Der König Hat Eselsohren

ジュネーブ 3日目

今日はレマン湖畔の街を巡ろうと決めている。
西の端・ジュネーブから、東の端まで行き、そこから戻ってこようという算段だ。

その前に財布を覗くと約50フラン。ダメだこりゃ。
交通費の他、今日の昼食・夕食を賄わなければならないんだから、少なくとも100フランはおろしておかないと。

駅の窓口でシヨンに行きたいと言ったら、シヨン城か?と訊かれ、城の入場券付きの周遊券を出してくれた。
シヨンまでの往復に城見学が入って、49フラン。悪くない。

時刻表を見ると、あと2分ほどでローザンヌ行きのREが出る。
ジュネーブで乗った列車が、直にシヨンに停まることはなさそうだし、まずはあれでローザンヌまで行ってしまおう。

途中、外の景色を眺めつつ、ガイドブックで途中駅について確認しつつ、50分ほどでローザンヌに到着。
時刻表を見ると、20分ほど後に、ヴィルヌーヴ行きのS3というのがある。
その前にモントルーに停まるIRがあるけれど、路線図によれば、シヨンはヴィルヌーヴの一つ前だから、S3に乗っていくのが一番良さそうだ。
どうせ急ぐ旅じゃなし。
途中をゆっくり眺めていけば。

湖側の席を陣取って、車窓を眺めること、30分近く。
モントルーを過ぎ、シヨン城が見えてきた。
次、降りるぞ。

と、思いきや。
車内の停車駅表示がヴィルヌーヴになってる?!

そして列車はシヨンの駅を力一杯通過!!(笑)
どうなってるんだ~?!Σ( ̄□ ̄;)

結局、ヴィルヌーヴまで来てしまった…f(^_^;
おいおい…。

次の戻りの電車の時間を見ると、10:26。20分近くある…orz
でもこれも、シヨンに停まるとは限らない(笑)

仕方なく駅を出てみる。
通りの向こうに波止場がある。
そうか、船という手があったな。

時刻表を見てみると、次の船は10:40。orz
30分も待つの~?!

車窓から見ていた感じでは、歩いて行ってもそんなに掛からない。
ガイドブックではシヨンからモントルーまで30~40分で歩ける、と出ていたし、最初からそこは歩くつもりでいたけれど、シヨンからヴィルヌーヴはもっと近いように見えた。
実際、ここから見て、そんなに遠くない。

歩いた方が早い。
ざっと見た感じ、私の足で20分くらいか、と。
普通よりも早いもんで(笑)

こんな時、健脚でよかったな~、と思うと同時に、一人旅でよかったな~、とも思う。
2人以上の場合、歩きたくない人が出てきたり、不機嫌になる人が出てきたりしかねないから、面倒だ。

1人だったら、むしろ、これくらいのハプニングがないとつまらない!
いや、こんなの、ハプニングのうちに入らないぜ!(笑)

しかも、ここはちゃんと、モントルーの向こうまで「花の道」という遊歩道が整備されているので、歩くのには困らない。



白鳥なんぞを眺めつつ、予想通り20分ほどで城に到着。






オーディオガイドを片手に、所々適度に飛ばしつつ、城内を見て回る。
これがまた、微妙に上ったり下ったり、結構な運動量だ(笑)

湖に突き出た岩の上に建てられているので、窓の外にいちいち湖が見えたりして、結構面白い。














城を出て、いったん、駅のホームに行ってみる。
一応、時刻表は出ているのだが…目の前をヴィルヌーヴ行きの電車が剛速球で通過していった(笑)
こりゃ、通過時刻の時刻表か?!f(^_^;


そして、モントルーまで歩く。
ガイドブックでは、ヴィルヌーヴからモントルーまでの距離が5㎞と出ていたけれど、ここまでですでに2㎞近く歩いているはずだ(笑)

で、道の脇に、次第次第に、リゾートチックな建物が並び始める。
詳細な地図がないため、自分が今どのあたりなのかがわからない。
いったん、上の道路まで上がってみると、東の外れのカジノのあたりだった。
この上あたりが旧市街らしい。
道の向こうにちらっとFachberghaus(木組みの家)が見えた。

さらにそのまま通りを行くと大きな広場に出た。
これがマルシェ広場か。



そして、広場を背にして立つ、フレディ・マーキュリー!!(笑)



ナイスだ、モントルー!!






