大相撲名古屋場所は5日目。
まさかと思われていた、
全勝の平幕、逸ノ城が横綱・照ノ富士を破るという予感、
なんと現実になってしまいました。
立ち合い当たり勝った逸ノ城はじわじわと前に出て、
照ノ富士得意の”腕のきめ”も照ノ富士以上のぶっとい腕で跳ね返し、
盤石の相撲で寄り切りました。
「東西の横綱対決か?」
と見まごうような力相撲。
こういう相撲が増えると、
ホント面白いんですけどね。
そして昨日初めて揃って勝った”カド番ブラザーズ”は、
勢いを2日間連続して保つことができず両者ともに力負け。
しかも正代は大関初挑戦の若元春に、
御嶽海はこれまで問題にしていなかった宇良に、
いずれも完敗。
本当に二人そろって負け越し、
大関陥落というのもなんだか現実味を帯びてきそうな感じです。
二人ともに負けた後の表情もなんだか顔面蒼白で、
今後の土俵が非常に心配ですね。
一方で関脇勢、
特に大栄翔がじわじわと調子を上げてきました。
今日正代と対戦しますから、
ここで勝ってグッと気持ちを上げていきたいところですね。
若隆景も昨日はいい相撲で豊昇龍を破り2勝目。
何とか最低勝ち越しは果たしたいところですね。
5日目を終了した時点で、
いわゆる「上位」と言われる前頭4枚目までで、
全勝は逸ノ城のみ。
1敗もいないので、
気の早い話ではありますが逸ノ城が初優勝に向けて突っ走るかもしれません。
今場所は立ち合いがよく、
すっと立つ悪癖が影を潜めています。
さらに組んでからの攻めが早く、
これまで「いくらなんでも遅いよ」
と言われていた遅攻も影を潜めています。
このまま生まれ変わった姿で白星を重ねていけるのか?
これまでの対戦相手は若隆景、大栄翔、豊昇龍、貴景勝、照ノ富士ですから、
あと役力士で対戦があるのはカド番ブラザーズと阿炎のみ。
それから難敵としては霧馬山ぐらい?!
今後を考えると、
圧倒的に有利な立場にいる気がします。
「遅れてきた巨人」
逸ノ城が、
今場所の主役に躍り出て、
面白いことになってきそうです。
まあ、
もともと気の弱さと淡白さが全面に出てしまい上位への壁を形作っていましたから、
それが解消されればその恵まれた体を生かして「進撃の巨人」となる可能性は十分。
それにしても、
時間かかったよねえ。。。。
そのかかった時間が熟成度を増して、
大きな実になっているかもしれません。
期待してしまいますね。
また平幕優勝。。。。
上位と下位の力の差がない今の大相撲では、
もう全く珍しくもないことになってきていますね。
朝乃山が上がってくれば、
また平幕優勝してくれそうだしね。
ということで、
名古屋の夏も盛り上がってきました。
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