Der König Hat Eselsohren

ベルリン修行旅(14)

8月13日(木)

8月13日は、1961年に東ドイツがベルリンの壁を作り始めた日だということで、昨夜からニュース番組でそれ関連のことを繰り返しやっている。

結局、出かけるまでにネットに繋いでいる余裕がなかったので、PCごと持って行くことにした。
今日は夕方までMediothekにいればいいんだから、多少重くてもいい。

いつもは宿題だとプリントを渡されてもそれっきりなので、昨日渡された定冠詞の問題もそのまま放っておいたら、今日はいきなりそれの答え合わせからだったf(^_^;

続いて、各テーブルごとに10問、定冠詞の問題を作って、他のグループに出題しろと。
問題を作ったり、答えを出すのは簡単なのだが、なんと言っても、他のグループの発音がよく聞き取れない。
それはお互い様なのだが(笑)

休憩時間に入ってDieterにあらかじめ書いておいたメールを送信する。
案の定、画像の容量が大きいので、物凄く時間がかかる。
データが大きすぎるので、と一応ことわりをいれておく。
すると反対に、Peter Fuchsを知ってるか?と訊かれた。
知らないなぁ…。

今日のテーマは文学だという。
まずは短編の前半を読まされて、グループで結末を考えろというので、SophieとStefanoがまっとうなことを言い出しているのを遮って、Emmaと二人で絶対にこうだよ!と俗悪な結末に変えてしまう(笑)
結局、どのグループも当たってはいなかったから、別にいいんだけどね。
でも不思議とこの文章の内容がよくわかったのは、なぜだろう??

最後はPeter FuchsのSchwarz zu Blauの歌詞を、聴く前に穴埋めしろと言う。
さっき訊かれたのはそのせいか。
まぁ、今回はベルリンについて歌っているというのが重要なんであって、問題として出されているという訳じゃないからね。

終わって下に降りていくと、Frauサカグチが、B23の授業で出てきた鶏料理のレストランにこれから行くんだけど、一緒に行く?というのでついていくことにする。
こないだ建築の見学でも一緒だったAntonioとは、毎日一緒に食事に行ってるのだそうだ。

地図を頼りに行ってみると、なんと営業は夜だけ。
仕方ないので、どこか他にないかを探して歩くことに。
ドクロやら悪魔やらがペイントされている、どっからどうみてもやばそうな感じのバーが昼間っから開いている(笑)
や、嫌いじゃないんだけどね。ここは訊くまでもなく食事は無理でしょう(笑)
案の定、食べるものはないと断られていたけれど、手前のカウンターで酒を飲んでいた怖そうな人が、親切に、そこを行ったところにレストランがある、と教えてくれた。

そのレストランで、Antonioと私とは今日のランチを頼んだのに対して、FrauサカグチはBayerisches Frühstückを頼む。
よくよくメニューを見てみると、WeisswurstとBrezelと書いてある。
でも、出てきたのは確かにWeisswurstだけれど、皿がついてこない。
それをそのまま切って食べているので、そうじゃなくて皮をむくんだ、とAntonioと2人で説明する。
っつーか、お湯ではなく、スープに浸かっている…。
同じドイツ国内で、ここまで間違ってしまうということか(笑)
それにミュンヘンだったら、カフェでWeisswrstを出すとしても、Frühstückとは書いていない。

幸い家の近くだったので、一端帰ってPCを置き、夕方まで今までの復習を一通りして、再びゲーテへ。
今日の18時からのプログラムは、Kriminale Fälle。
1920年代から30年代にかけて、この近辺で起こった事件を中心に歴史を説明するというもの。
面白いっちゃあ面白いんだけど、面白い建物が見られるとかではなくて、ひたすらその場所で説明を聞くだけなんで、移動距離は短いけれど疲れる。

