アリゾナマニアの知ったか発言集

逆転のための攻撃権を取り返せなかった

・3点差にして残り5分あったのに時間を使い切られた
・3rd-downまで追い込んでも攻撃を継続された
・RBドレイクは加入から4日でラン110ヤード1TDの活躍
・前半終了間際に相手に4th-downでTDされた
・強力パス守備のSF相手にパスでも204ヤード1TDした

□Not Quite A Rally: Cardinals Can't Finish Comeback Against 49ers (チーム公式サイト10月31日木曜の記事)

88ヤードTDパスで追い上げてステイトファーム・スタジアムの客席は盛り上がった。残り時間はまだ5分くらいあった。QBカイラー・マレイはありえないカムバック逆転劇のチャンスがあると思っていた。

チャンスが来なかった。

SFはQBマレイを残り時間ずっとサイドラインに貼り付けて28-25の勝利で無敗を維持。アリゾナにとっては今シーズン唯一のプライムタイム試合でフラストレーションの残る決着だった。

「逆転するためにはボール(攻撃権)を取り返さなくてはいけない。できることはたくさんあった。ボールさえ取り返せたら得点する自信があった。でもそれさえできなかった」(QBマレイ)。

アリゾナは良かった点もあった。RBの1・2番手デビッド・ジョンソンとチェイス・エドモンズが負傷欠場という状況で、代役としてトレード加入したRBケニヤン・ドレイクがラン110ヤードと1TD、パスキャッチ4回52ヤード。加入から丸3日でこの働きをした。

アリゾナは前半も後半も最初のドライブでTDを奪った。4Qには新人WRアンディ・イザベラが初TDとなる88ヤードのキャッチ&ラン。QBマレイは改造OLでSFの強力パスラッシュと対峙しながら被サックは3つだけで、ターンオーバー無し。2TDパスを通した。

ディフェンスはSFのラン攻撃を1回平均3.3ヤードにとどめた。Sブッダ・ベイカーが特に良いプレーをした。しかしCBパトリック・ピーターソンはこの日ずっと苦戦、SFのQBジミー・ガロッポロに気分よくプレーさせてしまった。ガロッポロは4TDパスを通し3rd-downコンバージョンでも頻繁にオフェンスを継続させた。

SFは3rd-downが11/17。最後のドライブでも11ヤード、3ヤード、9ヤードの3回とも更新した。3点差に詰め寄って残り4分53秒あったがガロッポロは最終的にニールダウンで試合を終わらせた。

「3回続けて3rd-downにしたのに、完遂できなかった。この試合はラン守備と3rd-downだ。この失敗を修整しなくてはいけない」(DTコーリー・ピーターズ)。

前半終了間際にはSFを3rd-downでも止めてSFは4th-downギャンブルを仕掛けてきた。スコア7-14でSFリード、アリゾナ陣1ヤード地点でSFのカイル・シャナハンHCは時計を残り4秒で止めたあと攻撃を選択。RBジェフ・ウィルソンを止めたがスナップ直前にキングスベリーHCがタイムアウトを取っていた。

キングスベリーHCは「タイムアウトを取ることで相手のベストプレーを吹き消したかった。結果から見ればやめたほうがよかった。今回はこっちに良いほうに作用しなかっただけだ」。

直後にWRエマニュエル・サンダースへの1ヤードTDパスが通り逆転が難しい点差になった。

「NFLではいつでもどのチームも倒しうる。今年のオレ達の問題はコンスタントにビッグプレーをやられてしまうことと我々が不安定なことだ。良いプレーをしてるときは通用するのははっきりしている」(DTピーターズ)。

QBマレイとアリゾナは期待以上にやった。SFのディフェンスは4試合続けてパスで正味100ヤード以下だったが、アリゾナは204ヤード。これは被サックでのマイナス19ヤードとマイナス12ヤードを含めての数字だ。OLも組み替えた。負傷のRTジャスティン・マレイに代えて先発LGジャスティン・プーをRTに回して、メイソン・コールをLGで先発させた。

ラン攻撃は153ヤードで、1回平均6.7ヤード。1プレー平均も7.1ヤードという印象的な数字。WRラリー・フィッツジェラルドはWRイザベラの88ヤードTDでゆがめられたスタッツと注釈を付けたが、リーグでも屈指のSFディフェンス相手に結果を出したのは確かだ。

「彼らは素晴らしいチームだ。勝てたかもしれないと感じられるのは自信になる。惜敗だから満足はしてない」(QBマレイ)。


(相手の4th-down用のプレーの第1選択肢をスナップ直前のタイムアウトで潰すというのは策略としてはアリ。今回はそれが裏目に出ただけ。結果だけで振り返ればもったいないけど)。

(SFとは2週後にすぐまた対戦がある。今度はやり返したい)。

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