Der König Hat Eselsohren

JAXA相模原キャンパス/相模原市博物館

実物大はやぶさと対面!






実は、7月末の「はやぶさ」のカプセル展示のニュースを見るまで、相模原に市立博物館があるなんて知らなかった(笑)

まぁ、残念ながら、カプセルの公開とはうまくタイミングが合わなかったけれど、「プラネタリウムで全天周映画「HAYABUASA」公開延長!」なんて出ていたんで、見に行くことにした。

映画自体は、昨年の春から上映しているものなんで、今回の期間の様子が入っているわけではないし、すでにDVDなんかも出ているけれど、どうせならプラネタリウムで観たいじゃないか。

ところが、この「はやぶさ」人気で、毎日、映画のチケットは早々に売り切れてしまうらしい。
上映は午後なのに。

そこで考えた。

駐車場も混雑しているというなら、開館時間くらいに合わせて送っていってもらって、時間つぶしをすればいい。
しかも、向かいにある宇宙科学研究所は、見学無料だというし、しかも「はやぶさ」の実物大模型を展示しているっていうし!!

というわけで、早いうちに、13:30からの今月のプラネタリウムと、14:30からの映画のチケットを買い、そのままJAXAへ。
まだ開いたばかりだというのに、見学証の番号はすでに22だ。

それでも見学スペースはそれほど混んでいない。
というか、見ていると、次々人は来るんだが、子供達は、主にスタンプラリーのはんこを捺すのに夢中で、ろくに展示を見ていない(笑)

たま~に、夏休みの宿題用に、ノートに色々と書き込んでいる子供がいるくらい。

結構、人の入れ替わりが激しい。


でも、ここ、じっくり見ていると、ホントに面白いよ。

実物大模型は「はやぶさ」くらいだけど、他にも「あかつき」や「かぐや」、「ひので」など、最近のものはもちろん、昔懐かしい「おおすみ」とか、歴代の衛星・探査機の模型が並んでいる。

それぞれの説明も、子供向けの簡単なものから、多少詳しいものまで、じっくり読んでいると大変な情報量だし、「あかつき」と「イカロス」のミッションの内容についての映像なんかが延々流れていて、全部きちんと見ているとかなり時間が掛かる。
でも、「あかつき」のミッションの内容が、とてもよくわかったぞ!(笑)

「はやぶさ」のコーナーでは、地球に帰還したときの映像の他、めちゃくちゃちっちゃい「はやぶさ」がとまっている「イトカワ」の模型なんかもあるし。
傑作なのは、JAXAが公開しているデータを元に、品川区のナントカさんが作ったという、「イトカワ」の編みぐるみだな(笑)
どんだけマニアなんだか…f(^_^;

他にも、ヨーロッパと共同で打ち上げ予定の、水星探査機の計画とか、読んでいて飽きない。

読んでいると、今はこんなことまでわかっているのか、とか、こんなことが出来るのか、とか、知識や技術の進歩を実感できるよ。
「はやぶさ」も、すでに関連書なんかも読んでいるので、なんでこんな凄いことが出来るんだ!!とびっくりしたけれど、30年前、天文関係の本を読みあさっていた頃と比べたら、ホントに夢のような技術が実現しているんだもんなぁ。

あと1年早く「はやぶさ」が帰ってきていたら、昨年の事業仕分けでレンホウの好き放題には出来なかったろうに(笑)
「2番じゃダメなんですか」なんて馬鹿な台詞、決して吐けなかったに違いない。

大体において、この見学コーナーですら、物凄く低予算だぞ。
おおむね綺麗に作ってあるけれど、手にとって全体の構造を見ることの出来る「あかつき」の模型は、マドレーヌの箱に乗ってるし、紙製の「はやぶさ」は、リポDの瓶2本で支えてる(笑)


映画の方は、ちょっとセンチメンタリズムに走りすぎていて、内容的にもちょっと物足りないけれど、映像で見た方がよりよくわかる、という意味ではよくできていた。
しかも、最後、地球に戻ってくる場面は、制作当時では想像上のものだったはずなのに、実際にこないだ戻ってきたときの映像を下敷きにしたのではないかと思うくらいに、そっくりだった。
ということは、6月の地球帰還は、まさに想定通りだったということだ。
すごいな。


あ、そうそう、通常のプラネタリウムの方は、最近では珍しく、ちゃんと生のナレーターが進行します。
渋谷の五島プラネタリウムがなくなっちゃった今、この博物館のプラネタリウムはとてもいいと思いますよ。



30年前に、この二つがここにあればよかったのに…。
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