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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

本物のボクシングは、ここにある。

2013年12月06日 | ボクシング

≪ボクシング・ダイヤモンドグローブSP≫

 ▼WBC世界フライ級タイトルマッチ 12回戦
  王者・八重樫東(大橋)× 同級1位・エドガル・ソーサ(メキシコ)

 ▼8回戦
   日本ミドル級1位・村田諒太(三迫)× デイブ・ピーターソン(米国)
 
 ▼東洋太平洋Lフライ級王座決定戦 12回戦
  同級1位・井上尚弥(大橋) × 同級2位・へルソン・マンシオ(比国)
 
 ▼東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ 12回戦
  王者・椎野大輝(三迫)× WBC世界同級1位・岩佐亮佑(セレス)
 
 ▼6回戦
  井上拓真(大橋) × 日本ミニマム級8位・福原辰弥(本田)


亀田大毅の”興ざめするような”タイトルマッチ。
『負けても防衛』が取りざたされ、
ボクシング界の周辺はざわつきが収まりません。

ボクシングファンは皆、
怒っているし呆れているし、
それ以上にボクシングの行く末を心配しています。


しかし、
そんな空気を一掃してくれるんじゃないかと期待されているボクシングイベントが、
今日両国国技館で行われます。

その名も≪ダイヤモンドグローブスペシャル≫。

紹介しましょう。


メインは、
WBC世界フライ級タイトルマッチ。

八重樫東がチャンピオンとして、
エドガー・ソーサの挑戦を受けます。

挑戦者のソーサ。
1階級下のライトフライ級で、
なんと世界10度防衛の強者。

対する八重樫は、
常に激戦を展開する『激戦必至のファイト』を信条とするボクサーファイター。

2011年にWBAミニマム級のタイトルを獲得した試合は、
アメリカのESPNが選定する『年間最高試合』に選ばれました。

初防衛戦は、
WBA/WBC両ベルトをかけた、ご存じ井岡一翔との『統一タイトルマッチ』。

敗れはしましたが大激戦を展開。
JBC年間最高試合に選ばれる激戦で、
敗れてなお『八重樫強し』の印象を与えました。

そして再起をかけて階級をフライ級に2階級上げ、
WBC王者の五十嵐に挑んだ今年4月のタイトルマッチ。

五十嵐有利の声が多い中、
果敢などつきあいを挑んで大差の判定勝ちを収めて2度目の戴冠。

8月の初防衛戦を経て、
今回が2度目の防衛戦となります。

『観るものに興奮と感動を与える』
ファイトスタイルは、
『これぞボクシング』
ということを体感させてくれるでしょう。

記者会見に臨んだ八重樫の体、
ビルドアップされてすごくなっていました。

同時にパンチ力も強化されてきたことでしょう。
楽しみなタイトルマッチになりそうです。


ミドル級の村田諒太については、
いまさら言うまでもありません。

ロンドンオリンピックでの感動の金メダル獲得から1年4か月。

プロデビュー2戦目を迎えます。

デビュー戦は、
まさに『モノの違い』を見せつけてのKO勝ち。

彼はこの試合が終わると、
マネジメント契約するトップランク社の指揮のもと、
主戦場を海外に移していく予定で、
そういう意味からは『村田諒太』のボクシングを生で拝める機会は、
今後そうないのではと思っています。

