ポエム105号室

今までたくさんの鎧をまとってきた
自分をガードして
傷ついて壊れていくことに怯えて
でも 恐れるのは止めたの
このままじゃ重くて進めない
一つずつ 過去の鎧を下ろした時
やっと素直に感じることができた
あなたのあったかさ 愛される喜び
穏やかで真っすぐな愛を…

今まで無数のシールドを
張り巡らせてガードしてきたんだ
ハートにある目に見えないたくさんの傷を隠したくて
でもこのままじゃ
本当の自分を分かってもらえない
ドキドキしながら 一歩踏み出して
シールドから飛び出してみて感じた
恋にぶきっちょな僕を受け止めてくれる君に
両手あわせて 「ありがとう」って伝えたい

素直になるって難しいようで、本当は簡単なんだよね。
プライド・こだわり・世間体…
頭や心にたくさんある、いたらないものを消しちゃえば
簡単に素直な自分になれるのにね。

頑張り過ぎたら 後編

あの練習試合を境に
みっくんと接する機会は増えた。
席も彼の前になり、話すことも多くなった。
密かにマンガ家志望の私は、
休みの日や時間さえあれば、
少女マンガを書いていた。

「見せて？」と後ろから話しかけてくるみっくん。
「うん、あのね(汗)主人公が、彼に思いを伝えるんだけど…」
「そっか」といいながら彼は、
ノートに書いた私のマンガを読んでいる。
しかも、マンガの主人公のモデルは、みっくんと私である。
(あまりに単純で分かりやすいアプローチだ)
『チャンス！マンガだけじゃなく、
このまま二人の距離を縮めちゃうか？』
(またまた妄想脳天気娘である)
「面白い。次が読みたいねー。」と、みっくんはノートをくれた。
「うん！。」またまた鼻の下は伸びきっている。
すると、みっくんの隣席のテニス部ひとくんが、
「おい、日曜日空いてない？テニス部の練習で、
民間のテニスコート借りるんだけど、
良かったらお前らも来ない？」とみっくんと私を誘ってきた。
みっくんは「いいよ、俺行く。」と言って私を見てる。
「しみちゃんは？」
「あっ！も、もちろん私もいいよ。」
「ＯＫ！じゃあ名前書いとくぞ。」と、ひとくんは教室を出ていった。
『やったー！日曜日一緒にテニスができる！』(ガッツポーズ！)

そして待ちに待った日曜日。
いちばんのお気に入りミニスカート姿で、ラケットを持った。
『華麗なラケットさばきで、彼の心もキャッチかぁー』
(懲りてない…ほんとに学習力のない脳天気娘だ)

屋上のテニスコートに着いて、プレイが始まった。
ひとくん、テニス部のよしくんペアーＶＳみっくん、私ペアー
「手加減しないからな。」「負けたらお好み焼きおごりね」
「おー！しみちゃん、あいつらやっつけような！」とみっくんが見てる。
「おー！」私は、急にドキドキして緊張してきた。
「よし！」『彼に華麗なラケットさばきを見せねば』
ひとくんの打ったボールがきた。
「しみちゃん頼む！」とみっくんの声。
「よし、もらった！」と、私はラケットを振った。
私の脳内イメージは、風に揺れる髪のお蝶婦人である。
スコーン！(ボールが当たる音)
ボールは放物線を描きながら、フェンスを超えて下の駐車場へ。
「はははっ！」「お前さぁ、ソフトボールじゃねぇぞ」と
大笑いのひとくんとよしくん。
あーっ、やってしまった・・・(頭を抱え込み、落ち込み状態)
「みっくん、ごめんなさい！」
「はははっ、いいよ。ドンマイドンマイ」彼は優しい笑顔である。
しかし、頑張れば頑張るほど、ドツボにはまって、
ボールは、何度も放物線を描きながらフェンスの向こうへ。
『むちゃくちゃカッコ悪いやん！
もーっ！穴があったら入りたいよぉ(涙)』
「ちょっと休憩しようぜ。しみちゃんはボール拾ってきて、
ついでにみんなにコーラのおごりな。」とひとくん。

コーラを飲んでいる私のそばに、みっくんがきた。
「ラケット振る時、力抜いてみて。
持ち方も角度も悪くないから。な！」
「うん！」やっぱり！彼はかっこよくて優しい人だ。
(お目めはキラキラ星だらけだ)
休憩後は、フェンス越えもせず、みっくん、私ペアーの圧勝だった。
「楽しかったな！」「またやろうぜ！」
「今度は負けないからな！」と帰りはとっても爽やか。

