まんがではないけど、昔話です。
生きていくにはプラス思考と感謝が大切というお話です。
中国にこんな昔話があります。
あるところに、いつも楽しそうにしている男がいました。
イヤなことがあってもいつもニコニコとした表情をして暮らしているのです。
そんな男を妬ましく思ったのでしょう。天上界の意地の悪い神様が男を寒い世界に突き落としてしまいました。
しかし男は表情が一変するどころか、
「動かないでじっとしていれば腹が減ることもない。食事の支度をしなくてもいい。ありがたい、ありがたい。」といって寝床に入ってしまいました。
効き目がないと思った意地の悪い神様は、次に男を暑い世界に突き落としました。
すると、ここでも男はにこやかな表情をしながら、こんな言葉を口にしました。
「暑いとのどがかわくからみずがおいしい。水浴びが気持ちいい。そうそう水浴びをすれば体の汚れも落ちる。ありがたいありがたい。」
次に意地の悪い神様は人が一人もいない寂しい世界に突き落としました。するとここでも男はにこやかな表情をしながらこうつぶやくではありませんか。
「人に気を使うことがなく、ゆっくりと本を読むことができる。ありがたいありがたい。」
それならばということで、今度は人の多い世界に突き落としました。すると男はまたしてもこうつぶやいたのです。
「わしは野菜を作ろう。そして魚をとったりコメを作ったりお酒を作ってる人と物々交換をしよう。いろいろなものが食べられるありがたいありがたい。」
どんな状況にあっても笑顔を絶やさない男に業を煮やした意地の悪い神様は最後の手段に出ました。食べ物のない世界に男をつきとせば
今度こそ参るだろうと考えたのです。しかし男はここでもにこやかな表情を浮かべながらこうつぶやいたのです。
「仙人の修行をするいい機会だ」
脱帽した神様は「たいした男だ」とほめたたえたくさんの宝を与えたのです。
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