BLロック王子小説「ディスティニーアンダー・グラウンド-ギターとスターに愛され過ぎた王子-」

 ★過去に傷を持つ美貌のロックギタリスト遠藤麻也(まや)。運命の恋人・日向 諒と東京ドームに立つが…

★BLロック王子小説24-7「ディスティニーアンダーグラウンド」

2021-02-19 23:17:00 | ★ディスティニー24章
「え~、あの番組はCMないじゃん~」
と、諒は大笑いしたが、麻也は真剣に、
「いいじゃん、とりあえずは現在の番組だし…」
「でも、取り上げられる絵とかは昔のものも多いじゃん…最初の5分くらいは須藤さんの顔を立ててリアルタイムの民放見ようよ」
 子供のようにムキになったのが少し恥ずかしくて
麻也は諒の言うとおりにした。
 ごく自然な流れで2人でベッドに入るとテレビに向かって座り、諒がリモコンでテレビをつけた。
 ちょうどタバコのCMが流れていたが、
「そういや、タバコのCMも男向けのファッショナブルだよね…俺たちタバコと縁ないから忘れてたかも」
 次は女性のネイルのCMだったが…すると麻也は左手をつながれ、指をまさぐられた。
 そしてテレビをとめられてしまった。
「あれ?」
 すると諒は、無言でリモコンをサイドテーブルに置くと、真剣な表情で抱き締めてきた。
 そしてさらに無言のまま、泣き出しそうな顔で麻也を押し倒してくる。
「あ…諒…」
 唇を奪われれば、バスローブを脱がされ…あっという間に一糸まとわぬ姿にされた。
 この夜の諒はいつも以上に激しかった。無言のままなのが救いだった。
 諒らしくもなく、容赦なく、といった求め方だった。
「諒、諒…あ…ああっ…」
久しぶりの恋人の唇に、求めに、麻也は反応してしまう。声が抑えられない。