Der König Hat Eselsohren

山口晃展・カタログ発売記念アーティスト・トーク(2)




以下、トークショーの内容を、メモに従って。
といっても、読み直すと意味不明な部分が多々あり…f(^_^;
わからないところはすっ飛ばします。

※画伯の発言で、ある程度そのままのものを太字にて。

「暑くも寒くもなく…絵描きをしております。

「45歳ですが、その前に」

ホワイトボードに「41」と書きながら
「バカボンのパパを、その前には、」
「40」と書きながら、
「きんどーさんを、ご存知ですか『マカロニほうれん荘』…」
きんどーさんの似顔絵を描き始める。
「あ、オバQだ!」

・志の輔独演会とかぶったことについて
「8割方、あっちに吸い込まれまして…盛り上げようってんでウソ言ってる」
「あっちの音声流せるんですか?そうしたら喋んなくていいんですが。」

「14:00」と書きながら、「ここまで真裏にあててくるとは」
しかし、物真似するも、全く似ていない(笑)

・今朝の日曜美術館
「日曜美術館」と書きながら、「めんどくさいな」 ←画数が多くて愚痴
撮影は閉館後に行われたことに触れ、「6時半になったとたんにパイプオルガンが鳴るんですよ。」
パイプオルガンの練習と撮影時がかぶったとのこと。
「批判とかじゃないんですけど…縦割りですね。」 「1h30」と書きながら、「そのまま1時間半、ピラリ~♪と」

日曜美術館放送後、「山口晃」で検索して。
「『制作姿勢に共感できない』と書かれてまして。
なぜかとても白い部分とか…偏ったものに…世間的に言うとできてないわけでして。
『一般社会では許されない』とか書かれているわけです。
自分でも、まさか仕上がんないとは思わないんです。
でも当初の予定よりも、30%ぐらいずつ、ずれていく。」

「作品の話はあまりしたくないんですね。『作家自身が喋りすぎだ』といわれるのも」
「この中で、まだご覧になっていない方?」

数人の手が挙がる。
「そりゃ言わない方がいいですよね。
あんまり言うと底の浅さがばれるというか。」

「忘」と書きながら、「忘れてしまいたい」

「今日仕込んできた話は、今ので全部」

ネタがなくなった画伯(笑)


・ようやく今回の作品の解説(?)
「死」と書きながら、
「入った最初の部屋で、死をテーマに」
「安直な引き写しにならないように不易をターゲットに」

「不易」さらに「型」と書きながら、「同時に型を取り込む」
と、まじめな話で進むかと思いきや。
「1999」と書きながら、
「あのとき世界が終わってくれていたら…」
ノストラダムスの大予言が当たっていたら、こんな苦労はしなくて済んだらしい(笑)

そしてなぜか、話はコロンに!←これは前にどっかでも聴いた(笑)
あのお菓子のコロン、最初の頃、箱の写真ではクリームがこんもりとした写真が使われていて、
「ホントか?!と。」
ついに念願のコロンを手に入れた山口少年、あんなにクリームが入っているなら、1個ずつ縦に入っているんじゃないかとか、横に並べてあるんじゃないかとか、いろいろと想像していたのに、銀色の袋が出てきた瞬間に、これは?と。さらに開封して…。
「何かを深く思い知りましたね。」
「同じ目に遭うヤツを見てみたい」


・話を死に戻して
東大で、ふとしゃがんだら、標本になっている刑死した人の上半身と目が合った!

・『九相圖』(旧)の解説(?)
「上手なウソをつかないようにする」と言いながら、説明しようとして、
「ポインターないんですね? ポインターっていうのは、ウルトラセブンに出てきた…」
こらこら(笑)
やっぱ、『富士』の麓のところに描かれてるのって、ウルトラ警備隊の本部じゃないのか?!f(^_^;

・正面にいても気づかれない話
「正面から来た人間に気づかれないんです」
今回も、準備中に、正面から探しに来た人に、目の前にいるのに「山口さんは?」と探されてしまった(笑)
しかし、その存在感は、「正面にでないけど、どうやら横に漏れちゃってる」

・柴犬のオシリが可愛いので、我慢していてもつい、「む~~~」と声が漏れる。

「3月に失敗した教訓を今回生かそうと!」←3月のトークで失敗したらしい(笑)

「35分過ぎました」
「そういうのを直すと、作品ができなくなるような…まともな人間にはなれるでしょうが。」
 「やらない」
 「やりたくない」
 「やってない」
 というのはビミョーに違う。


・やっと『九相圖』(旧)の話
「くすんだ感じで、古色を出そうとしているわけで」
「不易の部分をトレースした方がいいんじゃないか」
「日本の油絵でpoliticalなことをやるのは、フジタを呼び戻してから」


・『九相圖』(新)
主人公の男は、イテテテといいながら病院に行くと、肋骨が折れてます、といわれる。
そこで体の仕組みに興味を持って、3Dプリンタで肋骨を作るところから始める。
この肋骨からというのは、創世記をなぞっている。
で、「腱」と書きながら、腱の話をしようとして。

・「北斗の拳 第1話」の衝撃
「イケナイイケナイ、書いてる場合じゃない」
昔は気持ち悪い趣味嗜好のものが好きだったのに、今、描こうとすると薄まっているのがわかる。

