麻也の方も何度も恵理には会っていたが、弟は初対面で少しどぎまぎしてしまった。
しかし真樹の大切な彼女、いずれは結婚を考えているらしい女性の弟なので一生懸命笑顔で応えた。大学生ということなので扱いやすいかなと思ったのだが、真樹にやましいところはないのに、緊張してしまった。
恵理の弟クンにはかえって怪しまれたかもしれないなぁ、と麻也は心配になった。
それより麻也が困ったのが両親だった。
特に母には体調不良は秘密にしていたのに、すぐ見破られてしまった。
顔を見るなり大声で、
「お兄ちゃん、あなた…」
母は自分の大声に驚くとすぐに声を潜め、
「お兄ちゃん、大丈夫? ちゃんとご飯食べてる? オフあるなら帰ってきたら?それとも、お母さんマンションの方に行って諒くんのご飯も…」
すると隣にいた父が眉をひそめて母の袖を軽く引っ張った。
そして麻也に向かって、父は男親らしく、
「まあ、皆さんの迷惑にだけはならないように気をつけなさい。お前は何でも頑張りすぎるから」
耳が痛かったが、でも2人の表情は誇らしげで、それが麻也には嬉しかった。
麻也の両親は直人と諒にも挨拶をしていった。
特に諒にはしっかりと。でも、諒にはもちろん同居している仲間に対してという態度ではあったけれど。
そして…横浜のライブも熱かった…
終演後は親友の恭一が来てくれて、麻也は本当に嬉しかった。諒とひそひそ話をしていたのが気になったが…
横浜の楽屋は気の置けない人ばかりが来るはずだったのに、2日目は意外にも響子や冬弥や鈴音が来て、麻也も諒も困ってしまった。
麻也はやむを得ず薬をのんでステージに立ったが、薬のせいで眠気に襲われリハ-サルに遅刻しかけたせいもあってか、悔いの残るライブになってしまった。
しかし真樹の大切な彼女、いずれは結婚を考えているらしい女性の弟なので一生懸命笑顔で応えた。大学生ということなので扱いやすいかなと思ったのだが、真樹にやましいところはないのに、緊張してしまった。
恵理の弟クンにはかえって怪しまれたかもしれないなぁ、と麻也は心配になった。
それより麻也が困ったのが両親だった。
特に母には体調不良は秘密にしていたのに、すぐ見破られてしまった。
顔を見るなり大声で、
「お兄ちゃん、あなた…」
母は自分の大声に驚くとすぐに声を潜め、
「お兄ちゃん、大丈夫? ちゃんとご飯食べてる? オフあるなら帰ってきたら?それとも、お母さんマンションの方に行って諒くんのご飯も…」
すると隣にいた父が眉をひそめて母の袖を軽く引っ張った。
そして麻也に向かって、父は男親らしく、
「まあ、皆さんの迷惑にだけはならないように気をつけなさい。お前は何でも頑張りすぎるから」
耳が痛かったが、でも2人の表情は誇らしげで、それが麻也には嬉しかった。
麻也の両親は直人と諒にも挨拶をしていった。
特に諒にはしっかりと。でも、諒にはもちろん同居している仲間に対してという態度ではあったけれど。
そして…横浜のライブも熱かった…
終演後は親友の恭一が来てくれて、麻也は本当に嬉しかった。諒とひそひそ話をしていたのが気になったが…
横浜の楽屋は気の置けない人ばかりが来るはずだったのに、2日目は意外にも響子や冬弥や鈴音が来て、麻也も諒も困ってしまった。
麻也はやむを得ず薬をのんでステージに立ったが、薬のせいで眠気に襲われリハ-サルに遅刻しかけたせいもあってか、悔いの残るライブになってしまった。