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Anwish

ライブキャラバン Wish on a Rainbow ~港町から港町へ・祈りよ届け大槌町へ!~②

2013-08-19 20:22:28 | Weblog

翌朝、大槌町にある「福幸きらり商店街」にてLIVEの為、大槌町へバスで向かう。

大槌町は、死者803人、行方不明者437人(2013年3月11日時点)
死者・行方不明者を合わせると市の人口の8%以上が失われた。
人口の約8%が失われた事を考えると、一番被害があったといってもいいかもしれない。

そして、火事も多くあった場所で、地元の方から地震直後は「火の海」だったとお聞きした・・・

LIVEまで少し時間があるので、途中、道の駅のご夫婦から聞いた「マスト」というスーパーマーケットに向かった。
私達がLIVEをさせて頂く、きらり商店街の建設にご尽力された方がマストの経営者との事で、大槌を愛するその方のスーパーマーケットに行かせて頂きたかったのだ。

さっそくバスに乗ると、他の市と少し違う事に気づく。

何もない風景・・・
ではなく、まだまだ瓦礫や建物がそのまま残っている所が多くある。



瓦礫には、木や鉄が混じっていて仕分けをしなければならず、撤去作業が難航しているらしい。

大槌町は、まだまだ手付かずの場所が多く残っていた。

バスがスーパーマーケット「マスト」に到着。

すると、突然おじいさんに声をかけられた。

「あんたら、ミュージシャンか?」

Ni-noのギターケースを見て分かったのだろう。
「はい」と答えると、「コンサートしてくれるんか?ありがとうな」と少し寂しそうに言って下さった。

「私たちが出来ること」とは一体何だろう、と問い続けた答えが初めて見つかったような気がした。
お盆という心安らかにありたいこの時期に、歌など歌って迷惑にはならないだろうか、そんな不安もあった。
でも、この言葉で迷いも不安も消えていった。

ありがとう、おじいちゃん。

そして、このマストで「三陸復興」の文字の旗を上げて、震災直後から今までを写真に収めた「復興カメラ」という展示会が行われていた。

ここから、そのままを添付させて頂きます。



「3.11 皆がすべてを失った。希望の光はいつ芽生えるのだろう。」



「恐ろしい黒い壁が町を沈めた。私たちはここから新たな町づくりへと歩き出す。」



「震災後、住民自らが通れるように切り開いた国道。無残にも、まだまだ瓦礫が横たわっている。」




「防波堤が決壊し、傾く根浜海岸レストハウス」



「甚大な被害を受けた市街地を行く自衛隊。」



「数十名の命が奪われた大槌町役場。この悲劇を忘れるわけにはいかない。」



「民宿からおろされた観光船『はまゆり』」


「東日本大震災から5ヶ月、復興の願いをこめて3,000本の手作りキャンドル。」



「漁港の復興に汗を流す漁師さん。元気をもらった。」



「トライアスロン大会の再開を願う・・・・」



「命の記憶を刻んだ『津波記憶石』」



「海に向かい、手を合わせる 『忘れないよ』」



「甲子(カッジ)川に流れる灯篭の火に、たくさんの人が手を合わせた。」

展示された写真を、とてももう写真としては見れなかった。
窓をのぞけば、そこに見えた景色・・・






もう、どこでとった写真か思い出せないぐらいあちらこちらに傷跡がある。

二年経った今でこれなんだ。
初めはそう思った。

でも、震災直後の写真を拝見して、どれだけ岩手の方々が頑張ってこられたかを思わずにはいられなかった。


そして、マストには、大切な思い出達が主人をただひたすら待ち続けていた。



引き取り手がいまだ見つからない写真の数々、サッカーボール、、、



ただ、ひたすらに主人を待ち続けていた・・・。

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