あおぞらブログ

発達障害やグレーゾーンなど、ちょっと個性の強いお子さんのパパママを応援する「パパママサポート あおぞら」です。

障がい者の就労

2012-12-04 23:00:29 | スタッフのひとりごと
【特性知ってサポート 発達障害者 職場環境でセミナー】
~大阪日日新聞より~


コミュニケーションなどが苦手な発達障害者の働きやすい職場環境について、
企業関係者らが理解を深めるセミナー「発達凸凹がわかれば職場が変わる!」が27日、
大阪市北区のハービスプラザで開かれた。
参加者らは、
障害があっても得手不得手を踏まえた対応をすれば
力を生かせる点などを学んでいた。




同じミスを繰り返したり、時間を守れなかったりと、
“困った社員”とされる人の原因が発達障害にあった場合、
職場の理解や配慮によってトラブルを軽減できる点などを伝えようと、
NPO法人発達障害をもつ大人の会(大阪市福島区)が
大阪府の事業を受託して開いた。


同法人の広野ゆい代表が、
幅広い範囲で発達の凸凹がある発達障害の特性や対応方法を解説。
うっかりミスが多い「不注意タイプ」には、
しかるよりもメモを渡すといった工夫が効果的な点など
「仕事を教える際、相手のタイプを考えてサポートすると働き方が変わる」と指摘した。



当事者からの報告では、
不注意で失敗も多いという工務店勤務の男性(34)が
「指示をメモし忘れていたら周りの社員が促してくれる」職場環境などを紹介。
得意分野の営業ではトップ成績を収めている点にも触れた。


参加したメーカーの人事担当者(39)は
「社員の中でも思い当たる人はいるが、知識があれば対応も変えていける」
と話していた。


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折りしも、昨日と今日、
Eテレの『ハートネットTV』で
「障害のある人の“働く”」がテーマでした。

http://www.nhk.or.jp/hearttv-blog/1300/


この場合の“障害”はおもに、
発達障がいと精神障がいです。


障がい者全体の就労率の中で
身体の障がいのある方が約8割。
知的障がいの方は2割弱。
発達障がいと精神障がいの方は
残りの、1割にも満たない数字でした。


障害者雇用均等法によって企業には
知的、身体の障がい者の雇用は義務付けられていますが
発達障がい、精神障がい者の雇用は
義務付けられていないからです。



なぜ?



受け入れる企業側の理由は、
対応が難しいからでしょう。


見た目からは障がいが分からないだけに
何かトラブルが起こった時の対応に困る。


企業の方もおっしゃってました。

会社の仕事というものはおおむね、
期日のあるもの。
どうでもいい仕事やいつでも良い仕事、
なんてない。
その中で、
突然会社に来れなくなって長期にわたって休んだり、
度々トラブルを起こされたりしては困ります。

そうですよね。


だから
そんな彼らがハローワークなどに行っても
求人枠がない。

障がいがある、とオープンにすれば
企業から拒否され、
障がいを隠して就職すれば
障がいによる苦しさ、つらさをオープンにできず、
どんどん自分を追い込んでしまう・・・。


何が苦手で、
何が得意で、
何が分からなくて
何に苦しむのか。


それを理解されたうえで
雇ってもらえるのが理想です。


それには
企業側にもサポートできる人やシステムが必要ですよね。




今までは“あおぞら”として
発達障がいのお子さんの支援をメインに考えてきたので
学校や地区の皆さんに
なんとか理解してもらいたい、と思ってきましたが
今日のこの番組を観て
企業にも
理解してもらわないと、と強く思いました。


子どもたちはいつまでも
学校の中にいるわけではない、
いずれ必ず社会に関わっていくのですから。


わが長男も
そんな日が近付いてきています・・・


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