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日常を非日常を

『星のバベル』新城カズマ

2005年09月12日 01時36分21秒 | 感想とか
ムゥ~,あれだなぁ~,表紙が内容とまったく合ってねぇ・・・

『サマー/タイム/トラベラー』が非常によくって,
新城さんのほかの作品もということで『星のバベル』を読んでみたわけですが,
さすがに『サマー/~』に比べるとだいぶ落ちるというのが正直なところ.
逆に言うとこの作品と『サマー/~』とのあいだで作者が非常に進歩したということかな.

舞台は南洋の架空の島嶼国家メソネシア共和国.
絶滅危惧言語調査のために現地を訪れた言語学者の主人公は,
なぜか共和国とゲリラとの和平を仲介することになる,
そしてついに和平の調印が行われようかという時期になって,
謎の爆弾テロと,親友の不可解な死,
その裏には地球外生命体の侵略が・・・

ストーリーは大体こんな感じなんですが,
主人公は基本的に何もしないんですよねぇ.
たいがいどっかに閉じ込められて謎解きをしてるだけ,
んで,実はわしが何々だったんじゃよとか言う謎のオッサンが多すぎる.
そしてメインキャラクターが弱すぎる.

作者は言語や,社会,文化などを含めていろいろなものをシステムとして捉えようとしています.
『サマー/~』のなかでもいろいろとシステムという言葉が使われていますが,
作者のそういう考え方はかなり好きです.

相変わらず自転車萌え,

結構大変な事態が起こっているにもかかわらず,
あまり緊迫感がない,
南国だから?

かなり突っ込みどころは多い作品だと思います.

ヴィナはもっとよく出来たはずなのに・・・

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