彼の前で頑張り過ぎたらカッコ悪くて失敗ばかり。
その後も私の珍騒動は続いたけど(笑)
でもそれが、彼との距離を縮めてくれた。
カッコ悪くても、『好き』っていう一生懸命さが大切なのね。
何歳になっても、こんな頑なな純粋さ、持ち続けていたいね。

ちなみに、今でもテニスの素振りは、ハエ退治に役立っている(笑)

頑張り過ぎたら 前編

お話しの主人公は、
中学２年生、１４歳の私。
グラウンドの向こうに見える彼は、みっくん。
同級生でバスケ部の主将。
彼とは同じクラス。
(ちなみに、彼も泣きぼくろの持ち主)
同じクラスの女の子はもちろん、
他のクラスや他校の女の子達にも大人気の彼で、
バスケ部の試合では、黄色い歓声が、こだまのように体育館に響く。
私はいつも、彼の傍らにいるクラスメート。

私は、ソフトボール部に所属していた。
『エースをねらえ』のお蝶婦人にあこがれて、
中１から入っていた、華やかなテニス部から一転、
人数が足りなくて、大会に出られず困っていた、
ソフトボール部の顧問、教頭先生から頼まれた、
テニス部顧問兼私の担任から、いきなり
テニス部からソフトボール部に入部させられて、
ルールブックとグローブを持つことになった。
ソフトボールって…何？状態のまま。
でも、入部したお陰でいいことが１つ!　天気のいい日は、
となりのバスケコートで、練習する大好きな彼のプレーが見れる！
しかも部室は並びで、接点も今以上に増える！(ガッツポーズ)

ある日、男子バスケ部とソフトボール部の練習試合が決まった。
「やった！かっこいいとこ見せられるぞぉ！
彼に“しみちゃんって、(私の中学の時のニックネームだ)
何でもできる子だったんだ。”って言ってもらうためには練習だ！」
と、毎日張り切って練習した。
(ほんとに不純な動機の脳天気娘だ…笑)

そして試合当日、私のポジションはセンター。打順は５番。
彼は相変わらずかっこいい。
フライも強い打球も、サラッとキャッチする。
「やっぱり、かっこいいなぁ…ハートのおてんこもり」
(指をくわえ、直視する私)
そして、私の打席。
「よし！かっこいいとこ見せて、私のこと惚れさせるぞ！」
(なんと超脳天気ナルシストだ)
私は、向かってくる３号ボール目掛けて、バットを振った。
打球は三遊間ヒット！思い切り駆け抜け一塁に出た。
ベンチは歓声。みっくんも「やるやん！」と声をかけてきた。
「きゃはっ！やった！次の打者が打ったら、今度は駿足を見せて、
カッコ良く滑り込みホームインかぁ！」
もう鼻の下は伸び伸びである。
そして、次のバッターの打った打球は、センターフライ。
なのに…私は二塁に思い切りダッシュして
二塁ベースを踏んでガッツポーズで立ち止まった。
ボールはセカンドのみっくんに返球、彼のグローブが私の頭に。
「タッチアウトだよ。」とみっくんの声。
「え？何でアウト？」
ルールでは、フライが上がったら、もといた塁に
戻らなければいけないのに、
ルールを知らなかった私は走りきったのだ。
「何やってんのー！」ベンチからはブーイングの嵐。
みっくんは大笑いしている。他のバスケ部員も爆笑状態。
私の頭には「？？？」の文字。
結局、その練習試合は負けてしまった。

私がみっくんに笑われた真相を知ったのは、
県大会が終わって(県大会の試合でも同じことをしてしまったのだ…)
まじまじとルールブックを読んだ後だった(汗)
「カッコ悪い…」
その夜、お寺の鐘状態で落ち込んだのは言うまでもない。

『聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥』の典型的体験だね。　

To be continued…

愛里跨の恋占い（4/28～5/11）

現実的・物質的な喜びに

浸ることができそう。

理想の恋に近づける人も多いかも

 

