カプアン通信

予防注射&予防薬




土曜の朝のことです。ちょっと遅くなりましたが
カプアとアンジェロは、狂犬病予防注射とフィラリア検査を受けました。

今回の病院は、東京ミッドタウンのグリーンドッグさんのクリニックです。




グリーンドッグは、おやつやおもちゃを買ってもらえるところなので
カプアンは、大好きです。
ルンルン♪入っていったら、奥の部屋に入れられ戸惑っています。




まずは、カプアの診察。

「お父ちゃん写真なんか撮ってないで、タ・ス・ケ・テ」と言ってます。




カプア、またしても20キロを超えてました。




の様子もチェックしてもらえました。
「ここに歯石がついてますね」と言われました。




お耳のチェックも。やや汚れてました。
イヤークリーナーを使ったほうがよさそうです。前は使ってたのですが・・・

カプアは、予防注射の際ビックリして、
背中に注射器が刺さったまま暴れてしまいました




次ぎはアンジェロです。体重は15.3キロくらい。変わりません。

アンジェロは保定のお兄さんに唸ってしまったので・・・




こうなりました(汗)
機嫌の悪いバンビみたいです。




足からフィラリア検査用の血をとられています。




背中に、狂犬病予防注射を受けています。

アンジェロは、カプアのように暴れませんが、ずっと唸ってました(汗)




母ちゃん、ここは危険だ早く出よう!!




2頭とも、フィラリアは陰性でした。

今年は、「カルドメックチュアブル」というビーフ味のおやつのような薬にしました。
いままでは「システック」という高い薬だったのですが、
ここのクリニックは在庫が少なかったのです。
システックは、A病院では1錠5,000円、B病院では1錠2,500円~3,000円でした。
今回は、安上がりかなと期待しましたが、かえって高くなってしまいました。
あれ~???

でも、カプアンの命を守るためです。薬代のためにがんばって働こう。


大事なことですので、フィラリアについてちょっとお話します。

ちばわんで保護されている成犬は、
現在、ほぼ半数以上がフィラリアが陽性または弱陽性です。
これは、元の飼い主からフィラリア予防をしてもらえなかったことや
放浪中に寄生されてしまったことを表わします。

「フィラリア」とは寄生虫の名前で、
成虫になると犬の心臓の中に住みつくやっかいな虫です。
感染経路は「蚊」です。犬同士の接触感染はありません。
また、犬フィラリアは人間はかかりません。

成虫は犬の体内でミクロフィラリアという赤ちゃんを生みます。
フィラリアに寄生された犬の血液には、ミクロフィラリアがたくさんいます。
この血を蚊が吸い、さらに他の犬の血を吸う過程で感染するわけです。
なので、フィラリア予防薬の投与は、
関東の場合、蚊が活動する5月から12月です。
(12月は蚊がいませんが10月11月に蚊に刺されたとしても寄生虫を全滅させるため)


カプアは冬生まれで、4月中に保護されたので
放浪していたにもかかわらずフィラリアは陰性でした。
アンジェロは真夏に捨てられましたが、すぐに保護されたためこちらも陰性。

フィラリアは、かっては犬の死亡原因の上位だった恐ろしい病気ですが
きちんと治療を続ければ、「陰転」といって
フィラリアがいなくなることも多いのです。

しかし、急性フィラリア症にかかると
大静脈症候群(べナケバシンドローム)があらわれます。
これは、急性肝不全や腎不全を引き起こす病態で
通常、急激に元気がなくなり、赤褐色やコーヒーのような尿が突発します。
その場合は、数日以内に死亡する可能性が高いため
「フィラリア吊り出し術」という手術が必要になります。

犬のフィラリア吊り出し術は
けい静脈の血管から、器具で心臓の中にいるフィラリア成虫を掴み出す
という、とても危険を伴う手術です。
専用装備が必要で、どの病院でもできる治療ではないそうです。

ちばわんで保護した犬は、残念ながらフィラリア症で亡くなったケースが
たくさんあります。
しかし、卒業後、陰転したケースもたくさんあり、
奇跡的にフィラリア吊り出し術によって生還したわんこもいます。

例えば、チロママさんのところで、ほんとうの家族が現れるのを待っている
ジョンソンくんです。
大静脈症候群(べナケバシンドローム)のようすや
フィラリア吊り出し術のことがわかりやすく書かれてますので
↓一読をおすすめします。
http://chiromaman.exblog.jp/13422894/
http://chiromaman.exblog.jp/13428252/

ジョンソンくんは、およそ1年前に大変危険な状態になりましたが
手術が成功し、今ではとても元気になっています。


フィラリア予防は、犬の飼育では、お金がかかるものかも知れません
しかし毎年かならず行いましょう。
また、前の年に予防薬を飲み忘れた月がある場合や
犬が、こっそり薬を吐き出した場合、
フィラリア症にかかっている可能性があります。
心臓に寄生虫がいる状態で駆虫薬を飲むと、死んだ寄生虫が心臓に詰まり
命の危険がある場合もあります。
かならず投薬前に検査をしましょう。




