(アーンパーン、夜中の昼休みの時間だよ
しっかり腹ごしらえして、午後の授業に
備えるんだよ!、分かったかいみんな~
それじゃ、今から夜中の昼休みが始まるよ~
アーンパーン)
各教室からワイワイと生徒が出て、廊下はコンビニ
へ行く者やファーストフード店へ行く者で賑わいを
見せている
教師や生徒、ここが学校だと知る一般客にとっては、
当たり前の事だが、それを知らない一般客にとっては
不思議な光景に思えるだろう
いきなり不思議なアナウンスの後に、ドッと人が湧いて
出てくるなど想像もしないだろうから、さぞ驚くに
違いない、しかもその人ごみの中に芸能人もワンサカ
居るのだから、更に驚くに違いない
その人ごみの中に、島岡と蒼井が居る
どんなに、大勢の生徒や一般客が居ても
やはり恋人同士というの分かるのか
お互いに立ち止まり、人ごみの中見つめ合ってる
しかし、島岡はすぐに視線を逸らし、人ごみの中に
消ようとすると、それを見た蒼井が大声で
「何で、何も言わなで私の前から消えようとするのっ
ねえ、どうしてっ」
その声に、一瞬周りの喧騒が静まり返る
蒼井の声に、一瞬立ち止まり振り向こうとするが
再び歩き出そうとする島岡に
「それでも男なの!、何か言ってよ・・・
言いなさいよっ」
島岡は、蒼井の声を無視するかのように、人ごみの中に
消えていく
「何か言ってよ・・・」
と涙声で言いながら、その場にしゃがみ込む蒼井に
周りの生徒達が寄り添って来る
生徒達も皆、二人が付き合っているのは分かっているのだ
というか、大体の生徒は誰と誰がデキているという
事を知っていても不思議ではないのだから
学校というのは、そんなとこだ
「松浦・・・」
メイン棟の職員室で昼食(正しくは夜食)
を取っているとこに、松浦が紅茶も持って来てくれる
のはいいんだけど
「お前、普通に渡せんのか?」
何故か、紅茶渡すのにセクシーダンスを踊ってる
「ごめんなさ~い、CMの癖が抜けなくて~ん」
何も、喋るのにもセクシーさはいらんだろ
「せんせ~い、どう~ぞん」
仕事の影響って、普段の生活も脅かすのかって
鼻息も荒い・・・
食べてるのがUFOだけに、これもCMの影響だな
・・・食後のおやつがよりによってポッキーだけに
この後の展開も、分かるような気がしないでもない
(ここのどこかに、外人さんを仕込んでいるかも
しれないし、食べるに食べれん・・・)
その5に続く