おひつじ座（3/22～4/20）

心のよりどころに重点を置きたくなる。家族に似た感情が、

沸いてくる相手なら、心温まる自分の居場所と求めてもいい。

おうし座（4/21～5/21）

交際相手か異性の友人が幸運を運ぶラッキーパーソンに。

でも身勝手だったり、攻撃的な相手なら思い切って手を引くべき。

ふたご座（5/22～6/22）

好きという感情だけでなく、お互いを人として認め合えるか

客観的・現実的に見て、これからの付き合いを考えてみよう。

かに座（6/23～7/23）

相手との交際を持続させることで精一杯になってくる。

人に流されないように、自分の心や思いを信じてみよう。

しし座（7/24～8/23）

思い込みが強くなって、夢見る夢夫君・夢見る夢子さんに。

ふっと思い浮かぶ人が、本当に必要としている人なのでは？

おとめ座（8/24～9/23）

紹介話やお誘いの連絡が増えてくるので、社交的に動こう。

知的で波長の合う人とは、関係を進めてみて。複数の縁あり。

てんびん座（9/24～10/23）

頭の中でのこだわりがジレンマを生みそう。迷ったときは、

年上の男性にアドバイスをもらってみて。利害がらみには注意。

さそり座（10/24～11/23）

穏やかな恋より、楽しくて激しい恋に心揺れ動いてしまう。

身近な相手を第一に考えて、大切にしないと後悔することに。

いて座（11/24～12/22）

相手の意外な一面にげんなりして、気持ちは急降下。

恋のモチベーションが上がるまで、自分の時間を過ごそう。

やぎ座（12/23～1/21）

楽しく過ごせていたはずの相手に、迷いがでてくるかも。

いつもと違ったデートやアプローチで、じっくり関係を見直して。

みずがめ座（1/22～2/19）

お互いの家族や環境的理由で、別れ話や別れになる人も。

新たな一つの節目として、受け止めなければいけないかも。

うお座（2/20～3/21）

心身共に恋心を優先して、セクシャルな出会いもありそう。

一度結びつくと離れられない関係になるので、相手を見極めて。

 

運命の泣きぼくろ

運命的な出会いは人それぞれ違う。
出会い方や巡り合わせも
『運命の赤い糸』って
一本ではないと私は思うの。
「一人だけよ。」って
いう人もいるかもしれないけど、
恋愛や異性だけと限らず、縁のある人というのは、
人それぞれその時点で、お互い役目があって
会わなきゃいけないから、出会わされてると思うのね。

生まれた時の星の位置を見てみると、
人によっては、カルマ的な出会いをする人もいる。
目印があれば、みんなとても分かりやすいよね。
私の場合、今まで自分が本気で愛した人には、
ある共通点があるの。
それは、『泣きぼくろ』
私の右目の下には泣きぼくろがあるのね。
中学の時に好きだった同級生の彼や、
今現在、気になってる彼も
過去付き合って心に残る彼らには、みんな泣きぼくろがあった。
今まで意識してなかったんだけどね。
余談だけど、大ファンのアーティスト、俳優さんや女優さんにも、
泣きぼくろがあることに気づいたのよね(笑)
また、彼らの生年月日で生まれ星や誕生数を見ると、
私とは縁が深くて、出会う日がみんな同じだったり、
関わる出来事にも共通点があったの。
付き合ってた時には気がつかなかったけれど、
『ほくろ』という有形の、
日にちや出来事という無形の印はあったのね。

占いの中には、ほくろ占いというのもあって、
顔や身体にあるほくろの位置でみる占法。
私の右目の『泣きぼくろ』だと、
(左右や位置で意味も変わるものもある)
「温厚な性格。明るく快活で人を引きつける。
魅力的で恋愛上手な人。
(はははっ、そうなのかしら…笑)
たくさんの恋愛の末に、本物の恋に到達する。」となるらしい。
(本物の恋を手に入れなきゃ…笑)
確かに、私が付き合った泣きぼくろの彼らは、
魅力的で、優しい人達だったから、思い出もたくさんある。
別れても再会したり、不思議に縁はすっぱりと切れなかったわね。
もう一つの共通点は、傷つけあってドロドロで別れてないこと。
お互いの環境の変化で離れる結果になったり、
気持ちは変わらず、お互いの為になる何かを残してる。
もっと突き詰めれば、他にも判ることがあると思うのね。

皆さんも自分に縁のあった人達を、一度振り返ってみて。
有形無形の印が見つかって、自分の運命の糸や、
出会えた意味も見つかるかもしれないよ。

愛情という仮面

久しぶりの友達から
朝、電話が入った。
「主人がカバンや財布の中、
手帳まで勝手にみるんよ。
彼は愛してるなら当然だ、
隠すのはやましい証拠だって、私を叩くけどこんなの違うよね…
子供に大半時間とられて、浮気なんかできるわけないやん。
夫婦だからって何でもありなんて違うよね!?」って
彼女は泣きながら話した。
私も体験したから、彼女の気持ちは痛いほど分かる。