終わってから、Frauサカグチが、PlenzrauerbergのAntonioが知ってる店で待ち合わせているから、一緒に行かないか、と言う。
う~ん、冷蔵庫に入っているビールを2本、片付けちゃわなきゃ行けないんだけど、ま、いいか。ちょっとだけなら。

フォカッチョという店だ、と言うんだけれど、駅を降りてすぐのイタメシ屋で訊いても知らないという。
ただ、その通りならあっちだと。
で、そのKastanien Str.に入ってすぐのところにイタリア系のカフェがあるにはあるけれど、それらしき店名は書いていない。
本当にここなのか?と訝しく思ったが、Frauサカグチはどんどん入っていって、カウンターで、何飲む?ビール?などと行って、瓶ビールを出している。

えぇっっ?!ホントにここ?

Frauサカグチが店の人に、Antonioを知ってるか、ってきいても、知らないし。
でも勢いに気圧されて、とりあえずビールを飲むことに。
レジで3.60と表示されていて、Frauサカグチが、3.60EUR持ってるかというのでちょうど出すと、そこへさらに5EUR札を出したりして、訳のわかんないことになってるし。
店の人に訊いてみると、やっぱり1本1.80EURだよ。
セルフサービスの店の瓶ビールが、3EUR以上なんてするわけがない。
5EUR札を戻してもらって、後で私に1.80払えばいいんだよ、と言う。

と、そこへAntonioがやってきた。
ホントにこの店だったのか(笑)
フォカッチャは食べないのか、というのでひとつずつ注文。
ん、なんかもう、昼もしっかり食べたから、これで十分だ。

が、近くのイタリアンレストランで、昼間Antonioが写真を見せてくれた友人が待っているから、一緒に行こうという。
わかったよ、1杯くらいつきあうよ。

ホントに角を曲がってすぐの店の店先に、二人の大柄なイタリア人が座っていた。

うわ。迫力。マフィアっぽい(笑)

小男で、いかにもイタリアの小市民っぽいAntonioとは好対照だな。
で、ここで何かワインでも飲むのかと思ったら、さらに別のレストランに行くんだという。

ひょえ~。もう訳がわからない。

でも怖いからついていく。
この辺りに連なっているレストランは、どれもいい感じなんで、興味もある。

ホントにもう、これ以上は食べたくないので、トマトのサラダだけを頼む。
FrauサカグチとAntonioは、マフィアの二人と同じく、普通の料理を頼んでいる。
昼からずっと同じものを食べているだけに、よくそんなに食えるよなぁ、と感心する。
ワインはマフィアの二人が選んだだけあって、美味い。
しかも奢りだし(笑)
マフィアの二人には前にも会ったとか言ってるくせに、Frauサカグチは二人にわからないように日本語で、ついてきてくれてよかった、そうじゃなかったら怖かった、とか言っているf(^_^;

もうダメ。
この二人には、言葉ではついていけるけれど、シチュエーションについていけない…。
しかもマフィアのうちの一人が、店の対応に怒って、途中で席を立ってしまったり。

ようやく引き上げようという話になった時点で、すでに11時を回っている。
早く帰って、コンタクトを外したい…。
けれど、電車を乗り継いで、最寄り駅で降りるときに、ちょうど一緒に降りた自転車を引いている人に、Frauサカグチが何か話しかけている。
で、駅を出たところで、そのままずっと立ち話。
自転車を引いた人の連れは、マッサージ屋の修行をしてるとか何とかで、いきなり人の頭をマッサージし始める。

早く帰りたいよぉ。
それでもFrauサカグチは自転車の人としゃべり続けているし。

ようやく二人と別れて歩き出したときに、Frauサカグチが、マッサージの人の誘いについて行っちゃうんじゃないかと思ったとか言うんで、もう、ぐったり。
行かないよ。私はただひたすら帰りたいんだ。
今日は全くついてない。

家に帰ってシャワーを浴びてから、何とか1本だけビールを空けるけれど、これが限界。
あと1本、どうしようか。
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