SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

これからのスポーツは、金がないと歯牙にもかけられない

2022年12月13日 | プロ野球

日ハム、近藤の移籍先がSBに決定。

2,3週間に及ぶFAの結末は、
やはり「カネ」以外にはなかったですね。

やっぱりプロですから、
一番いい条件で契約するのは当たり前。
残留を望んだ日ハムや、入団を心待ちにしていた西武は、
またも「カネをかけられない悲哀」をたっぷり味わう事になりました。

それでも7年45億の条件ですから、
吉田正尚や千賀のMLBでの契約と比べればかわいいもの。

これから日本のプロ野球は、
MLBの草刈り場になるという事とともに、
NPBの中でもFA選手が多発すると思いますので、
「カネがない球団は歯牙にもかけられない」
という事が顕著になってくるのが必然ですね。

しかしながら、
今後FAの年数がどうなっていくかはわかりませんが、
カネのない球団は選手を新人の時から育て球団を出ていくまでの期間をきっちり定めて、
「その間の期間、自球団で活躍してもらう」
と割り切るしかなさそうですね。

昔は巨人が、
FAという制度を創設して(創設には巨人の意向が色濃く反映されていると言われていました。)、
これという選手を獲って獲って獲りりまくる・・・・
なんて時代もありましたが、
これだけ巨額の資金が必要になるとそんなことも言っていられなくなりますよね。

(まあ、大体今では放映権料もたかが知れている巨人、新聞という業種も先細りが指摘される中、どこからそんな巨額資金が出てくるのか、はなはだ疑問ではありますけどね。)

そもそもプロ野球は12球団というまさに限られたチームしか認めず、
参入への障壁は恐ろしく高い世界。

これまでも、
様々な業種の企業が参画してきましたが、
その業種、業界が斜陽化するとともに、
球界を去っていきました。
(このあたりは中川右京著「プロ野球「経営」全史」に詳しい。)

しかしそれは、
現在のように選手そのものに巨額な資金を必要とする・・・・・という時代ではなかったときのもの。

現在はMLBとの関係もあるし、
そもそも野球人口が減り、
野球が日本の「国民の娯楽」たりえなくなってきている時代において、
球団を保持できる企業なんて、
本当に限られてきていると思います。

選手一人保持するのに必要な金額が、
数年間で数十億必要になってきている世界です。
もう昔のように、
情やら何やらで組み止めておける時代は、
とうに去っていると認識しないと、
球団経営は成り立たないでしょうね。

前も指摘しましたが、
サッカーやバスケのように、
リーグでのチーム自体が数十チーム以上あるスポーツならスモールバジェットでチームを作る球団があってもいいと思いますが、
野球のように「12球団限定」のスポーツならば、
カネを出し惜しみする経営はもう、
成り立たないと思っておいた方がいい。

それはスポーツ、いやっ野球の本質とは、
全然違うところにあると思わないと。。。。。

プロスポーツはファンあってのもの。

そのファンを、
長きにわたり失望させるしかできない球団経営の企業は、
早番退場してもらうしか、
道はないと思います。

残念だけど、
それが現実ですよ。

企業グループのモチベーション維持のために球団は持ち続ける。。。。。。。
何言ってんだ!
12球団しかない日本のプロ野球チームは、
完全な「公器」ですよ。

自分の企業のためと思うんであれば、
社会人野球チームでも立ち上げてくれ。

そう、
これからの野球、
カネがなければ歯牙にもかけられませんよ、一流選手には。


そんなことをつらつらと思った冬の夜。

あ~あ、
つまんね~から、
今夜の井上尚弥のタイトルマッチのことに、
思いを馳せるとするか。




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