アルマンナ・ギャウ、グトルフォス、ゲイシールを巡る、アイスランドのド定番だ。
天気が気になるのと、単にどんなもんか興味があるので、TVをつけてみるが、BBCとか外国の放送局はちゃんと映るのに、アイスランドの局はアンテナに問題でもあるのか、きちんと映らないし、音声が出ない。
それでも、荒れた画面をずっと見ているうちに、ニュースがアイスランド語で表示されているのとか、各地の一週間天気、国際線・国内線の発着情報が表示されているのがわかってきた。
アイスランドは天気がひっきりなしに変わる、ということだが、予報では今日は悪くない。
気温も12℃。
トレッキング仕様で上も下も撥水モノで行くが、中にダウンを着込むほど寒くはならなそうだ。
それどころか、昨日の感じからすると、一応ニットは着るとしても、その下は長袖までは着込まなくて良さそう。
迎えのバスが9時から9時半の間に市庁舎前に来るので、9時前から待つ。
各種ツアーは、基本的にホテルの前まで送迎してくれるらしいのだが、中心部のこの辺りは直接送迎車を着けてはいけないことになっているので、送迎者用のバス停が点在している。
なので、ここで待っていると、いろいろな旅行社のバスが迎えに来る。
しばらくして、昨日と同じGLAY LINE社のバスがやってきた。
そして昨日と同じターミナルで、今度は大型バスに乗り換え。
既に他の方面からの客が乗り込んでいるので、後ろの方しか席が空いていない。
程なくバス出発。
今日のガイドのおばちゃん、話している内容は大体わかる。
けど、人口だの面積だのといった話も多くて、そんな数字憶えてられるかよ!と適当に聞き流す(笑)
街から離れるにつれ、車窓の風景が苔と草と灌木、苔に覆われた山に。
なんつーか、別の惑星っぽい(笑)
なにしろ、あまり起伏のない緑の向こうにぐぐぐぐっっと壁のように山とも丘ともつかないものが聳え立つ。
ここは同じ地球なのか?f(^_^;
あ~、でも別の惑星っぽい景色、初めてじゃないんだ。
ケープタウンから喜望峰に行く道すがら、めちゃめちゃSFっぽい景色だった(笑)
ただ、あっちは崖がこっちに向かって迫ってくる感じだったのに対して、ここは山が抉れてる感じ。
凸と凹。
ケープタウンが凸、アイスランドが凹。
つーか、なんで私、間をほとんどすっ飛ばして、南の端と北の端に来てるんだ?(笑)
緑の中に時々白い点々や茶色い点々がいる。
羊と馬だ。
後ろの席に座っているおばちゃんたちが、都度都度、「羊よ、羊~!」「馬よ、馬~!」と大騒ぎf(^_^;
出発から1時間近く、緑の中に水が見えてくる。
アイスランド最大の湖・シングヴァロヴァトン。
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そして、しばらく行ったところの駐車場で、バスが駐まった。
まず最初の目的地・アルマンナギャウ。
ギャウとは、海底プレートが生じてくる場所で、通常は海底に存在するのだが、アイスランドはそれが地表に出てしまっているという、非常に珍しい場所だ。
ここから、北米プレートとユーラシアプレートが生まれていて、年に5センチくらいずつ広がっているらしい。
見学時間は50分ほど。
説明はバスの中でしてしまって、あとは自由行動。
ギャウの入口の辺りに、普通の地図の他、この地域全体の立体地図や、湖の方まで見晴らせる展望台がある。
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ひとしきり展望台から眺め渡したあと、さっそくギャウへ下りていってみる。
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手前の方はまさに絶壁に挟まれた感じなのだが、その先へ行くと、絶壁は左側だけで、右手は広く開けていて、湿地が広がっている。
まさにここはそそり立つ絶壁。
落石注意の看板も立っている。
まぁ、まさに少しずつ動いているわけだから、落石くらいあるだろう(笑)
湿地の方へ降りていく道もあるのだが、ここはまずまっすぐ、930年に世界で最初の民主議会(アルシンギ)が開かれたという場所へ。
ここですよ~、という印にアイスランド国旗が立っている。
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ここから湿地の方に向かって、階段状のデッキが作られている。
もっとも、実際にアルシンギが開かれた時点では、こんなモンがあったのかどうかわからないがf(^_^;
とにかく、ここだと声が遠くまで聞こえる、ということで議会の場所に選ばれたらしい。
確かに背後がずっと崖になっているからねぇ。
でもそれ以上に気になるのが、ここまで来るのが大変じゃん?当時馬車しかないよね?
しかも、アイスランド全土に、どうやって議会の告知を出したんだろう?
かな~り大変な気がするのだが。
そんなことも案内板に書いてあるのかもしれないが、面倒臭くて読んでいられない(笑)
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さらに先へ進んでいくと、岩の間から小さな滝が流れ落ちている。
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氷河が溶け出して、ここからずっと湖へと流れ込んでいるのだ。
地図を見ると、この先さらに900メートルほどのところに滝がある、と出ている。
が、残り時間のことを考えると、その滝まで行って帰ってくるのはちょっと難しい。
ここはむしろ、湿地の向こう側へ行ってみよう。
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湿地を渡った先にも、フロスギャウという名の水をたたえた裂け目があった。
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そのすぐそばにはシングヴェトリル教会。
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雄大って、こういう景色を言うんだろうなぁ。
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バスに乗り込むと、今までドピーカンだった空に雲が出てきた。
さっきいたアルマンナギャウをぐるっと回り込む形で走ってくれたおかげで、さっき行くことができなかった滝が見えた。
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さらに少し行った先にある駐車場辺りにも、沢山の観光客。
しかも黒ずくめ?
