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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

井岡一翔 判定で世界タイトルを奪取

2015年04月23日 | ボクシング

≪WBA世界フライ級タイトルマッチ≫  ~大阪府立~

チャンピオン                       挑戦者
ファン・カルロス・レベコ  ●  12R判定  〇  井岡一翔
(アルゼンチン)         115-113     (井岡) 
                   116-113
                   114-114


挑戦者の井岡が判定でチャンピオンのレべコを破り、
見事に3階級制覇を成し遂げました。

ミニマム・Lフライ・フライの3階級ですから、
世界的な注目度はほぼなく、
それを『最速』とあおってみても、
『分かっている人にはわかる』戴冠ですから、
そんな記録にはワタシもリスペクトの気持ちを抱くことはできません。

しかし、
昨日の井岡の戦いぶりは良かった。

素直に『世界チャンプ』の称号をたたえたいと思います。


年末の井上尚哉のものすごいKO勝ち。
安定王者の山中の『神の左』、
八重樫東の強豪に向かっていくあくなきチャレンジングスピリット、
そして同一階級でバンバン相手を倒す内山、三浦の両チャンプ。

今の日本には、
ボクシングを見続けているものにとって本当に『凄いなあ』と思えるボクサーが多く、
その彼らと比較して、
『話題先行』の井岡一翔の試合ぶりは、
ワタシには正直あまり興味がわくものではありませんでした。

それでも八重樫東とのミニマム級の統一戦のあたりまでは、
『さすがは天才ボクサーと言われているだけのことはあるなあ』
と思っていたのですが、
その後はいろいろと『いただけない』ことが多い印象でしたね。

しかしながら、
『初めて』と言ってもいいぐらいの強敵を向こうに回し、
昨日の試合は井岡が『何が何でも、不細工な戦いでも、とにかく勝つ』
という気迫が感じられて、
とても『成長したんだなあ』という思いに駆られました。

序盤から身長差、リーチ差を利して、
ジャブを差し込んで距離を制し、
見事に”自分の距離”での戦いに持ってきました。

『明確に井岡のラウンド』
というのは少なかったのですが、
『たぶん井岡が取ったかな』
というラウンドは多く、
判定にもつれ込んでもワタシは『たぶん勝った』と安心して見ていられました。

世界戦としては非常に練られた戦略だったと思いますし、
『こういう戦い方もできる』という新たな引き出しを手に入れた、
井岡の勝利だったと思います。

この試合を見ていたら、
山中チャンプが強打のダルチニアンを相手に防衛戦をした試合を思い出しました。

『何が何でも勝つ』ということ。
これこそが世界戦にまずは求められることですもんね。

これからの防衛戦では、
『ファンをときめかせる』試合を、
お願いしますね、新チャンプ。

井岡については、
『超強豪とのビッグマッチ』やら、
『ラスベガスやらの、世界に飛び出していっての試合』やらというよりも、
堅実に日本で防衛を重ねるという路線の方が、
合っているという気がします。

長くフライ級に君臨する王者になるよう、
頑張ってほしいと思います。


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