そういう意味からも、
今日の試合は見逃せないものとなります。

軽量級と違い中・重量級は、
アメリカをはじめとする欧米のスーパースターたちの【主戦場】となっている階級。

世界のボクシングの、
まさに中心と言っていいでしょう。

そんな世界。
日本人はこれまで、
『民族としての体格の違い』もあって、
長く”参戦できない”状況でした。

このクラスにおいて『世界が狙える』村田の出現は、
本当に日本ボクシング界にとって長いこと夢見た『待望のこと』です。

ワタシもこの村田に、
夢を見させてもらおうと思っているひとりです。


『日本の選手が、メジャーで活躍できるわけないじゃん!』
という壁は、
野茂が、イチローが、松井がぶち壊してくれました。

『ヨーロッパのトップのリーグやチームで活躍できる日本人なんて、この先100年も出ね~よ』
なんていう戯言は、
香川が、長友が、本田が、吹っ飛ばしてくれています。

『ウィンブルドン優勝なんて、夢、夢!はかない・・・・・ね。』
と言うネガティブ思考は、
錦織がこれから払しょくしてくれそうです。

『マスターズで日本人が優勝?!寝言は寝て言えよ!』
なんていう言葉も、
松山の活躍が笑いに代えてくれるかもしれません。


とにかく、
日本人アスリートが世界の大舞台で生き生きと世界NO1をかけて戦ってくれる姿ほど、
私たちを勇気づけてくれるものはありません。

村田もそのひとりに仲間入りできると、
信じています。

飛躍の2014年に向け、
今日のファイトは大注目です。


そして東洋太平洋ライトフライ級のタイトルマッチに挑むのは、
【怪物】井上尚哉です。

素晴らしいボクシングセンスを持つこの井上のデビューからの歩みは、
スーパースターの登場を予感させます。

現在の世界チャンプである井岡一翔ともかぶる階級ですので、
今日のこの試合で東洋太平洋タイトルを奪取し、
2014年は世界獲り、
そして井岡との『日本人同士の世界統一タイトルマッチ』の実現に向けて動いていってほしいと思っています。

あるいはこの階級でまさに『難攻不落』の強さを誇るローマン・ゴンザレスとのドリームマッチもあるかもしれません。

王道を歩む井上の前途は、
洋々と輝いているように見えます。


その井岡の弟の拓真は、
今日デビュー戦を迎えます。

『怪物の弟』と形容されることも多い彼ですが、
何の何の、
彼自身すごい能力の持ち主ということも漏れ聞こえてきます。

高校1年生でインターハイを制している拓真のデビュー、
楽しみです。

2014年は、
井上兄弟が兄弟そろっての『怪物ファイト』で連勝を重ね、
ボクシング界で、
亀田兄弟に完全にとってかわる存在になっていくことも予想されますね。

どんなボクサーなのか、
観るのが楽しみです。


そして『隠れた好勝負になるのでは』と言われるのが、
東洋太平洋バンタム級タイトルマッチの、
椎野vs岩佐です。

岩佐はずっと注目していたボクサー。

今をときめく世界チャンプの山中と激戦を繰り広げた試合は、
深く心に残っています。
このブログにもアップしました。

年齢的に言っても、
山中チャンプよりこの岩佐の方が世界チャンプになるのが早いのでは・・・・・
なんて思っていたのですが、
山中チャンプはその試合で完全に一皮むけ、
ご存じの通り≪パウンド フォー パウンド≫(チャンピオンの中のチャンピオン)にまで上り詰めていきました。

一方の岩佐は、
その後なかなか目立ったファイトが出来ず、
世界挑戦の機会にも恵まれてはいません。

しかし今日、
椎野を破り東洋太平洋のベルトを獲れば、
次には世界挑戦が待っていると思われます。

逆に敗れると、
その機会は遠ざかってしまうことでしょう。

岩佐にとって、
『絶対負けられない試合』
であるこの試合に、
選手生命をかけて臨むはずです。


しかしそれは、
チャンピオンの椎野とて同じこと。

激戦必至!

レベルも下手な世界戦よりも上になることも考えられ、
目が離せない試合です。


ということで、
6時から開始のこの興行。

楽しみで仕方ありません。

八重樫の試合は、
9時からかな?10時からかな?

いずれにしても、
好ファイト続出必至のこの『両国冬の陣』。
お見逃しなく!!


興奮と、
ボクシング愛が会場いっぱいにあふれる日になること、
請け合いです。


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