連鎖する繋ぎ手

ロボロワやらきロワ、kskロワといったパロロワでちょくちょく書いてる書き手です。

十五話っ☆

2009-02-28 00:28:34 | パロロワ
ギリギリ二か月たつ前に自分で投下っ!

タイトル「運命の示す先」
歩にとっての運命=清隆の示す道はどこへ続いているのか、っといった具合ですね。

内容
清隆がどういう人物だったのか。
今までブレチル勢に少しづつ語らせていましたが、ブレードチルドレン以外の視点ではどういう人物なのか、という部分を。
……まあ、結局神様なんですがw
そして美夏は最高に盛り上がっていた時から……正直あの卒業式の後美夏や義之にちょっかい出すとか、空気読めてないにも程があるよなぁ、と思えてきた今日この頃。
シグナムはヴィータ程ではないにせよやはりはやて一筋。なんつーか、なのはやフェイト、守護騎士失った状態で生き残ったところで、はやてが向かうのはド鬱な廃人コースしか浮かばない……そんな状態をそれこそ守護騎士たちが望むかい?と。
無論はやてに何かあればそのストッパーは消えるでしょうけどねー、まあ、命が第一だし、騎士カリムやリンディさんもいるにはいるし。
そして清隆の手紙。
スパイラルを知っている人ならわかる通り、清隆ならここまで予測できていたって何らおかしくない。自分が殺されることも、歩が自殺するであろうことも、その前にシグナムが止めに入り手紙を渡すであろうことも。
ただすでに「自殺すらできないはずの清隆が死んだ」という事実がある以上、清隆の絶対性はまだ存在するのか?という疑問もある。
偶然なのか、必然なのか……まさに神のみぞ知る。


うん、アニ2最終回やどっとーれ氏のSS読んだおかげで今までで最短の勢いで周期を抜けそうだ。
しばらくは兄ロワに集中リハビリ期間としますかにゃー

……リハビリしてる間にロボロワ終わりかねないかもw

運命が示す先

2009-02-27 01:22:48 | 自分ロワ


兄貴は――鳴海清隆は神と呼ばれる人間だった。
何をやろうとすべてが上手くいき、神に愛された天才だと人々を惹きつけた。
俺はそんな兄貴が大嫌いで、同時に、心の底から憧れていたんだ。
兄貴がやることに間違いはなかった。
仮にその途中にどれだけの「犠牲の羊」が倒れていようとも、最終的に兄貴は正しいと言われる位置に立ち続ける。
全ての運命は兄貴の味方をしている。
銃で撃たれようと、ナイフで切りかかられようと、兄貴は無傷で生き延びた。
そんな兄貴が……

「あんなあっさりと死ぬなんて……信じられるか?」
「う……美夏としては、どちらかというとそのお兄さんの話の方が信じられないが……」

違いない。と学生服を着た青年が自嘲気味に笑う。
そのどこか寂しげな表情を見ながら、牛柄の変わったキャップを被っている少女、天枷美夏はどう言葉をかけるべきか困り果てていた。



風見学園のみんなが自分のために行ってくれた、天枷美夏一人の卒業式。
自分は義之と共にその帰路についていたはずだ。
たとえ数日もたたないうちに永い眠りにつくことになるとしても、これ以上なく幸せな時間だった。
だというのに、その数瞬後、まさに悪夢とでも言うべき場所へと招かれることとなった。
混乱する頭を抑えながらデイパックの中身を確認してみれば、義之や由夢といった自分ととても親しい関係の人間も何人か連れて来られている。
その事実に肩を震わせ、考えが纏まるのも待てず我武者羅に走り出そうとし――近くに他の人間がいることに気づく。
緊張しながら様子を窺うが、どうにも様子がおかしい。
怯えているのとは違う、全身から力が抜け、覇気がない。
軽く押しただけでバラバラに壊れてしまいそうな、そんな危うさを感じ……美夏は警戒しながらもその青年へ声をかけた。

「お、おい……大丈夫か?」

まあ、大丈夫に見えないから声をかけたのだが。
そんな割とどうでもいいことを考えつつ青年の様子を窺う。
青年はゆっくりとした動きで美夏の方を向き、しばらく美夏のことを見ていたかと思うと、唐突に言葉を紡ぎ出す。
彼は淡々と、何かにとりつかれたように語りだした。

