ポロンアルマジロ

フェアリーサイズのポロンアルマジロが見つける幸せのカタチ!?

ポロンのでんでんマイマイ (連載4日目)

2013年03月12日 11時57分05秒 | 童話『ポロンのでんでんマイマイ』
様々なイキモノが生息している森では、昼夜問わずどこからともなく
聞こえる鳴声や風が運んでくる微かな匂いを感じていた。
みんな仲間というワケじゃない。モチロンぼくと同じアルマジロの
匂いをキャッチしたこともあるけど、ママ以外のアルマジロに出会った
ことはなかった。

森一番のキケンは狩りに来るニンゲン、ママはそのニンゲンに連れて
いかれたんだ。それはぼくが独り立ちする少し前、木の実のありかを
教えてもらっていた時だった。ママからチョット離れて遊んでいると、
すぐ後で大声がした。
それはナニが何だか分からないほどあっという間のコトで“コワイ”と
思う感覚だけが残り、細かいことが思い出せないでいる。