚の処理が心配になってきます。贅沢な悩みではありますが。
その後、一旦食いは落ちましたが、それでも時々アタリがあり、サイズもさらに大きくなっていきました。さらにどんどん釣り続けた釣り蔵さんは、ついにクーラーボックスの氷を取り出してスペースを作り始めました。
「これでもう一匹入りますよ!」
とむりやり魚を詰め込んでいます。もしも2人で1台のクーラーボックスで釣行していたら大変なことになっていたでしょう。
その後、クーラーがもう絶対入らないという状況になった頃、10:30に早上がりとなりました。
以下、久しぶりに記念写真を撮る余裕があったので;

私:釣果 ワラサ13匹+カワハギ1匹

釣り蔵さん:釣果 ワラサ14匹(船中2位!)
クーラー内の氷がほとんど無くなった状態のため、港でトロ箱と氷を追加で買い求めました。その後、船宿でサービスのラーメンを頂き、帰路に着きました。
釣り蔵さんは、車の中で職場の同僚に電話をかけまくって、
「ワラサ食べない?」
と配る準備に余念がありません。私も魚の配り先をいろいろ考えながらの帰路でした。
13:00に帰宅。そこから魚を一気に三枚におろして皮を引いてサク状態にし、御近所に配る作業を開始しました。魚が大きいため相当な重労働です。2時間くらい格闘して体力の限界に来たので、残った4匹(12kg)はダンボールに入れてクール冷凍便にて北海道の両親に送りました。
その夜、風呂に入ってビールを飲んで、刺身と日本酒を堪能して、だいぶん記憶が無くなったところで爆酔しました。
8月下旬に入った現在、ワラサの釣果はだいぶん落ちてきているようですが、今季もう一度くらい70cmオーバーを狙って釣行したいと考えています。
ワカシ(20cm) → イナダ(40cm) → ワラサ(60cm) → ブリ(90cm以上)
と呼ばれます。関西では呼び方が変わり、
ツバス → ハマチ → メジロ → ブリ
で、一般には「ハマチ」の呼び方が有名です。ただし、釣り人の間では「ハマチ」はブリの若魚の養殖ものを指すので注意が必要です。また、他の地方の呼び方を調べると、
北陸:ツバエリ → コズクラ → フクラギ → アオブリ → ハナジロ → ブリ
山陰:ショウジゴ → ワカナ → メジロ → ハマチ → ブリ
九州:ワカナゴ → ヤズ → ハマチ → メジロ → ブリ → オオウオ
だそうで、ブリがいかに日本各地で親しまれてきた魚であるかが分かります。
体長60~90cmのワラサは3kg~4kg程度、船からの大物釣りの入門編と言われますが、その引きは強烈で、いわゆるライトタックルでは対応できません。
昨年、初めて仕立て船でワラサ釣りを経験したときは、電動リール・大物用竿・大型クーラーを新規購入し、超多額の投資を行いました。が、その日のワラサは船中ゼロ。
その後単独でリベンジ釣行をしたのですが、辛うじて70cmを1匹ゲット。で、昨シーズンは終わってしまいました。
妻には、
「この『超』大きいクーラー、本当に使い道あるの? 邪魔なんだけど」
と冷たく言われてしまい、悔し紛れに、
「いや、これはいろいろ使い道あるよ。バーベキューとか子供会とか。」
と返して以来、学童保育の集会などで地味にジュースや食料を冷やすために使用されて来ました。シマノの一番大きいクーラーを買った甲斐がありました。しかも保冷力2.3倍品。
前振りが長くなりましたが、今年こそはこのクーラーに本来の働きをしてもらうべく、ワラサ船が開幕した二日目に間口港喜平治丸へ釣行することにしました。同行は昨年共にワラサ船でボウズを経験した、同じ職場の「釣り蔵」さんです。ただし、釣り蔵さんは大きいクーラーを持っていないので、「もしも」釣れたら私の大クーラーを間貸しすることにしました。
が、釣行前夜、釣り蔵さんよりメールが来ました。
「ワラサ用クーラ買っちゃいました(18,000円)。」
何という大胆な行為でしょうか。
翌朝、AM3:30現地着。既に5人の先客がいたため船の席はトモは取れず、釣り蔵さん:左舷トモの一つ前、私:その一つ前となりました。
5:00前に船に乗り込み、5:30出船です。海はベタなぎで風もなく、暑くなりそうな日です。
ポイントに着くと同時に常連さんたちが仕掛けを投げ込み始め、周りは一気に戦場モードに突入しました。2、3分もしないうちにトモの人がワラサを上げています。私の右隣の人も上げました。「来るかな?」と思った瞬間に私の竿が曲がりました。すかさず合わせて巻き取りを始めましたが、ワラサにしては大人しい引きです。船長がタモを持って来てくれましたが、釣れたのはなんと30cm弱のカワハギ。普段なら「嬉しい」外道ですが、今回は複雑な気持ちです。そのうちに左隣の釣り蔵さんもついにワラサを上げました。「おおっ!」と見ているとこちらの竿にも強烈なアタリが。1年ぶりのワラサの強い引きに、電動リールを慎重に操りながら上げると60cm弱くらいのワラサです。そこからは入れ食いタイムとなり、夢中で釣りまくりました。
一時間後、私も釣り蔵さんも10匹前後を釣り上げ、我に返ればクーラーが満タンに近くなっています。まだ6:30です。だんだん帰ってからの魚の処理が心配になってきます。贅沢な悩みではありますが。
その後、一旦食いは落ちましたが、それでも時々アタリがあり、サイズもさらに大きくなっていきました。さらにどんどん釣り続けた釣り蔵さんは、ついにクーラーボックスの氷を取り出してスペースを作り始めました。
「これでもう一匹入りますよ!」
とむりやり魚を詰め込んでいます。もしも2人で1台のクーラーボックスで釣行していたら大変なことになっていたでしょう。
その後、クーラーがもう絶対入らないという状況になった頃、10:30に早上がりとなりました。
以下、久しぶりに記念写真を撮る余裕があったので;

