BLロック王子小説「ディスティニーアンダー・グラウンド-ギターとスターに愛され過ぎた王子-」

 ★過去に傷を持つ美貌のロックギタリスト遠藤麻也(まや)。運命の恋人・日向 諒と東京ドームに立つが…

★BLロック王子小説24-18「ディスティニーアン ダーグラウンド」

2021-04-07 22:02:00 | ★ディスティニー24章
 麻也が目覚めると、もう朝だった。
 久しぶりにすごく気分よく起きられて、麻也は驚き、嬉しくなった。
 隣では諒がまだ眠っている。
 それで、麻也は気づいた。
(あれ、俺、パジャマ着たままだ…)
 さすがの諒もそこまでの元気はなかったのだろう。
(でも、これで俺、充分幸せだな…)
 起こすのはかわいそうだと思ったので、麻也は少し寂しかったが、一人でリビングに行き、パジャマのままアイスコーヒーを飲み、ぼーっと考えごとをしていた。
(帰省したいしな…でも…)
 諒と二人でこの部屋にこもっているのが心地いいので、外には連絡すら取りたくないくらいなのだ。
(まあでもせっかくの休みだから、諒にも帰省とか外出とかさせてあげたいけど、日数は少ないし、どうしたもんかな…)
 するといきなりドアが勢いよく開き、諒が飛び込んできたのだ。
 顔は真っ青だった。
 麻也もびっくりだった。
「どうしたの?」
「いや、麻也さんいなかったから…」