あおぞらブログ

発達障害やグレーゾーンなど、ちょっと個性の強いお子さんのパパママを応援する「パパママサポート あおぞら」です。

2013-03-26 10:38:06 | スタッフのひとりごと
桜が咲き始めましたね

まだまだ寒い日もあり
暖房器具や毛布は片付かないけど
桜が咲いたと聞くだけで
じんわりと温かくなります

私は
花の中で桜が一番好きです
色々好きな花はありますが
桜の開花ほど胸が打たれるものはないです。


冬の間はまるで枯れ木。

誰も見向きもしないし
誰が世話をするわけでもない。

今季の冬のように
経験したことのないような寒さに襲われていても
立春をすぎてもなお
朝晩冷え込んで震えていても
凍てつく風に耐えながら
つぼみはちゃんと膨らんでいて
3月も終わりになると
ちゃんと
可愛らしい薄桃色の花が開きます。


その健気さ、実直さが大好きで
毎年、桜のつぼみを見ては
涙ぐんでいる私です。


どんなに長く、つらい冬が来ても
必ず春はやってくる。


これが
私の心の支えです。


私事ですが
わが家の長男も高校に合格し
無事、春を迎えることができました


ADHDとLDで
勉強どころか着席すらまともにできなかった小学校時代。
おまけに叱ってばかりで二次障害へ。
荒れ放題のどうにもならない子でした。

お先真っ暗、
出口のない長い長いトンネルの中で
毎日が真冬でした。

中学校では不登校を覚悟しましたが
環境が変わったせいか成長のせいか
勉強しなければいけない、
周りと合わせなければいけない、
我慢しなくてはいけない、
ということを
自分で感じて実行するようになりました。

もともと
お友達は大好きで、
人と関わることの嫌いな子ではなかったので
せっかくできた友達を失わないために
色々考えたのだと思います。

それでも初めは
やっぱり苦手な勉強に嫌気がさし
絶対に高校なんか行くもんか、と言っていました。

やる気を出すのに時間がかかるうえ、
やる気を出してもLDが邪魔して
やった分だけの成果が出ないのですから
嫌になるのも分かります。


でも
周りの子はほとんどが進学。
その中で
自分だけ働くのか?
何ができるのか?

結局は
進学を決めずにはいられませんでした。


「勉強しなさい」とは
一度も言っていません。
私から見ても家族から見ても
「頑張ってる」「めっちゃ勉強してる」とは思えない生活ではありましたが
たぶん彼にとってはものすごい改革だったと思います。

「この1年間で
小学校1年生からの9年分の勉強をしたんじゃない?」
と言ったら
「ほんとそれぐらいだわ」
と笑っていました。


ただ、
合格したからといって
勉強が終わるわけではない。
むしろスタートです。


仲良しのお友達とは道がそれぞれ分かれてしまったので
また新しい環境になります。

ここからの3年間で
さらに自分を変えていかないと
この先の自分は描けません。


新しい春、新しい蕾に向かって
根や枝を広げていってほしいです。

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