彼――鳴海歩が知っている、鳴海清隆に関することを。





「ストラーダ、セットアップ」

桃色のポニーテールの女性がそう呟くと同時に、その身が騎士甲冑に包まれる。

「主はやて……」

彼女の名はシグナム。
夜天の書の主である八神はやての守護騎士の一人、烈火の将。
そして今は管理局機動六課、ライトニング2として主の手助けをしている。
槍型アームドデバイス、ストラーダを手に想うのはやはり主はやてのこと。

「主の身だけは、何としても……守り抜く」

それこそが守護騎士の役目、生きる目的。
そのためならば、例え何を犠牲にしようとも……

「だが、それだけではいけない」

今の主は、はやては今までの主とは違う。
シグナム達を心から大切に想い、夜天の書のプログラムにすぎない自分たちを家族だと言ってくれた。
ただ守るだけではダメなのだ。あの笑顔をも守らなくては。

「主はやての未来を血で汚したくない……か、その通りだ、ヴィータ」

昔の自分だったのなら。
もしかしたら主の命を最優先とし、自分のみが汚れ役となって主以外の人間を殺したかもしれない。
だが、今は違う。
主の笑顔は自分たちだけでは守れない、かけがえのない友、仲間、部下……どれか一つでも欠けたのなら、主の心は悲しみに満ちるだろう。
ならば救うのみだ。
主の望みが他者を救うということならば、自分はその望みを叶えるだけ。

「行くぞ、ストラーダ」
『了解』





「お前……これからどうするんだ?」
「どうするって?」
「いや、今ってその……殺し合い、とか言ってただろう……?」

殺し合い。
改めて口にすることで、美夏は自分が震えていることに気づいた。
義之や由夢、学園長がそんなことをするとはとても思えない。
だが、他の人はどうかわからない……他人を殺してでも生き延びたいと思う、その思考はそれほど不思議なことではないのではないか?
そうだ、例えば……

「お兄さんを、生き返らせたいとか……」

言いながら、まだどこかで現実を見れてないのかもしれない、と思う。
こんなことを言って、歩が自分に銃か何かを向けてきたら、それに抵抗する術はない。

「……ねーさんの事を考えたら、そうするべきなのかもしれないけどな」
「っ……」
「だが、そんなこと不可能だ。人が生き返るわけはないし、そもそも俺がラザフォード達と殺し合いをして勝てる可能性なんてありはしない」

全てを諦めきった顔で、歩はデイパックから一丁の拳銃を取り出す。
美夏が表情を強張らせているのには構わず、その銃口を、

自らのこめかみへと、当てた。

「お、い……?」
「兄貴なら、こんな状況でも何とかしてみせたんだろうけどな……」

美夏が止める間もなく、歩は引き金を――

『sonic move』

閃光が走り、次の瞬間には歩の手から拳銃は消失していた。
二人とも何が起こったのかわからず、慌てて周囲を見渡し、少し離れた場所に一人の女の姿を確認する。
その女――シグナムはわずかに顔を歪めながら、ストラーダと歩が持っていたはずの拳銃を手に二人へと歩み寄る。

「事情がわからないが、止めさせてもらった……この場で死者が出ることを、主は望まないだろうからな」
「え、と……あ! そ、そうだぞ! いきなり何をするんだお前は!?」
「……」

歩は唖然とした表情でシグナムを見ていたが、俯き口を開く。

「……この殺し合いとやらは、よくできているよ」
「何?」
「どうやってここに連れてこられたか、俺はまったくわからない。それは例え逃げたところで、いつまた同じように捕まるかわからないってことだ。
 その上この首輪、いつでも遠隔操作で爆破できるというのなら、逃げる手立てを探そうと動くことさえできない……逃げようとしていると感づかれた時点で殺される。
 これは推測でしかないが、恐らくここに連れて来られている人は知り合い……それも縁の深い人間が少なからずいるはずだ。
 そうなると、自分は死んでもいいがこの人だけは守りたい、そのために殺す、なんて思う奴も出てくるだろうな。
 本当に、見事に作られた箱庭だよ」

饒舌に語る歩に、シグナムと美夏は呆気にとられる。
この殺し合いにただ絶望しているだけかと思っていたが、自分たち以上に今の状況を理解できている。

「それだけ回る頭脳を持ちながら、抗おうとはしないのか」
「……今言っただろう、付け入る隙なんざどこにもない。生き残ろうたって、あんたみたいな奴に勝てるとはとても思えない」
「だ、だからといって自殺なんて!」
「苦しむよりマシさ」

