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中級フランス語 ~DELF対策を中心に~

普通の会話は大丈夫?だけど、難しい会話は...ドラマやニュースはまだちょっと難しい。こんなレベルの在仏主婦日記です。

SiとTrèsの違い

2014年12月19日 01時28分15秒 | フランス語 文法

siとtrèsの違いをよく理解できていませんでした。

siについてはtrèsとおなじく“とても”だと理解し、文語でよく使われるのかな?とか勝手に思って、

特に気にもしないで、もしかして特別な決まりがある場合だけかもしれないので、“とても”としたい場合は

trèsを使い続けていました。今まで、まぁいいかぁで済ませてきましたが、こうやって調べてみると勉強にもなるし

疑問を持つ事は学ぶ事において大切なんだと、今更再確認しました^^

こちら北鎌フランス語講座に詳しい説明がありました。以下引用させて頂きました。

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si は très (とても)とはニュアンスが異なるため、「かくも」(これほどまでにこんなにも)という訳を覚えておくと役に立ちます。

「かくも」というのは少し古風な表現ですが、非常に簡潔で便利な言葉で、フランス語の「si」に最もぴったりくる感じがします(古風だと感じられる文脈では、実際に日本語にする時には他の言い廻しを使ってください)。

この si は、暗黙のうちに同等比較を含む表現です。
普通、「同等比較」は肯定文だと aussi を使用しますが、否定文だと si も使用します。この si とほぼ同じ意味です(ただし、否定文に限らず広く使用されます)。

比較の対象(何と比較しているか)は文の上では明確には現れませんが、目の前にあるものや、話題になっているものを指しながら、当然わかっているものとして「これと同じほど」「これほどまでに」と言っているわけです。

例えば
  une si belle journée (かくも美しい日)

単なる「とても」とは違い、目の前の光景を見たり、具体的なイメージを連想しながら、「こんなにも」と言っているわけです。


si のほかに tellement, tant も「かくも」という意味で使われます。

この「かくも」(これほどまでに、こんなにも)というが、次の項目の「呼応の表現」の前提となります(ただし、表面上は、次の項目では「とても」と訳しています)。


呼応の表現
英語の so ~ that... (とても~なので...)に類する表現は「呼応の表現」と呼ばれます。文の前半部分で「呼」びかけ、後半部分で「応」じるという、この対応関係を把握する必要があります。

以下の表は、前半の「呼」の部分にくる言葉が何を修飾するか、また、「呼」と「応」の間にどのような言葉が来るかで分類してあります。
いずれも、後半の「応」の部分は接続詞 que で始まり、特に他の要因がなければ que の後ろは直説法になります。

最もよく使うのは、1 番の si ~ que... (とても~なので...)です(表には通し番号を振ってあります)。

この si ~ que... は、que の後ろを接続法にすると「いかに~であろうとも」という意味になりますので、注意が必要です。


 1. 形容詞/副詞を修飾する場合

呼 応
副詞 形容詞/副詞 接続詞 節
1  si que S + V
2  tellement
とても~ なので ...だ
これは英語の so ~ that... に相当する表現です。
tellement は日常会話でよく使われます。


 2. 動詞を修飾する場合

呼 応
副詞 (過去分詞) 接続詞 節
3  tant que S + V
4  tellement
とても(多く・激しく)... ので ...だ
tant または tellement と que の間には、何も言葉が挟まれない場合と、過去分詞などが挟まれる場合があります。
もともと、tant または tellement の位置は、一般の副詞の位置と同様、置く場所が厳密に決められているわけではありませんが、副詞は通常、
  単純時制の場合 → 動詞の直後
  複合時制または受動態の場合 → 助動詞と過去分詞の間
に置くのが一般的なので、tant または tellement と que の間に過去分詞が挟まるケースもよく見られます。

この tant と tellement は、単に「とても」のほか、「とても多く」、「とても激しく」などの意味にもなります。
tellement は日常会話でよく使われます。

例:

  J'ai été tellement surpris que... (私はとても驚いたので...)

「ai」は助動詞 avoir の現在(1人称単数)。「été」は助動詞 être の過去分詞。「surpris」は他動詞 surprendre (驚かせる)の過去分詞(接頭語を省けば、prendre の過去分詞 pris と同じ形です)。「ai été surpris」で受動態の複合過去となり、「驚かされた」、つまり「驚いた」となります。


 3. être とセットで使う場合

呼 応
繋合動詞 属詞的形容詞 接続詞 節
5 être tel (telle) que S + V
とても大きい(激しい) ので ...だ
これは繋合動詞 être の後ろで出てきます。つまり、基本的には tel (telle) は第2文型の属詞になります。例:

  Ma surprise était telle que... (私の驚きはとても大きかったので...)

「surprise」は女性名詞で「驚き」。「était」は être の半過去(3人称単数)。


 4. 名詞を修飾する場合(1)

呼 応
量を表す形容詞句 名詞 接続詞 節
6  tellement de que S + V
7  tant de
とても多くの~ ので ...だ
量を表す形容詞句が冠詞の代わりとなるため、冠詞はつきません。


 5. 名詞を修飾する場合(2)

呼 応
冠詞 付加的形容詞 名詞 接続詞 節
8 un  tel 男性単数 que S + V
une  telle 女性単数
de  tels 男性複数
 telles 女性複数
とても大きい(激しい)~ ので ...だ
複数形では冠詞は de になりますが、これは「複数の形容詞+複数の名詞」の前では、不定冠詞 des は de になるからです。


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