時には目食耳視も悪くない。

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気ままにya-ku-so!:A Secret Sorrow.(20)

2021年05月23日 | 語学学習
☆本記事はブログ主が好きな海外文学作品をその時の気分で自由気ままに翻訳するものです。
 ブログ主は翻訳トーシロなので、誤字脱字・意訳・誤訳・スペルミスが多発する恐れがあります。
 転載やコピペはオススメしません(笑)

☆テキスト出典 A Secret Sorrow. (1981) Karen van der Zee / Chapter 1より


❛Come home with us,❜ Chuck offered one morning.
(「うちに来ないか?」と、ある朝、チャックは言った。)

❛We'd love to have you. Maybe you should try and get a job in New York. A change would do you good.❜
(「歓迎するよ。ニューヨークで仕事を見つけなきゃいけないと思うけど、環境の変化は、お前にとっていいんじゃないかな。」)

Everybody was feeling sorry for her, but for the wrong reasons.
(みんなは、彼女を気の毒に思っていたけれど、その理由は間違っていた。)

Her depression was due to her broken engagement, or so they thought, and she'd left her job to avoid seeing Greg every day.
(彼女が落ち込んでいるのは、婚約解消のせいだと。彼女が職場を辞めたのは、毎日グレッグと顔を合わせたくないからだ、と。)

It wasn't true, but it was convenient to let them believe it, because wasn't ready to tell them the real reason yet.
(そうではなかったけれど、彼らがそう思ってくれるのは都合が良かった。彼女にはまだ、本当のことを打ち明ける、心の準備ができなかったから。)

Maybe she never would.
(おそらく、この先もできそうにない。)

The only one she had told was Greg.
(打ち明けることができたのは、グレッグだけだった。)


【一言メモ】知られたくないことを打ち明けられるかどうかは、人間関係の親密度に反比例するような気がします。何の関係もない人になら、何を知られても何も思わないけれど、良く知っている人には「こう思われたらどうしよう?」とか「そんな人間だと思われたくない」と勝手に気持ちが動いてしまうから、言いたくなくなってしまいます。
  フェイにとって元婚約者のグレッグの存在が実は遠いものだったということが、この場面で明らかになります。普段、付き合っているだけでは見えてこない関係性が、事故や病気などの問題が起こると浮き彫りになるというのは、今のコロナで生活習慣が変わったご夫婦や同棲カップルにも共感できることかもしれませんね。




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