葬儀司会「青柳司会事務所」ブログ

葬儀司会歴20年以上の青柳(あおやぎ)がお送りする
仕事の日々や寺社仏閣参拝のブログ。

100歳を超えても

2018年01月24日 | 司会コラム
本日、ご葬儀の司会をさせて頂いたご葬家。
亡くなられた方は大正生まれ、100歳を超えて生涯を全うされたお方でした。
打合せなども和やかな雰囲気でしたが、喪主様は故人を顧みながらのご挨拶で、涙ぐまれておりました。

前職で経験したご葬儀の、とある場面での言葉を思い出しました。

「私の親も長寿で亡くなりました。
 しかし、いくら長生きだった・大往生だと言われても、大切な人が亡くなったことに変わりはない。
 悲しくて悲しくて、涙が出ることに変わりはないのです。」


ご葬儀は「非日常」の状態。今までお世話になった、大切な人とのお別れです。
信じたくない気持ちもあるけれど、それを受け止めなければならない時間。
故人を知らずに参列したとしても、ご縁がなければその場に立ち会わない筈です。

宗教や宗派、風習などによって、様々な教え方や説き方、ルールがありますが
私はご葬儀が「大切な人や自分自身と向き合う時間」ということは、ほぼ共通なのではないかなと思っています。
私も祖父母や恩人、お世話になった方々との別れを経験しましたが、その都度に未熟ながらも思い巡ったものです。


たとえ100歳を超えたとしても、大切な人を喪ったご家族は悲しいものです。


ご遺族の皆様のご心情や、そんな「大切な人と向き合う時間」に
ほんの少しだけでも、そっと寄り添えるような司会者を目指して日々精進いたします。


さて、明日の通夜は五泉市です。天気は荒天。早めに出発しようと思います。
皆様もどうかお気をつけ下さいませ!
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