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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

全国大学ラグビー選手権  早・明・慶に正月は来ず

2016年12月20日 | ラグビー

≪全国大学ラグビー選手権大会≫ ~秩父宮・花園~
【準々決勝】

帝京大(対抗戦1) ○ 55-19 ● 大東大(リーグ戦3)
天理大(関西A1) ○ 29-24 ● 慶応大(対抗戦4)
同志社大(関西A2)○ 47-31 ● 早稲田大(対抗戦2)
東海大(リーグ戦1)○ 71-12 ● 大体大(関西A3)


ラグビーの大学選手権準々決勝が、
快晴の土曜日、東西のラグビーの聖地で行われました。

8連覇を狙う帝京大は、
大東大に55点を奪う快勝。
その強さを見せつけて前人未到の”8連覇”へマジック2としました。

やはり学生には敵はいないようで、
突破力のあるトンガ勢を軸に強力な布陣を敷いてきた大東大に対しても、
まったく慌てることなく対処していたのが印象的でしたね。
そしてやはり、
松田の存在というのが本当にチームにとって大きいですね。

まさに順当にここまで勝ち上がってきました。
社会人チームとやるまで、
手綱を緩めることはまったくないのではないでしょうか。

その帝京大に挑戦するのは、
関西Aを制し、この日も慶応大に粘られながらも振り切った天理大。
準優勝した2011年以来5年ぶりの4強進出で、
初優勝を狙っています。

関西勢が大学選手権を制覇したのは、
あの平尾・大八木を擁し『史上最強』と言われ3連破を成し遂げた同大以来。
32年ぶりの栄冠を狙っています。

天理大は、
強さと速さの両方を兼ね備えて、
なかなかのチームに見えます。
FBにジョシュア・ケレビという快足の”飛び道具”もそろえていますので、
”絶対王者”の帝京大に対して、
果たしてどのような戦いを見せてくれるのでしょうか。

5年前の決勝は、
いい試合でした。
その時も準々決勝で慶大に勝って快進撃を続けたので、
今年もあやかりたいところですね。

関西勢からは、
名門の同大も準決勝進出です。

前半立て続けにトライを奪い、
あっという間に33-0と早稲田を圧倒。
楽々逃げ切りを決めて、
久々の準決勝までコマを進めてきました。

『あの強い同大』
がよみがえってきたようで、
これは大学ラグビー界は盛り上がりますね。

準決勝では東海大との対戦となります。

その東海大は、
昨年に続いて連続の決勝進出を狙っています。

近年では毎年のように上位に進出してくる東海大ですが、
リーグ戦での”絶対王者”だった関東学院大の厚い壁を破って初めて優勝したのが07年。
そして初めてこの大学選手権で4強入りしたのが翌08年。
そこから今日の強豪への道を本格的に歩み始めました。

リーグ戦3連覇の09年に初めて大学選手権決勝進出。
この年同じく初めて決勝に進出した帝京大と初優勝をかけて臨んだ一戦は、
13-14とわずか1点届かず準優勝。

その後も毎年強いチームを作ってくるものの、
帝京の超絶な進化と比べると、
やや現在、明暗が分かれた形になっています。

この年から昨年まで7連覇の帝京大に対し、
東海大も6年連続出場、
4回の4強入り、そして昨年の準優勝と実績を残すものの、
帝京大とのチーム力の差は開くばかり。

しかし今年は、
昨年決勝で帝京大の軍門に下った悔しさを晴らそうと、
本当にいいチームを作って来ました。

準々決勝では大体大のFWに対して一歩も引かず、
BKでは圧倒して60点もの大差で圧勝。
その強さを見せつけてくれました。

今年は帝京大に対して、
昨年ほどの差があるような感じではないですね。


さあ、
1月2日の準決勝。

関東の対抗戦・リーグ戦の覇者に対して、
関西の2校が挑むという形になりました。
なかなか面白いマッチアップになりましたね。

特に同大の”復権”がなるのかどうか、
大きな注目が集まっています。


一方そんな大学選手権。

おなじみの顔である早・明・慶の3校は、
正月の準決勝を前に揃って敗退ということになりました。

今年で53回を迎える大学選手権ですが、
この3校が準決勝まで進出できないのは、
2011年に続いて2度目の出来事です。

日本のラグビーシーンにおいて、
いつも当たり前のようにあった『エンジの早稲田』『紫紺の明治』『慶応のタイガージャージ』が、
正月の国立(現在は秩父宮)の芝にないのは、
なんとなく違和感がありますね。
何しろそんなこと、
あまり経験したこともなかったですから。

そういえば2011年の準決勝を見に行って、
『なんとなく準決勝って感じがしないなあ』
なんて思ったのを覚えています。

OBやファンも、
なんとなく寂しさを感じているんじゃないでしょうかね。

しかし近年は、
帝京が強くなり東海や筑波などが強くなって、
大学ラグビー界も完全に様変わりしましたから、
かえって帝京大が出ていない方が、
違和感を感じるかもしれませんね。

来年以降この3校がどう巻き返していくのか、
それもまた楽しみではあります。

かつては『早稲田といえばラグビー』でしたが、
昨日は甲子園ボウルに早稲田が出ていますから『早稲田といえばフットボール』と言われるかもしれませんね。

そんな感じで今年も4強決定です。

国立が閉鎖されて以降、
キャパの少ない秩父宮で大学選手権の準決勝、決勝をやるので、
なんだかチケットを取るのにも一苦労です。

しかし箱根駅伝や高校サッカーと並んで、
『正月の風物詩』
であるこの大学ラグビー。

外せない『見るべき大会』ですね。


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