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2007-07-11 13:25:59 | 社会
全児童に男児の困った点書け 奈良、担任が名指しで作文 (共同通信)

 奈良市の市立小学校で3年生のクラスを担任する50代の女性教諭が、クラスの児童全員に特定の男児1人を名指しし、困っている点などを書かせていたことが11日、分かった。市教育委員会によると、教諭は5月、男児の母親に書かせた意図を説明せずに「クラスのみんなが思っていることです」として全員の作文を手渡した。その後、両親が「個人攻撃ではないか」と抗議、学校側が謝罪したという。
[ 2007年7月11日10時34分 ]

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このニュースを読んで、「ひでー教師だ!」と思ったのですが、その後、
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男児の困った点書け、担任が全児童に作文
 奈良市の市立小学校で3年生のクラス(30人)を担任する50代の女性教諭が、クラスの児童全員に特定の男児1人を名指しし、困っているところなどを書かせていたことが11日、分かった。

 市教育委員会は「個人を特定したもので、児童への配慮を欠いていた。教育現場にはなじまない指導だった」としている。市教委は作文の内容を把握していないという。

 市教委によると、教諭は5月下旬、男児が授業中に歩き回ったり、私語をしたりして落ち着きがないため、学級会で「男児の困っているところや、なければ良いところを書いて」と用紙を配布。

 その際、男児が担任に「やめてほしい」と言ったが教諭は聞き入れず、男児を含め全員に書かせた。

 教諭は数日後、男児の母親に意図をきちんと説明せず「クラスのみんなが思っていることを書いたものです」と言って、全員の作文を手渡した。その後、父親が「個人攻撃ではないか」と抗議、学校側が謝罪した。

 市教委に対し教諭は「個人攻撃や排除する意識はなく、子ども同士が思っていることを出し合い、考えるきっかけにしたかったが、判断が甘かった」と話しているという。(共同)
[2007年7月11日11時59分]

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こんな記事が出ました。どちらも共同配信ですね。
で、産経は、↓のようにニュアンスでとらえ
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トンデモ教師 特定男児名指し、全児童に「困った点書け」

7月11日11時47分配信 産経新聞

 奈良市の市立小学校で50代の女性教師が、クラスの児童全員に特定の男児1人について「彼の困っているところや好きなところを書いて」などと指導していたことが11日、分かった。女性教師は3年生のクラス担任で、書かれた作文を母親に手渡しており、男児の両親が学校に抗議、学校側は謝罪した。
 女性教師は5月下旬の学級会の時間、男児が授業中に歩き回ったり、私語をしたりして落ち着きがないためクラスで用紙を配り、男児について「嫌いなところや好きなところを書きなさい」と指示。男児が「そんなの書かないでいい」と抗議したが、そのまま書かせたという。男児にも書かせたという。
 女性教師は数日後、十分な説明のないまま男児の母親に「息子さんについてクラスのみんなが思っていることです」として作文を手渡した。その後、両親が「個人攻撃ではないか」と抗議、学校側が謝罪した。
 女性教諭は「子ども同士が思っていることを出し合い、考えるきっかけにしたかったが、判断が甘かった」と話しているという。男児は学校を休むことはなく、女性教諭も担任を続けている。

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読売の関西版は、
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小3教諭、クラス全員に男児の嫌いなところ書かせる
 ◇奈良の市立小、作文を男児の母親に渡す

 奈良市の市立小学校で5月、50歳代の女性教諭が、担任する3年生の学級(30人)の全児童に、特定の男児1人について嫌いなところなどを書かせ、その作文を男児の母親に渡していたことが、わかった。児童に作文を書かせる際、この男児が書かないよう訴えたが、女性教諭は聞き入れなかったという。市教委は「児童への配慮に欠ける指導で教育現場になじまない」などとして、男児らに謝罪した。

 市教委や関係者によると、女性教諭は男児が授業中に教室内を歩いたり、私語を繰り返したりして落ち着きがないことから、5月下旬の学級会の時間に用紙を配り、「男児の嫌いなところや好きなところを書きなさい」と指示。男児にも、同様に書かせた。この際、男児が「やめて」と言ったが、女性教諭は聞き入れずに実施したという。

 数日後、女性教諭は、体調が悪くなって早退する男児を学校に迎えに来た母親に、詳しい説明をせずに、「クラスのみんなが息子さんについて思っていることです」などと言って作文を手渡した。しかし、夜になって両親から「個人攻撃ではないか」などと苦情を受け、学校側が謝罪した。

 市教委に対し、女性教諭は「男児を排除する意思はなく、児童同士の思いが通じ合い、考えるきっかけにしてほしいと思って書かせた。判断が甘かった」と反省しているという。

 同小の校長は「個人攻撃と言われても仕方なく、不適切だった。書いた児童も嫌な思いをしたかもしれない。指導のあり方を見直したい」と陳謝している。

 女性教諭は現在も担任を続け、男児も休むことなく通学しているという。
(2007年7月11日 読売新聞)

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ついでに朝日は、
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教諭、特定男児の「困っている点」作文に書かせる 奈良

2007年07月11日

 奈良市の市立小学校で今年5月、50歳代の女性教諭が担任を務めるクラスの全児童に、1人の男児について「困っている点」を書くよう求め、その作文の写しを男児の母親に渡していたことがわかった。学校側は「不適切な指導だった」として男児らに謝罪した。

 市教委によると、教諭は3年生のクラス(30人)を担任。授業中に男児が歩き回るなどとして、学級会で男児について全児童に「困っているところと良い点を書いて」と求めた。集めた作文を数日後、男児の母親に渡したという。

 教諭は市教委に、「男児について他の児童がどう思っているか知り、親には家庭での指導に生かしてもらいたいと思ったが、子どもの心を傷つけてしまった」と話し、反省しているという。男児は休むことなく通学しているという。

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おそらくソースは同じなのでしょうが、受け取り方、伝え方はいろいろですね。
この子は、おばあちゃん教師から見ると、とても困ったちゃんだったのでしょう。それについて親に伝えるなり、注意を促すなり、なんなりしてきたかどうかは、どこも報道していません。親に伝える手段として、子どもを傷つけることが予想されるこの方法を選んだのであれば、それが適切であったのかどうかが問われます。
でも、ぱっと見、親も悪いような気がするけど。。