記憶が鮮明でないことが、小さなぼくにとって唯一の救い
だったのかもしれない。
木洩れ日が作るスポットライト、今日も葉っぱに覆われた
地面を点々と照らす丸を追いかけてジャンプしながら
散歩をしていたら背中に何かがぶつかったよ。
(枝でも落ちてきたのかな)
ぶるっとカラダを振るわせて、音のした場所を見たけど
何もなかった。
(気のせいかな)
用心に身を潜めてしばらくじっと様子を窺っていたぼくの
甲冑を、もそもそ動くモノがいる。
「ぼくの甲冑にいるのは、誰?」
ゆっくり這って顔の横へやって来たキミは言ったね
「でんでんマイマイ」
だったのかもしれない。
木洩れ日が作るスポットライト、今日も葉っぱに覆われた
地面を点々と照らす丸を追いかけてジャンプしながら
散歩をしていたら背中に何かがぶつかったよ。
(枝でも落ちてきたのかな)
ぶるっとカラダを振るわせて、音のした場所を見たけど
何もなかった。
(気のせいかな)
用心に身を潜めてしばらくじっと様子を窺っていたぼくの
甲冑を、もそもそ動くモノがいる。
「ぼくの甲冑にいるのは、誰?」
ゆっくり這って顔の横へやって来たキミは言ったね
「でんでんマイマイ」