翌朝…
お兄さんとか~こが道路を見つめています。
お父さんカラスとお母さんカラスは街灯の上から道路を見つめています。
その先には、小さな羽根の塊になったおちびさんがいました。
あおいさんは、おちびさんの元に駆け寄りました。
ふわふわしたやわらかい羽…間違いなくおちびさんです。
おちびさんを手にもどってきた時、
お父さんカラスが『かぁーーーーー』と鳴きました。
まるでオオカミの遠吠えのように長く哀しい声でした。
続くようにお母さん…お兄さん…そしてか~この哀しい声が響きました。
あの時の声は今もあおいさんの耳にはっきりと残っています。
つづく…