そのまま波止場まで歩いて行き、次にローザンヌへ行く船の時刻を調べてみると、14:15。
そんなに待つの~?!

ま、さすがにそろそろ休憩したいので、この辺で軽く昼食にして、とは思うのだが、いくら何でも1時間半もいらない。
それこそジャズフェスティバルとか、何かイベントのある時期ならともかく、ここはあまりにもリゾートチックすぎて、1人で訪ねてもつまらない。
これがまた、泊まりがけでゆっくり、とかいうなら話は別なんだが…。




というわけで14時前のIRに乗って、ローザンヌへ。

ここはとにかく、丘に登るしかない。話はそれからだ(笑)
それにしても坂がきつい。
これだけ傾斜が急だと言うことは、何らかの公共交通機関で上まで行けるのだろうが、もうこうなったら、自分の力で上った方が記憶に残ろうってもの。

そうしてたどり着いたカテドラル。







ここからの眺望もいい。




内部は、ヨーロッパ一美しい、と有名なバラ窓以外にも、ステンドグラスが床に光を映していて、なかなか。










ガイドブックに、塔の上からの眺望がお勧め、とあったけれど、さすがにそれはもういいf(^_^;
それに昇り口の案内も見あたらなかったし。


せっかくここまで上ってきたので、たっぷりカテドラルを眺めた挙げ句、その背後に控える、ラ・シテ地区へ。
良い感じの路地の向こうに古い城。





カテドラルに戻って、その脇の「市への階段」を下りていく。



下りた先には正義の女神の噴水と市庁舎。



なるほど、旧市街。







この周辺は、無秩序とも言えるほど、色んな方向へ向かって道が延びている。
適当に歩き回って、ここはどこ?私は誰?状態(笑)
いや、ここは、わからなくなったら下っていきゃいいんだよ。


一気に下りてしまうのはもったいないので、いったん、教会そばのカフェでビール休憩。
といっても、悲しいくらい、このあたりではハイネケンしか出てこない…orz


一息ついたところで、今度は湖畔の方へ。
通りに当たりをつけて、坂を下り続ける。

とにかく下りる。ひたすら下りる。ウンザリするほど下りる。

そしてようやくウシー城に到着。



このあたりも結局、綺麗な湖畔のリゾートなのだ。
花時計の向こう、波止場に船が着く。



1人、カメラを手にウロウロするには、似つかわしくない場所だ(笑)
もう疲れたので、ジュネーブに帰ろう。


帰りは地下鉄で一気に駅まで(笑)
IRに乗ってしまうと、ジュネーブまではあっという間。
18時前には帰ってきてしまった。

さて、今日の夕食はどうしよう?

ちょっと考えたが、どうせなら食べ比べ、と思い、チーズ・フォンデュで有名な「エーデルワイス」に行ってみた。
なんと、チーズ・フォンデュにサラダとデザート、ワインが1杯付いて38フランのセットがある。お得(笑)



しかし!そこには大きな罠が!!
食べても食べてもなくならない、チーズ・フォンデュ地獄!!(笑)

次第次第に手が止まり、段々と大食い選手権に出ている気がしてきた…f(^_^;
それでもなんとか食べつつ、早いとこチーズが煮詰まってしまわないものかと、待ち続ける。

そして、まだ多めにチーズが残りつつも、鍋底にお焦げができはじめる。
それをガシガシと剥がしていると、通りかかった店員さんが剥がしてくれた。

が、これもまた、食べきれない…f(^_^;
申し訳ないが、ギブアップだ。

もう当分、チーズ・フォンデュは食べたくありません(笑)
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