一向に覇気を見せない歩に対し、シグナムは軽く溜息を吐いて銃を返した。

「お、おい?」
「悪いが、私は主やテスタロッサ達ほど優しくない……守らなくてはならない主がいる以上、あまりここに止まっているわけにはいかない」

立ち去ろうとするシグナムに美夏は泣きそうな顔になる。
「見捨てるのか!?」とでも言われているようで少し躊躇するが、彼女にとってはやてより優先するものなどありはしない。
そのまま黙って去ろうとするが、ふと、一つあることを思い出す。

「……そうだ、どちらか鳴海歩という人を知らないか? 渡す物がある」
「え?」
「鳴海歩なら俺だが……いったい、何だ?」

唐突に出てきた自分の名前に反応する。
顔すら知らなかった、初対面の人間が何を渡すというのか。
戸惑う歩に、シグナムはデイパックから一枚の封筒を取り出し手渡した。

「手紙……?」
「私の荷物に入っていた、鳴海清隆という人物からだそうだ」
「兄貴から!?」

シグナムの言葉に歩は慌てて中を確認する。
ライトをつけるのは少し躊躇ったようだが、この暗闇では仕方ない。
その内容が気になり、美夏もこっそり手紙を見ようとするが、その前に歩が手紙をぐしゃりと握りつぶしてしまう。

「わわっ、す、すまん!」

思わず謝る美夏には構わず、歩はデイパックを手にして歩きだす。

「あのクソ兄貴……!」
「あ、おい!?」

咄嗟に呼びかけるが、振り返りすらしない。
そのまま去っていこうとする歩を見ながら、美夏はシグナムへと視線を向ける。

「な、なあ、いったい何が書かれていたんだ? 内容は読んでいないのか?」
「いや、読んだ……だが、死のうとしている考えを改めるほどの内容では……」

彼女も歩の変化に困惑しているようだ。
歩は一時の衝動のみで自殺を図った訳ではない。
論理的に考え、隙の一つも見出すことができなかった上での絶望によるものだ。
それを言葉だけで止めることなど、そう簡単なことではない。

「むむ……鳴海にとって、それだけお兄さんの存在が大きいってことなのか?」
「なるほど、主はやての言葉と考えれば納得がいく」
「……美夏にはよくわからない世界だ……」

自分にとっての義之や杏のような存在なのだろうか?
いや、それでもあんな簡単に立ち直る自信はない。
美夏が悩んでいる間にもシグナムは歩が向かった方向へと歩みだそうとしていた。

「お、おい!? 貴様も行くのか!?」
「自ら死へ向かおうとするのならともかく、そうでないのなら危うい者を放っておくわけにもいかない。お前はどうする?」
「み、美夏も行く! 義之や由夢を守らないと!」

美夏の返事に満足気に笑みを浮かべ、再び歩を進める。
背後から美夏が駆け寄ってくる気配を感じながら、シグナムは思考を巡らせる。
歩にはああ言ったが、この殺し合いを破壊する方法など自分とて思い浮かばない。

主はやてのために。

その想いだけが先にあったものの、ただ守るだけでは何も解決しない。
殺し合いを止め、首輪をはずし、再び同じように拉致されないようあの女を討つ。
……これがどれだけ途方も無いことか、シグナムにも理解できている。
それでもあえてその道を行こうとするのは、やはりはやてのためだ。

だが、もしも。

もしもはやての身に何かあれば。

(その時は、テスタロッサ、モンディアル……お前たちは、私を軽蔑するだろうな……)

自分は、仲間でさえも手にかけるだろう。


【E-6 森/一日目・深夜】
【シグナム@魔法少女リリカルなのはStS】
【状態】健康
【装備】ストラーダ@魔法少女リリカルなのはStS
【道具】支給品一式、不明支給品0~1
【思考・状況】
1:はやてを守る
2:歩に同行。首輪の解除及び殺し合いの打開方法の捜索
3:はやてに何かあった場合は――


【天枷美夏@D.C.Ⅱ】
【状態】健康、バナナミン残り時間約23時間
【装備】無し
【道具】支給品一式、不明支給品1~3
【思考・状況】
1:シグナム・歩に同行
2:風見学園の人間を探したい


歩はひたすらに足を動かす。
どこを目指しているのか……それは歩自身にさえわからない。

(だが、兄貴が何か企んでるのなら、必ず何かにぶち当たるはずだ)