・再び『九相圖』(新)
このからくり人形は、男の左手1本で動かせる設定になっている。
自己複製→他者性→異性へと、入り組んだ自己愛を表現。
上半身しかないからくり人形と過ごしている男。
この男にある日結婚話がやってくる。こんな引きこもりが?!というのはおいといて。
真ん中あたりのところで、結婚式の写真なんかがおいてある。
ある日、結婚相手がからくり人形を見つけ、捨ててしまう。
男はからくり人形の元に行くが、そのまま持って帰ることもできたけれど、そうしなかった、というストーリー。
全体では、色面と図とで、近づくとお話になっている。

・『続・無残ノ介』
マンガ的表現を取り込む。等価なものとして。
図像が像になる瞬間=絵が生まれる瞬間
『すぐ言葉にならないというのが大事』
と、いいこと言ったかと思ったら、
「もういい加減疲れちゃったなぁ。」「あと20分」

・『土民圖』
「多様式の上での平面性」
「地と図の関係として、壁と画面の塗り残しを黒に。
この三幅対の間は、レコードの針飛びが起こったような画面。」

キュビズムがおこった以降のものを呼び出しつつ。
「やってることは結構古い!人間が古いのかな?」

そして、映写されている画面を見て、「実物より、これいいな」

・『ショッピングモール』
「手前の方は、色面を輪郭線からはみ出ないようにしながら、隣まで。」
「ものの境と色の境を変えてみた。」
「画面に寄ったときにはものが見えてくる。」
「なんでやってるか説明できないこともやってみる。」
「現代の絵をやってる人が引っかかりつつ、一般の人にも。」
「例えば、タコを食べる文化から、タコを食べない人も揺らせないか、と。」
「一義的な言葉を組み合わせてやった方が明快性がある。」
「逃げ場のない、かつ、いろんなところに繋がるものを。」
「そうすると、潰えてしまったものが浮かばれるのでは?」


・『来迎圖』
「まあ、失敗するわけですよ。失敗上等!」
あまり使わない色を使ってみた、と。
で、上映されている画像を見上げながら、
「きれーだなー。今度からスライドにしようかしら。」
今度から、全作品、スライドで展示ですか?(笑)
画中の「easy dose」とは、「異時同図」 Σ( ̄□ ̄;)
「今までこういうのやらないようにしてたんですが」
「あぁ、言ってて恥ずかしい!」
「わかりやすい感じの20世紀美術の引用をやってみつつ…」


・夜中の検索
夜中に検索するとくよくよする。
が、それに対して、底が割れたことがあり…
「それが何か?という多幸感を感じまして、これがひょっとして…」
と言いつつ、ホワイトボードに「悟り」。
「全部許せるようになりまして、しかも欲望が全くなくなるんですね。」
『え?作品?いいんじゃない?』
「しかし、目を覚ますのが早すぎた…」


・再び『来迎圖』について
「阿弥陀さんが迎えに来るのではなく、自分に会うという」
「迎えに来て欲しいけど、信じられない。現代の悟りはどこにあるのか。それを考えると、大乗仏教、大丈夫?と。法然上人が大事なチャンスを奪って…いやいや恐れ多い!」


・『オイル オン カンヴァス 本歌 西本願寺 襖絵』について
「奥行きの表現を、オイルの反射でやってまして。」
「金泥でやったことをオイルでやってみたわけです。
「油彩というのは、空間を閉じ込めるのが本義で、それは金が行ってきたことと近い。」
「でも見えないので大変。」
「次につなげられるかも…」

「あたって砕ける気はないけども、砕けちゃってるかも。」
「ご厚意に甘える展覧会ということで…。」


---ということで、予定時刻を10分ほど過ぎ、質疑応答をちょこっとやって終了。
こうやって見ると、自分のメモがしっちゃかめっちゃかで、何を言ってるのか全然わかりませんなぁf(^_^;



さて、その後のサイン会。
入場券の整理番号順に、ということで、入場時は20人ずつだったが、今度は「50番までの方!」
ざっくり度合いが激しくなってる!(笑)
でも、ありがたいことに、40番台後半の番号だったので、さっさと並ぶ。
ちゃんと数えてないけれど、前から10~15人目くらい?
画伯の脇にはそれぞれ女性が立って、スムーズに進むように手伝っている。
なので結構すぐに順番が回ってきましたよ。

サインを始めた画伯に、
私「あの~、実は初日の開館時間に、一番乗りで来まして…」
画伯+女性「え~!!」
私「それで今日見てみたら、ずいぶんと様子が変わってて(笑)」
向かって右の女性「じゃあ、『土民圖』が…」
私「そう!『土民圖』はてっきり抽象画かと思ってたら、今日見たら違ったんで笑いました!!」
サインの手が止まり、うつむく画伯(笑)
私「なので、これからもまだ変わるのかなぁ?と思ったんですけど」
画伯「あと手を入れるのは『ショッピングモール』だけですねぇ」
私「じゃ、また『ショッピングモール』見に来ます!!」

ということで、会期中にどこまで『ショッピングモール』に手が入るのか、注目ですね♪


トークショーでの解説内容を頭にとどめながら、ギャラリーに再入場。
1時間ほど見て回ってきましたが、時間的に、明らかにトークショーの参加者ではないお客さんもいっぱい。
『日曜美術館』効果?!


さてさて、それでは次はいつ行きますかね~♪
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