靴下妖怪

もとい、靴下を溶解させてしまう馬場です。溶けます。ホントに。直ちに。

足袋型の靴下を履いてると、必ず親指の爪の所が破れます。
それはもう。
すぐに。
１～２履きで。
ソッコーで。
最近、通常型靴下にも即座に穴が開くようになりました。
出てます。
絶対染み出てます。
親指の爪から。
靴下溶解液が。

そうでなければ説明がつかない。

さもなくば飼っている。
寄生虫のように本人の知らぬ間に。
靴下の繊維が主食の、ミクロ単位の虫が。
私の足の親指の爪に、巣食っている。
彼らは光を放っているだろうか。
鏡の筒に閉じ込めたら、万華鏡のようにキラキラと。
拝めるだろうか多足だろうか。

さもなくば呪いだろうか。
千年前に蹴鞠に興ずるあまり、
足袋をおろそかに扱い続けた貴族に対し、
思い知らせるため、毎世毎世この世に生を受ける度。
足を保護するものを、軽んずる勿れとの戒め。
この先連綿と続く私の魂に課せられた。
呪いだというのか。

ああ。
アア。
嗚呼。

赦せ。