私は29歳の時に再婚して、
夫の故郷、福岡県北九州市に越してきた。
夫は、嫉妬心が酷く、束縛の強い人で、
「俺と結婚したんだから、
下関の友達との付き合いはもう必要ないだろ。」と、
学生時代の友人や、今の親友と会うのも厳しく、
飲みに行くことなんか、もちろん許してくれなかった。
趣味の無線仲間が、事故を起こして亡くなった時のこと。
亡くなった彼は、私がトラックに乗って必死だった時期に、
仕事のアドバイスをくれて、時には手伝ってくれた事もあった。
「お世話になったから、お礼言いたいから行かせて。」と頼んでも、
「出る必要はない。」と、お葬式に行かせてもらえなかった。
日常の生活では、買い物にでかけて、
主人より早く私が帰っていないと、とても不機嫌で、
「どこに言ってた。なんで早く帰らないんだ。」とどなる。
足りない食材があって、近くのスーパーまで
買いに行くと言うと、一緒についてくる。
友達と何分かメールのやりとりしただけで、携帯を壊される。
他の男がいると思い込めば、それだけで勝手に怒り暴力を振るう。
暴力を振るった後は、とても優しくて体を求めてくる。
拒否すれば、他に男がいると思われて怒り出すから、
嫌でも拒むこともできず受ける。etr…
毎日顔色を見ながらの生活に、疲れて果て
どんどん追い詰められてた私がいたわ。

今、放送中のドラマ『ラスト・フレンズ』を観てると、
再現ドラマのように蘇ってくる。
離婚した頃の私なら、このドラマは観れなかったし、
思い出すだけで、震えが止まらないとこだけど、
辛かった感情やわだかまりも徐々に薄れてきて、
今は、お客様のご相談にアドバイスも出来るの。
ある意味、彼のお陰だと感謝もしてる。
そして、どこまでいっても娘の父親。彼も幸せに生活してほしいよ。

相手の共通点は、生真面目で周りには穏やかな人。
自分に自信がなく、劣等感や支配欲が強くて、
暴力や攻撃的な言葉を使って、力で相手を押さえつける。
でも、そういう人はなかなか直らず、
エスカレートするのがほとんどなのね。
相手に自分の気持ちを押し付けたり、きかないからと、
暴力で言いなりにするのは愛情なんかじゃない。
育った環境と、過去の恋愛のトラウマも若干影響あるなと感じた。
私は夫を見てて、本当の愛を知らない人だろうなと思う。
人によって状態や度合いも違うだろうし、
みんなが同じ訳ではないけど、悩んでる人がいたら、
愛情という仮面の下にある暴力に負けないで、
勇気を出して、前向きな行動してほしいなと思うよ。

ポエム104号室

生まれてこなければよかったなんて
思ってはダメだよ
この世の中に
生まれてこなければよかった人なんて
一人もいないんだよ

会わなければよかったなんて
思ってはダメだよ
会わなければいけない大切な人だから
会わされたんだよ

この場に居なければよかったなんて
思ってはダメだよ
あなたが居ることで
助かる人がたくさんいるんだよ

愛さなければよかったなんて
思ってはダメだよ
愛を知ってるあなたは　いろんな人たちから
いっぱい愛される人なんだからね


しょうかーい！
我が家の癒し系ミニうさぎ『りん♂』
彼は、自分がうさぎと思ってないの(笑)
いつもテーブルの上の本やコーヒーに興味津々。
りん「お疲れ気味の皆さん、
僕を見て元気出してピョン！」

