Der König Hat Eselsohren

Bern(2)

昨日の反省に立って、今日は朝食を少し軽めにしてみる。
そりゃまあ、普段の朝食は紅茶とバナナくらいなのに、こっちへ来てから、毎朝卵料理にチーズにハム・ベーコンの類を朝から食べてるんだから、量も多いしカロリーも高い。
今日はパンとゆで卵とフルーツサラダだけ。


10時半頃まで部屋でダラダラして出発。

今日の目的地はただひとつ、Zentrum Paul Klee(パウル・クレー・センター)。
ベルンに来た最大の目的はこれ、といっても過言ではない。
別段クレーのファンというわけじゃないんだけど(笑)
でもベルンに行くならこれ見なきゃ、といった感じ。

場所はベルンの外れ、12番のトラムの終点。
ひとつ前の停留所までは住宅街だったのに、ここへ来ていきなり農地が広がる…f(^_^;

自然の中に、突然の超近代的建築物。





入場料20フランを払う段になって気が付いた。
しまった~!40フランしかない~!
お金おろしてから来ようと思ったのに、忘れてた~!!(ノД`)
どうせなら、ここでお昼も食べていこうかと思ってたんだけど、それならカード払いにするしかないなぁ。

ま、仕方がない。

ここは展示室にバッグも持ち込んではいけないらしく、下のGarderobeのロッカーに入れるようにいわれる。
むむ~、そうと知っていれば、ポケットのあるような服を着てきたのに。
ロッカーの鍵を入れるところがないので、鍵を手に持ったままだ(笑)

展示室は3つある建物の真ん中。
Erdegeschos(地階)の展示室がメインになるらしく、そこの壁にぐるっとクレーのBiographieが書いてある。

常設展とは言っても、なにせここにはクレーの作品が4000点も所蔵されているので、全部が展示されているわけではない。
その時その時でテーマを決めて、それに沿った作品が展示されているようだ。
現在は、幽霊とか化け物とか魔法とか、そういった作品を中心に、Sigmar Polkeの作品とともに展示。

展示室の奥では、クレーの生涯を追ったフィルムが流れていて、ナレーションのドイツ語もあまり難しくなかったので、途中からずっと見ていたけれど、これが長い…orz
大体20分以上は見ていたと思うのだけれど、どうやら全部で50分はあるらしい(笑)
長すぎじゃぁ~!!

つか…展示室にしっかり冷房が効きすぎていて、ずっといると寒いですf(^_^;

続いて地下の展示室に行こうかと思ったけれど、そこがまた輪を掛けて寒そうだったので、いったん、事務所等のある建物の方に避難。
ここには自由に見られる参考図書やビデオがあったので、ビデオを適当に再生してみると、この建物を造ったレンゾ・ピアノのインタビューというか、ドキュメンタリー・フィルム。
音声がイタリア語で全く理解できないので、字幕のドイツ語を必死に追うしかない(笑)
でもって、これもまた長いし…orz


それでも少しは冷房の弱いところで楽になったので、意を決して地下の展示室へ。
つーか、展示室のある建物、冷房効き過ぎ…。


地下で今やっているのは、クレーがバウハウスで教鞭を執っていたときの講義録や、それにかかわる作品。
これが結構面白い。
いちいち読んではいられないけれど(笑)、講義ノートに図で示したものを見ているだけで、大体何が言いたいかわかるし、ただ単に作品を見ただけはわからない論理的な面が、なんとなくわかってくる。
その反面、あ、だからあまり自由さを感じないんだ、とも納得。

クレーの絵って、一見自由に描いているようでいて、どこかちょっと抑圧的というか、自分の中に制約を持っている感じ。
それこそミロのような自由さがなくて、見ていて少し息苦しい。
もしかしたら、この論理性がその原因なのかも。



一通り見終わったのが14時。
別の建物にあるレストランに行ってみた。
扉にミシュランのシールがいっぱい貼ってある…が…今日はお休みですかorz

入り口の地図に「クレーの墓」と書いてあったので、どうせなら見ていこうか、と行ってみたけれど、なんとこれが普通の墓地。
単に元々墓地があった隣に、美術館を作った、ということらしい。
沢山の墓の中からクレーの墓を探し出すなんて、めんどくさくてやってられないので、そのまま帰る(笑)


途中のBärengrabenでトラムを降りて、昨日と同じAletes Tramdepodtに行ってみると、ここもランチの時間は14時までで終わっていて、もはやろくな料理は出ないらしい。
仕方ないので、今日も黒ビール…(笑)


と、しばらくしてトラックがやってきて、おじさんが後ろの荷台から取り出した木の枝を、クマに向かって投げている!!