手紙、清隆からのメッセージは短く、単純なものだった。

『すまん歩。頼むぞ』

「ねーさんの事をほっといて、言うことはそれだけかよ……!」

普通に考えるのならば、この手紙は殺し合いと無関係のものだろう。
鳴海清隆は殺し合いが始まるより前に捕らわれの身となり、殺されているのだから。
だが、歩にはそうと思えなかった。
清隆はこの場において、自分に何かをさせようとしている。
論理的に考えてそれはありえない、それでも歩はそう考える。
このメッセージが開始後すぐに自分の手に渡ったことさえ、清隆の思い通りなのだと、彼は信じて疑わない。
現実逃避をしているわけではない。彼にとって鳴海清隆という男はその程度のこと、鼻歌まじりにやってのけてもおかしくない人物なのだ。

「兄貴がそう望むなら、俺がどう足掻いたところで逃げられやしない」

少年は螺旋の運命に囚われている。
その運命に幾度も抗い破れ、抵抗する力も気力も奪われてしまった。
故に彼は抵抗しない。例え向かい来るのが死であろうとも、存在しない道を自ら作り出そうとはしない。
故に彼は抵抗しない。誰かが道を指し示せば、彼はその道をただ歩む。

その先に何が待つのか、彼には関係がない。


【E-6 森/一日目・深夜】
【鳴海歩@スパイラル~推理の絆~】
【状態】健康
【装備】スタームルガーP85(15/15)
【道具】支給品一式、清隆の手紙、予備マガジン×2、不明支給品0~2
【思考・状況】
1:清隆が自分に何を頼んだのかを知る。

アニ2nd完結!

2009-02-22 14:52:55 | パロロワ
遂にアニメキャラバトルロワイアル2ndが完結しました!おめでとうございます!

もう凄いの一言。
あ、この先はアニ2最終回のネタばれを含みますのでご了承ください。







パッと見脱出できて、生き残った面々としてはハッピーエンド……と見えなくもない。
けど、実際何が起こったのか、を考えるとこれ以上なく欝。
螺旋王がこのロワを開いたけれど、このロワ自体はアンチスパイラルから逃れるためのもの。
要するに根本的な原因はアンスパの存在なのですよね。
ただ、そのアンスパ自体からの意識としては……道端に捨てられてる子犬同然。それ以下かも。
だからこそルルーシュの用意してたカードはどれも交渉に使えるものですらなくなった。
終いには螺旋力自体そんな天敵ってわけじゃ、と来るのだから……ロワ自体の意味が消える。
つまり全部は螺旋王の勇み足、それによって参加者は命がけで足掻きもがいて、何人も散っていった。
しかもその参加者を助けに向かった人や、アンスパに(自称)付いた人も共倒れ。
途方もない数の犠牲をだしときながら、何も解決しちゃいない、そもそも解決するべき事象がない。
アニ2毒吐きでも書いたのだけれど「戦争していたつもりなのは自分たちだけ」という話なのですね。
対主催は殺し合いを打開することで主催と戦っている気→主催は初めっから殺し合いなんざ過程でしかなくアンスパを防ぐ気→アンスパからしてみりゃ「あ、道歩いてたら可愛い犬見つけた、おっ持ち帰りぃ♪」程度
……報われねぇorz


しかし凄い作品を見たおかげで多少執筆意欲が回復したやも。
いつも以上に鈍足ながら少しは……書けてる、か?

あ、あれ……?

2009-02-16 18:58:11 | Weblog
うーん……完全に筆が止まった……
執筆意欲が消える周期に入ったようだ……w
チャットでは前に何度か話たことがあるのだけれど
俺って趣味に周期があるのですよね、他の人がどうなのか知らないので、珍しいのか普通なのかもわからないけど。
その周期が「書きたい」部分に入っている時はガンガン書ける、というか他のこと後回しにしてでも書くんだー!ぐらいになるのだけれど……その周期を抜けたらぽん、と書く気がなくなってしまうw
無理すれば書けないこともないけど、どんなことにもまず「楽しむ」が第一にないとストレスにしかならない俺としては、そこまでして書いてもにゃー……と

ふむむ、とりあえずもうちょいで書き上がる兄ロワのだけは書くか。
んー、ロボやらきの方も考えてはあるのだけれど……ちょっと待つしかないにゃー
しかしこの周期、自分でもわからないのだよなー、価値観が急に変わる感じ?んん、微妙に違うな……

ロボロワー

2009-02-02 19:42:36 | パロロワ
すっかり諦めてたプロットが使えるような配置になってくれたので予約っ
頑張っていこー
らきロワの方は……
はえーですってwwwなにあの速さはwwww
まあ、元々常駐するかどうか様子見だったし、落ち着いてからまた見に行こうかにゃw