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現在、チャオくんがいる可能性がある地域は下記のとおりです。
柏市周辺
多くの情報が寄せられてますので、数日おきに推定場所が変化しています。
チャオに似た赤い首輪の犬の情報が寄せられてましたが
チャオは青い首輪です。首輪の色もどうぞご確認お願いします。
引き続き、注意してくださいますようよろしくお願いいたします。
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エントラプーレコンサートのご報告

ちばわんイベントメインブログおよび、エントラプーレサイトにて
4月30日に開催されたエントラプーレチャリティーコンサートの模様が
アップされました。
ご協力ありがとうございました。

コメント一覧

カプアンパパ
TTレーサーさん
微力ながら、フィラリア予防の大切さや、フィラリア陽性だからといってもきちんと治療を続ければ「陰転」することも多い、ということを知ってもらいたいと思いました。
一説には、何の予防もしないで犬が屋外でひと夏過ごすと40%が、ふた夏だと90%がフィラリア陽性になるらしいです。
狂犬病のように、多くの飼い主がきちんと予防をすれば、フィラリアはいなくなるかもしれません。そのためにも、予防(駆虫)薬をもっと安価にして欲しいと思います。
TTレーサー
カプアン通信のようなHIT数の多いブログでフィラリアのことを取り上げていただき、嬉しく思います。我が家の預かりっ子だったアンディも吊り出し手術に耐えたものの亡くなってしまい、その後もそうしたことがあり、最近ではあん爺さんも同じでした。でも、陰転を目指して薬を飲み続けているコもいますし、症状が重くてもかんぺい爺さんは元気です。軽度でもフィラリアに罹っているというだけでお見合い不成立になってしまったこともあります。
だから、フィラリアのことは、ちゃんと知っていただきたいです。
カプアンパパ
メイマミ&アイママさん
注射中に暴れたので、注射器が、背中に刺さったまま
先生の手から離れちゃったんですよ(汗)

アンジェロは想定外でしたでしょうが
先生は咬まれたくないのです(苦笑)

昔は、アンジェロもカプアも病院は平気で
狂犬病の注射くらいなんともなかったのですが
年々、気難しくなってきました。
たぶん注射はあまり痛くないと思いますが、押さえつけられるのが我慢ならないようです。
アイちゃんはお利口さんですね(笑)
カプアンパパ
幸多父さん
アンジェロはこのうえなく遺憾な表情でした(汗)
カプアは、暴れる背中で、注射器が先生の手から離れて
刺さったまま踊っていたので、焦りました。
幸多くん、助手さんをよじ登りますか(笑)

フィラリアは確実に防げますから、予防が大切ですね。
ポチさんはフィラリア陽性でしたね。
薬が高額なので、飲ませていない飼い主が多い気がします。
最近海外の安価な輸入薬などもありますが、
たまに粗悪品も混ざっているようです。
検査の必要もあるので、多少高くても、獣医さんのところにお願いしてしまいます。
カプアンパパ
りりまむさん
獣医さんは犬の牙の恐ろしさを知ってますからね~
けっこうびびる獣医さん多いです。
リリーちゃん、陰転おめでとうございます!ひと安心ですね。
ライラちゃんは、高いフィラリア予防はしてもらっていたのに
捨てられてしまったんですか。
犬が言うことを聞かないからと捨てる人がいますが
しつけは飼い主の責任ですよね。

犬には関係ないですが、今年は車検もあったので出費がかさみましたが、自分の健康以上に犬の健康を心配しているかもしれません(汗)
メイマミ&アイママ
http://wan-nyan.iza.ne.jp/blog/
カプアちゃん、針が刺さってるのに暴れちゃったのですか。。。
やりますね。。。

お口をガードされたアンジェロちゃんも災難ですね。
怖いもんは怖い。。。ですよね

危険だ早く出て行こう。。。にはウケました。
家のシーズーのアイも、大人しくは処置をさせてますが、会計も済まさずに帰ろうとドアの傍から離れなくなります。
病院は、独特の匂いと空気ですものね。繊細な子は察しますよね。

後はワクチンでチクンですね
幸多父
カプアンちゃん、やってくれますね(笑)
アンジェロ君は明らかに遺憾な表情ですよね。
幸多は先生が遠くに居る時は激しくガウガウ、
診察台に登ると助手さんに登って逃げてます(汗)

フィラリアは怖いですが、飼い主がケアすれば防げる病気なんですよね。
幸いにも幸多は陰性ですが、故ポチさんは陽性で、
ショックどめとフィラリア防止と2種類飲んでました。

薬がもう少し安く&どこで買っても同じ値段になると良いですね。
りりまむ
アンジェロちゃんお口にテープ巻かれてしまったのですね~お目目が怒ってますね!リリーもフィラリアでしたが去年陰転しました。でも一応心臓の薬は引き続き飲ませています。ライラは初めから陰性だったので予防されていたのでしょう。室内飼いで超甘えん坊で、きっと可愛がられていたんだと思うのですが。。。甘やかされてやりたい放題って感じだったので手に負えなくなり置き去り?にされたのでは?と推測します。春は何かと出費が多くイタタッて感じですが可愛い我が子の為、身を削って頑張らねば!
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