何?!熊のエサ?!Σ( ̄□ ̄;)


が、しばらくしてクマの様子を見てみると、さっきの木の枝なんかそっちのけで、ニンジンか何かを食べている…f(^_^;





クマ園からバスに乗って駅の方まで行こうかと思ったが、ふとした気の迷いでメインストリートから外れて、川岸の方へ降りてみたら、こっちはこっちでちゃんと橋が架かっている。



この辺りを歩いている人も結構多いのだけれど、誰もが、日陰を選んで歩いている(笑)
昨日までとは違って、今日はうっすらと雲が出ているものの、じりじりと日が差して、やはり暑い。
日陰に入ったところで、涼しいわけではなくて、単に直射日光の暑さを避けられる、というそれだけなんだけど。

それでもメインストリートはアーケードになっている分、歩くのが楽だ。
しかも昨日までよりも、店が沢山開いていて、ちょっと楽しい。


明日バーゼルに行ってからでもいいか、と思っていたけれど、ふと思い立って、時計塔のすぐそばにあるSwisscomの店に入ってみる。
ドイツの携帯を出して、これのカードが買えないか?と聞いてみたけれど、ドイツのT-mobileのカードは買えないし、スイスの携帯のSIMカードを買って入れ替えることもSIMロックがかかっていてできないらしい。

う~む、だめか~。
ここでSIM解除とかめんどくさいコトしたくないもんな~(笑)
やっぱ明日、バーゼルから国境を越えて、X-tra Caedを買いに行くしかない?
地球の歩き方に載ってた、国境沿いの街にでも行ってみる?

疲れたついでにホテルの部屋に戻って、ネットでT-comのサイトを調べてみると、ガイドブックに載っているRheinfelden(ラインフェルデン)にはショップがない。
調べて良かった!無駄足運ばずに済んだ!

バーゼルから最も近いショップはLörrach(レーラハ)という街にあるらしい。
電車で20分くらい、片道8フラン。
じゃ、行ってみますか!!
つーか、たった20分しかかからない場所とは言え、たぶんパスポート・コントロールがあるんだよね?!
あんまり早く戻って来ちゃ、悪い気がする…f(^_^;

こんなことなら、明日のコンスタンツのライブにも行くことにしておけば良かったなぁ。
ま、しょうがない。
こっちはクラブでのライブなんで、あっという間にチケットが売り切れちゃってたんで、そのあとで「行くよ~!」とメールを出すのも憚られたし、スイス~ドイツ~スイスってのもめんどくさい感じがしたし(笑)

なによりもレーラハなんて、普通は行かないっしょ?!
普通の人があまりやらないことにチャレンジしてこそ、私らしい(笑)



再び駅の方まで出て行って、今度はベルン美術館に行こうかと思ったのだが、駅から歩いて5分と言っても日が当たっていることに挫折する…orz
スイス屈指の美術館としか書いてないし、行ったら面白いのかも知れないけれど、これからさらに美術館の中を歩くことになるのかと思ったら、耐えきれない。

う~ん、普段なら、美術館のはしごくらいどうってことないのだが、やはり暑さが体力を奪っているらしい。
この1年あまり加圧トレーニングで鍛えてきたおかげで、ここまであまり疲れを感じずに来れたのだけれど、今日はさすがに疲れが出てきて、意識して姿勢を正さないと、背中というか腰というか、疲れて辛い。

せめてもの暑さ対策に、駅近くのCOOP CITYに待避!!
何の気なしに上がっていった台所用品売り場で足止めを食らう!!(笑)

だって、普通の皮むき器とは別にアスパラの皮むき器があったり、マッシュルーム用の汚れとりブラシとか、ローストビーフ用の温度計とか…そこまでならともかく、パイナップル専用カッターなんて、家庭でどれだけ食べるんだよ!!とツッコミ入れたくなる(笑)

とりあえず、今回は旅行のついでにキッチンばさみと皮むき器を買って帰ろうと思っているのだけれど、それはミュンヘンに行ってから、と決めているので、ここで買いたくなる気持ちをぐっと抑える…(ノД`)



そうこうしているうちに18時を過ぎたので、適当な店を探して、夕食。


ベルンって意外と微妙な街だった(笑)
クレー・センターに行く以外には、何度も来るインセンティブはないかも。
ホテルは今のところ、一番いいんだけどねぇ…。
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