耳に痛い指摘は研磨剤

長女が仕事を終えて帰ってきた。
「ただいま。ママー。
私にとって今日どんな日なん？占ってー」
「おかえり。」
あら、また何かあったんだと思う。
続いてすぐ、次女が仕事を終えて帰ってきた。
「ただいまー。疲れた！お母さん聞いて！今日最悪やった！」
「おかえり。お前さんたちの第一声はそれかい？」と
笑いながら返した。食事をしながら、二人に話しを聞くと、
仕事でミスをして上司や先輩に怒られたというのね。
「ちょっと待って。二人とも取り間違えてるよ。
ただ怒られたと取ったら、今日一日辛いわよね。」
詳しく聞くと、上司の方や先輩方は、
こうしないと後で大変になるとか困るからと、
理由を付け加えて悪い点を指摘していたの。
話しを聞いた後、娘達に、
「良い上司や先輩に恵まれて良かったね。
それに一つ仕事を覚えたね。」と言った。
娘達は猛反論して、「なんで、良くないよー」
「一日中嫌な思いしながら仕事したんだよー」と言う。
私は、「経験は、あなたたちより先輩達の方が上で、
みんな失敗から学んできた人達だと思うよ。
同じ失敗をしないように、教えくれてると思えばいい。
きっとその先輩達も、上司や先輩達にたくさん叱られてきたと思うよ。
それに、見込みがあると認められてるから、上の人は叱るのよ。」
「そうなんかなー」と次女が言う。
「きっと先で、上司や先輩に叱られて
良かったなと思う事があるよ。」と返した。
二人が落ち着くまで吐き出させた後、話しを聞いて占い、
アドバイスをして、娘達は納得して笑顔に戻ったの。

私も、会社で仕事していた時は、上司や先輩からよく叱られた。
若い頃は、叱られた事自体がしんどくて、
仕事が面白くなくなって、転職したこともあった。
18歳の時に努めていた会社の上司は、
占いで自分の干支と同じ人間は、悪い人だと言われたらしく、
同じ干支のやつは虫が好かないと言って、
その上司と同じ干支だった私は、毎日嫌がらせを受けて、
結局、耐えられず泣く泣く辞めた。
今考えると、どんな占いでそんなこと聞いたんだろうと思うけど(笑)

27歳の時、勤めてた運送会社の所長は、
私達部下に「私の仕事は、君たちに何かあった時の
後始末が役目なんだ。」と言ってた。
みんな「俺らをかばいすぎるから出世できんのよ。」とか
「あの所長を困らせたらいけんな。」と言って、
それぞれが自主的に、自分達の仕事には責任を持ってやっていた。
『踊る大捜査線』の室井さんのような所長だったよ(笑)
自分の感情をぶつけるだけの上司もいたけど、
こんな部下思いの上司もいたの。
今まで指摘を受けたことは、今でも役に立ってることがある。

耳に痛い言葉は、自分を磨く研磨剤の役目があるのね。
そして『以心伝心』。自分が嫌だなという思いは、
相手に伝わり、相手も自分を苦手だと取るし、
次第に言動に現れてくるから、お互いギクシャクし始める。
過ちを正して、叱って助言をしてくれる上司や先輩は、
人生を生きていく上で、大切な存在でもあるのよね。
自分が嫌だなと思っても、話しはじっくり聞いてみて。
先々、何かに直面した時のヒントが、
交わした会話の中にあるかもしれないよ。

「まぁ、いいか！」

『素敵な恋の描き方』で、
元恋人達とのわだかまりや
言動を許すというお話しをしたけど、
私は辛かった過去を、
どうやって許せるようになるのか
少しお話しするね。

例えば、別れた夫に受けたＤＶのこと。
今でも夢の中で、夫に追いかけられ、
夜中に泣きながら起きる時がある。
映画やドラマの暴力シーンや、身近で男性の怒鳴り声を聞くと、
心拍数は急上昇して、震えが止まらず涙が出てくる。
これではマイナス状態のままなのよね。
でも、気持ちが落ち着いたら考えるようにしてるの。
何年かでも私と子供達の為に一生懸命仕事して、
不自由のない生活をさせてくれた。
感動ドラマを観て、いちばんに泣いていたのは彼だった。
私が体調悪い時は、家のこと手伝ってくれたな。と、
大変だった出来事よりも、良くしてくれた出来事を
なるべく多く思い出してみるの。
辛い出来事を思い出す度に、繰り返し続けてると、
少しずつでも別れた夫も根っから悪い人じゃなかったと思える。
そして、「まぁ、いいか！」と必ず言葉に出して言うの。

急に携帯を切られ、音信不通状態で別れた元カレの場合。
携帯の支払いが遅れて、電話が不通になったまま、
何日も連絡がなく、デートの約束も忘れられてた。
音信不通になる前日、酔って電話をかけてきて、
全く話ができず、半分ケンカになってそのまま。
でも、地震があった時、「大丈夫!?」と連絡くれたし、
私が倒れた時、飛んできて看病してくれた。
彼は仕事でイラクに行く前だったもの。
自分のことで大変で、精一杯だったんだろうし…
まぁ、いいか！と言って、ニコッと笑う。

