BLロック王子小説「ディスティニーアンダー・グラウンド-ギターとスターに愛され過ぎた王子-」

 ★過去に傷を持つ美貌のロックギタリスト遠藤麻也(まや)。運命の恋人・日向 諒と東京ドームに立つが…

★BLロック王子小説24-12「ディスティニーアン ダーグラウンド

2021-04-01 21:46:00 | ★ディスティニー24章
 いくら諒の優しさが戻っているとはいえ、本当に再び以前の関係に戻れるのか
(でも退院したことは伝えなきゃな…)
 でもメールは後にしよう。
 今は…
(諒の体温と匂いを味わっておこう…)
 
 …夜には気分も体の方もかなり元気になってきたような気がした。
 諒がシャワーを浴びている間に、恭一にメールした。
 嬉しいことに、すぐに返事は来た。
 
ー退院おめでとう!諒くんとラブラブでよかった。落ち着いたら、まずは二人でメシでもどう?時間できたら教えてね。
 
(そうだよねえ、二人だけでしみじみ語り合いたいよねえ) 
 そこへ、タオルで茶髪を拭きながら、湯上がりの諒がやってきて、
「麻也さん、何かいいことあったの?」
と笑顔で尋ねてくる。
「うん、恭一からメールの返事」
 すると諒は、相手が恭一ということだからか、嫉妬の色も見せずあっさりと、
「そうだ、俺には遠慮しなくていいからさ、今度ニ人でゴハンとか行ってきたら?」 
 麻也はかなりほっとしたが…
 でも、ふとした隙に、やっぱり色々と思い出してしまうのがつらい… 
 
 それを察したらしい諒に誘われて、麻也は、その後はベッドに入ってテレビを見ることになった。
 その時、麻也の携帯が鳴った。
 真樹からだった。