白い花の唄

笛吹カトリ(karicobo)の日記、一次創作SF小説『神隠しの惑星』と『星の杜観察日記』のブログです。

朱い瞳の魔法使い (その1)   (語り手: 咲也)

2024年08月28日 17時49分12秒 | 日記
 年の離れた妹がずっと待っていた人が、杜に現れた。妹といっても血は繋がっていない。私の祖母が、“私たちに絶対必要な子なの。私たちにはなかった因子……魔女の系譜を継ぐ女の子。それに……とても優しい子なの!”と言って見つけて来た少女だ。我が家の養女として迎えて8年になる。彼女のおかげで祖母……桜さん(私たちの杜は女性がやたら多いので、役割でなくファーストネーム . . . 本文を読む
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桜の水辺で

2021年04月27日 19時00分37秒 | 日記
 今年はソメイヨシノが開いてから朝夕冷え込んで、花が長く楽しめた。花の色も冴えていたように思う。 桜の名所として有名なお城の公園に徒歩15分なのだが、ここ3年ほど母は内堀を見ていない。車を駐車場に置いて外堀まで歩いて、公園の内部に入って50メートルで力尽きてしまう。 公園で車椅子の貸し出しもしてくれるのだが、公園中央にある祭り本部まで借りに行き、使用後そこまで返しに行かないといけない。母は本部まで . . . 本文を読む
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北国の春

2021年04月04日 14時18分59秒 | 日記
南の方では桜吹雪や山藤の便りもあるのに、北国はようやくフキノトウ。まだ庭も寂しい。日中は18℃まで上がる日もあるが、朝夕冷え込むのでまだガーデニングシーズンが始まらない。ビニール温室でやっとヴィオラを3株植えてみた。プリムラは室内の風除室に置いていた鉢を温室に出したもの。まだとてもビニールは外せない。 今年は冬が厳しくて、ビニール温室で越冬させたゼラニウムやその他の多年草はほとんど全滅。結局例年越 . . . 本文を読む
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孤独な独身男性のケアのために廃れ気味のおばちゃんを復権させようなどという失礼な連ツイがあったのだが。

2020年10月20日 19時21分20秒 | 日記
タイトルの連ツイは大炎上していろんな論考があちこちからにょきにょき伸びた。一方的にケアしてもらおうなんて、と憤慨する声多し。そんな都合のいいオカンは幻想だ、そうでなければ搾取だ、という結論に落ち着きつつある。そこで、おばちゃんから一言で終わらない連続ツイート。(※注:炎上したツイ主は既婚男性だった)___ʍ . . . 本文を読む
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にじんだ星を数えて

2020年03月19日 21時29分21秒 | 日記
寒風が滲みる。前歯に。画像は都井岬。 . . . 本文を読む
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母を褒める

2020年03月19日 21時03分02秒 | 日記
 アルテイシアさんの『母親を殺した犯人はお前だ!』という記事を読んだ。日本の女性が晒されているルッキズム、エイジズム、セクシズムの呪い。呪いが母親を歪め、その歪みが娘を苦しめる。  『私は母に見た目を褒められたかったんじゃなく、愛されていると感じたかった』の行で泣いた。そうなんだよ。私も。  私は母から愛されてると実感したことがない。母は愛するとはえこひいきすることだと思っていて、私は常に最下 . . . 本文を読む
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リビングでジェノサイド

2020年02月26日 20時56分10秒 | 日記
一族郎党皆殺し。 . . . 本文を読む
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母の食卓

2020年01月21日 07時28分02秒 | 日記
 今週末の誕生日で母はいよいよ90歳リーチ。この年齢でゆっくりながら杖無しで外を歩けて、自前の歯でトンカツやカラアゲをバリバリ食べられるのは大したものである。 私が日中は仕事でいないのだが、ひとりでご飯食べて薬飲んで身支度して、時計見ながらデイサービスのお迎えに遅れないように表に出て待っておくことができる。時間感覚、曜日感覚がわからなくなっている自覚があって、自分でカレ . . . 本文を読む
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暖冬の干し柿

2020年01月20日 08時04分53秒 | 日記
手作りの干し柿をいただいた。今年は暖冬で雪が少なく温度も湿度も異常に高い。柿がなかなか乾かず大変だったそうだ。『甘くないし色が真っ黒になってまった』確かに甘味が弱い。酸っぱい。しかしこれはこれで別の美味しさがある。タマリンドとかマンゴーチャツネみたい。ねっとり濃くて甘酸っぱくてトロピカルな味わいがある。 . . . 本文を読む
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猫と魚を飼い、鳥と魚を見る人生

2020年01月18日 12時15分16秒 | 日記
"好きな動物は?"というお題だが、生き物なら爬虫類でも虫でもプランクトンでも好き。住宅の事情で犬は飼ったことないが、人生の半分は猫と暮らして来た。魚各種、甲殻類、爬虫類、両生類、昆虫あれこれ、鳥類いろいろ飼っていた。電気屋さんがうちの前の電信柱から巣を下ろして持ち込んで来たスズメの兄弟を巣立ちまで育てたこともある。 植物マニアの母のおかげで9歳からその辺の野草見てもス . . . 本文を読む
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