どうやらギャウでのシュノーケリング・ツアーのようだ。
湖のそばまで出ると、遠くの方が雨で煙っている。
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今日も空が広い。
次の目的地はグトルフォス。
アイスランド語で黄金の滝という意味だ。
ここはよく虹が出るというのだが、あいにく空がかなり曇ってきている。
気温も下がり気味だ。
売店やレストランのある駐車場から、遠く、ラングヨークトル氷河が見えた。
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昼食をとるならここで、おすすめはラム肉のスープ、ということで見学時間が1時間半ほどあったのだが、特にお腹が空いてはいない。
何よりもまず滝だぜ!!
滝に向かう階段を下りていくと、
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どどーん!!
すぐ近くから、この巨大な滝を見ることができる。
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落ちたらひとたまりもなさそうなのだが、柵はロープ1本だけ(笑)
さらに上の展望台にも行ってみる。
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さすがに虹は無理そうだが、すこ~し雲の切れ間から日が覗きはじめた。
せめて滝に日が当たったところを見たい。
集合時間ギリギリまで粘る(笑)
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おっしゃ~!!
黄金の滝~!!
滝を満喫したあとは、少し戻ってゲイシールへ。
ゲイシールは有名な間欠泉で、これがgeyserの語源になったのだという。
ただ、今はゲイシールそのものは吹き上げておらず、大きく吹き上げているのはストロックルという間欠泉なのだが。
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相手は自然なので、吹き上げる間隔や高さはまちまち(笑)
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別の場所から。
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ぼこっっっ!
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ぶしゃーーーーーっっっっ!!!
吹き上げはしないが、まわりにも温泉が点在。
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元祖ゲイシールは静か。
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ちょっと高台から。
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バスに戻ってきたところで、ばらばらと雨が降ってきた。
セーフ!!
なんてラッキーなんだ。
全部まわりきるまで、一切雨に当たらなかったぜ!!(^-^)v
と、思いきや。
ツアーはメインを回りきったけれど、残りの時間でシークレットなポイントを回り始めた(笑)
雨が降っている中、名前もよくわからない滝f(^_^;
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スカゥルホルトでは既に雨が止んでいたが、肌寒くなってきた。
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教会の裏手には、アイスランドの伝統的な家。
さらにもう1箇所、トイレ休憩をかねて。
いったいここはどこなんだ?!f(^_^;
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すぐそばには、やはり温泉が湧いている。
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白くなっているのは、ブルーラグーンと同じくシリカ?
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そして、地熱発電所のそばを通って、6時過ぎにレイキャヴィクに帰着。
つーか、地熱発電で首都の電気を全部まかなえるんだから、エコだねぇ。
日本だって本当なら火山国なんだから、本気出せばやれないはずはないんだが、国立公園ガー!の一言で思考停止。
利権塗れで原発やめる気ゼロときたもんだ。
物価は高いけど、アイスランドの方が幸せに暮らせそうだ。
さて、今日はホテルのすぐそばにあるmicrobarという店に行こうと予定していた。
昨日は自家製ビールの飲み比べだったが、こっちは色んなマイクロブリュワリーのビールが飲み比べできるらしい。
先に本で読んでたけれど、まさかホテルの斜め向かいだったとは(笑)
外に看板が出ているので入っていくと、店は地下。
手前にテーブルが並び、奥にカウンター。
こういうときにはやっぱカウンターでしょう。
見ると、飲み比べは5杯セットと10杯セットがある。
ここはやっぱ10杯いっとくべき!(笑)
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壮観です!!
手前左から1~5、奥左から6~10。
ただ、何か食べるものが欲しいところ、なんとナッツかポテトチップスしかない(T-T)
それはちょっと…。
仕方がないので、昼も食べていない空きっ腹にビール!!(笑)
ビールの種類としては、当然昨日と被っているのだが、醸造所が違うだけでこんなにも味が違うのか!!というくらい、全く味わいが異なるのが面白い。
こりゃもう、種類による好き嫌いというのは、あんまり当てにならないかもf(^_^;
ただ面白いのは、普段、ワインや食べるものは酸味が利いたモノが好みなのに、ビールはむしろ酸味の強いモノが苦手。
特に6番!!スキールで作ったビールがツラい!!(T-T)
これ、唐揚げとかがあったら全然イケると思うんだけど、さすがにつまみナシじゃなぁ…orz
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とにもかくにも、全体の半分以上は飲んだので、よしとする。
しめて5千円。
未だ空腹感を感じるまでには至ってないが、ビールのあとなので何か軽めに食べておきたい。
本に載っていた、パンシチューを出すお店に行ってみることにした。
途中の道すがら、
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シチューの店はお手頃価格と言うこともあって、人気なのか、外に行列ができていた。
それでもたいして待つこともなく無事入店。
これで2千円弱。アイスランド的には良心価格!!
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ビールももう1杯(笑)
まだ8時。外も明るい。
さすがにメインストリートも見慣れてきた(笑)