白い花の唄

笛吹カトリ(karicobo)の日記、一次創作SF小説『神隠しの惑星』と『星の杜観察日記』のブログです。

星の杜外伝目次

2029年04月28日 00時00分00秒 | 星の杜観察日記
漫画『星の杜観察日記』の小説版、目次です。 SF『神隠しの惑星』の自作スピンオフになります。 現代の日本が舞台。スマホもLINEも出て来る世界でサクヤやキジローや日本版エクルーが妖魔と一緒に右往左往するお話です。漫画にはまだ未登場の都ちゃんがメインヒロイン。 . . . 本文を読む

神隠しの惑星 目次

2028年01月24日 07時15分00秒 | 小説目次
神隠しの惑星シリーズのSF『白い花の唄』の目次です。 各章のタイトルをクリックすると、その章へ飛べます。  === === === === === === === === ===  . . . 本文を読む

桜の水辺で

2021年04月27日 19時00分37秒 | 日記
 今年はソメイヨシノが開いてから朝夕冷え込んで、花が長く楽しめた。花の色も冴えていたように思う。 桜の名所として有名なお城の公園に徒歩15分なのだが、ここ3年ほど母は内堀を見ていない。車を駐車場に置いて外堀まで歩いて、公園の内部に入って50メートルで力尽きてしまう。 公園で車椅子の貸し出しもしてくれるのだが、公園中央にある祭り本部まで借りに行き、使用後そこまで返しに行かないといけない。母は本部まで . . . 本文を読む

北国の春

2021年04月04日 14時18分59秒 | 日記
南の方では桜吹雪や山藤の便りもあるのに、北国はようやくフキノトウ。まだ庭も寂しい。日中は18℃まで上がる日もあるが、朝夕冷え込むのでまだガーデニングシーズンが始まらない。ビニール温室でやっとヴィオラを3株植えてみた。プリムラは室内の風除室に置いていた鉢を温室に出したもの。まだとてもビニールは外せない。 今年は冬が厳しくて、ビニール温室で越冬させたゼラニウムやその他の多年草はほとんど全滅。結局例年越 . . . 本文を読む

名残の花の

2021年03月31日 18時39分43秒 | 星の杜観察日記
『このうちは何かとちょっと変わっているの』 葵さんにそう説明された住吉神社での暮らしは、ちょっとどころでなく変わったことの連続だった。でもまあ、概ね神社での経験は楽しいことの方が多い。楽しい、というのとは違うか。悲しいこととかつらい事情も多いおうちなのだ。でも知れば知るほどイヤだな、と思うよりも私にできることをしたいと思う。風変わりだけど、魅力的な人ばかりだからだ。むしろ面倒なのは神社の外の世界だ . . . 本文を読む

月夜のピアノ・マン (その8)

2021年03月29日 18時12分19秒 | 星の杜観察日記
 新幹線の駅はいつも緊張する。天井が高くて建物が大きいし、とにかく人通りが多い。お店が多くて目が回る。でも王子様の護衛が3人も一緒なので大丈夫。ノン太と鷹史さんと先生。 実はあの夜以来、鷹史さんと話すのを避けていた。何と言っていいかわからなくて、できるだけ考えないようにしていた。だいたいノン太とセットなので、鷹史さんと2人で話す機会などないから、避けていてもなんとかなっ . . . 本文を読む

ピアノ図書館 (その5)

2021年03月24日 18時08分15秒 | 星の杜観察日記
トン介は怒っていた。「どうして人のおらんとこでそんなん勝手に決めとるんや」 トン介は自分が住吉の長男だという責任感が強いので、館長にきちんと挨拶して、右近を収蔵してもらえる件の御礼もちゃんと言った上で、礼儀正しく館長と岩井さん、葵さんの雑談にも付き合っていたのである。 そしてどうやら今回、トン介は留守番の流れなのだ。サクヤがだいたい住吉神社の半径5キロからせいぜい10キロぐらいまでしか離れられない . . . 本文を読む

ピアノ図書館 (その4)

2021年03月22日 15時10分48秒 | 星の杜観察日記
 演奏中に踊り場ホールからウルマスとリューカの姿が消えたのも気がついた。楽器の片付けなどをキジローに頼んで探しに出ると、村主に親指で”来い”と合図された。多分ここだろうなと予想つけた場所にいた。裏手の池の傍でリューカがベンチに伸びていた。「だから言っといただろう」村主がペットボトルの水を差し出しつつ言う。ヤツは何だかんだ言いつつも面倒見がいいような気がする。リューカとの付き . . . 本文を読む

ピアノ図書館 (その3)

2021年03月15日 14時50分48秒 | 星の杜観察日記
前段はこちら。(その1)、(その2)ーーーーー ○ ーーーーー ○ ーーーーー ○ ーーーーー ○  少し遅い昼食は手打ちうどん屋でとった。桐花のリクエストだ。最近父親のキジローが手打ちうどんに凝っていて、少しお手伝いなどしたものだから、家でも外でも桐花はうどんに夢中なのである。お店の人が足でぐっぐっと踏んでいるのを、トン介に抱っこしてもらって一生懸命見学していた。運ばれて来たかけうどんを、トン介 . . . 本文を読む

ピアノ図書館 (その2)

2021年02月26日 19時49分05秒 | 星の杜観察日記
 前編(その1)はこちらから。---------------- ○ ---------------- ○ ---------------- ○ ---------------- 宮本研究室を出たところで電話が鳴った。院生の小野くんだ。「今、だいじょぶですか?」「うん。もう実習終わったの?」「はい。高山さん、大学に戻って来ます?」「うん。そのつもりだけど」 そう答えたところで、後ろの一団がどっと笑っ . . . 本文を読む