私:釣果 ワラサ13匹+カワハギ1匹

釣り蔵さん:釣果 ワラサ14匹(船中2位!)
クーラー内の氷がほとんど無くなった状態のため、港でトロ箱と氷を追加で買い求めました。その後、船宿でサービスのラーメンを頂き、帰路に着きました。
釣り蔵さんは、車の中で職場の同僚に電話をかけまくって、
「ワラサ食べない?」
と配る準備に余念がありません。私も魚の配り先をいろいろ考えながらの帰路でした。
13:00に帰宅。そこから魚を一気に三枚におろして皮を引いてサク状態にし、御近所に配る作業を開始しました。魚が大きいため相当な重労働です。2時間くらい格闘して体力の限界に来たので、残った4匹(12kg)はダンボールに入れてクール冷凍便にて北海道の両親に送りました。
その夜、風呂に入ってビールを飲んで、刺身と日本酒を堪能して、だいぶん記憶が無くなったところで爆酔しました。
8月下旬に入った現在、ワラサの釣果はだいぶん落ちてきているようですが、今季もう一度くらい70cmオーバーを狙って釣行したいと考えています。
3Kg-4Kgっていうとガツンときてぐぉーんですかねぇ。
しかけも大きいんでしょうねぇ。
自分はキスでプルルだもんなぁ。未体験ゾーンだなぁ。
カワハギから入るあたりがラッキーですよね。
ワラサの新鮮なさしみの、若くてさわやかな香りがしてきそうです。
ワラサは、ガツンと来た後は竿を持って行かれないように一生懸命支えている感じですね。途中で電動リールが止まってしまい、6号のハリスが切られるほど引きが強いです。かなり漁の雰囲気です。
ワラサの刺身は2日、3日と経つとさらに美味しくなりました。3日目で全部食べてしまいましたが。カワハギも美味しかったです。
葉山でガムさんとキスやカワハギに行ってた頃、懐かしいですね。