私も欠点だらけで、完璧な人間じゃないものね。
彼らにも言い分があるだろうし、
私も相手に、不快な思いをさせたかもしれない。
こんな風に今までの辛い恋愛や出来事を、いいものに塗り替える。
期間は、数ヵ月だったり何年だったり、
付き合った年数と比例してる時もあるけど、
彼達に会ったり、話しをする機会があれば、
当時知らずに傷つけたことや、自分に非があれば詫びて、
「あの時、私を愛してくれてありがとう。」って言える。
現実に『ありがとう』が言えた時は、彼の幸せを心から望めるし、
私にも幸せがまた一つ、近づいてくる気がするのね。

そして、もう一つのリセット方法。
これは時々、鑑定に来られたお客様にもお話しするんだけど、
裏切らたり、傷つけられて、その時は辛いし悔しいけど、
そんな事があった日の夜はベランダに出て、
天に向かって、『私はもう彼を恨んだり憎んだりしません。
今から天の裁判所にお渡しします。』と、思いを神様に渡す。
どちらも、始めから簡単にはできなかったけど、
ずっと続けてるうちに、できるようになってきたのね。
友達からは、「あんな酷い目にあったのに、人が良すぎる。」
と言われることもあるけど、
二つの方法を、関わった人間関係全てに実行してるの。
『罪を憎んで人を憎まず』の思いで『まぁ、いいか！』も、
幸せを引き寄せる言葉の一つかもね。

私のＨＥＲＯ

先日、三女の授業参観日があった。
道徳の授業で、
あなたにとっての『ＨＥＲＯ』は？と
いうテーマだった。

私のＨＥＲＯ。それは私の父。
父は、漁師で底引き網の船長をしていたの。
お休みは１ヶ月に一度、大半は海にでていたな。
お洒落で、お酒も飲まずカラオケを歌う人だった。
ちょっぴりエッチで、切り抜きヌード写真を
ズボンのポケットに忍ばせては
母に見つかって、よく叱られていたわ(笑)
私達が悪さをしても「俺たちの子供だから。」と
めったに私と弟を怒らず、優しかったけど、
仕事と自分にはとても厳しい人だった。
今も父親として、人間としても尊敬している。
父は膀胱ガンを患い、52歳で亡くなったのだけど、
痛みは壮絶だったはずなのに、人前で暴れることも、
一度も家族に「痛い。」と漏らしたことがなかった。
入院中、寝ないで看病する母を気遣い、帰って休めと言う。
出産後の私の体を気遣い、休めと言う。
後で聞いた話だけど、担当の看護師さん達にも気遣いをして
下のことや身の回りのことは、ほとんど自分でしてたらしい。
ある日、病院に行くと「あなたのお父さん、素晴らしい人ね。
自分の体もままならないのに、同じ病棟に入院してる
おじいちゃん達の背中流してあげるのよ。」と
涙を浮かべて看護師さんが話してくれた。
ベッドの上で、生まれたての次女を
嬉しそうに抱っこして笑ってる父に、
なんて慈悲深い人なのと、私は手を合わせた。
亡くなる時、先生や病棟の看護師さん達、
一緒にお風呂に入ったおじいちゃん達まで、みんなが泣いていた。
なんて凄い人だったんだろうと、父に脱帽したわ。
亡くなって19年になるのに、
家族以外の人が、今でも父のお墓参りをしてくれていて、
本当に偉大な人だと驚かされる。

他界してもう会うことはできないけど、
不思議な出来事は、私が本当にどん底困った時、
部屋の中や枕元でタバコの匂いがして、
(私も娘もタバコは吸わないのに)
夢の中で、会いにきて励ましてくれるの。
小さくてほとんど覚えがないはずなのに、
長女も「今、じいちゃんきてたね。」っていう時がある。

私は、父のような人になりたいと思ってる。
少し胃の調子が悪いだけで「痛い！」と言っちゃうし、
長年この仕事してるのに、いまだ予約入れ間違えて、
慌てて支度して、お客様に迷惑かけちゃう時もある。
天然でおっちょこちょい、父に近づくにはまだほど遠いけど、
父は私の目標であり、永遠のＨＥＲＯなの。
皆さんのＨＥＲＯは、心の中にいますか？
心にＨＥＲＯがいると、優しく強い人になれるよ。