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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

照ノ富士優勝! 「諦めずにやれば、必ずいいことがある」

2020年08月03日 | 相撲

大相撲7月場所は千秋楽。

照ノ富士が関脇・御嶽海を圧倒して13勝2敗。
本割で優勝を決めました。

苦労に苦労を重ねたこの数年間、
ようやく戻って来た幕内で、
まさかの幕尻優勝を飾り復活を印象付けてくれました。

それにしても、
強い照ノ富士が復活しましたね。

ひざのけがに糖尿の悪化、
体がボロボロになって番付を下げていくときのあの姿は、
もうどこにもありません。

大きな体を利しての豪快な相撲が復活するとともに、
ケガを負ったことで強引すぎる取り口は影を潜め、
しっかりした立ち合いからの理詰めの相撲が目立ちました。

大関だった頃は、
強引に取っても勝ちがついていったため、
あまり立ち合いとか相撲の内容とかについては深く考えることもなかったと思われる照ノ富士。

苦労を重ねた末に戻って来たこの力士の体には、
しっかりとした相撲が完全に身についていました。
この体がある上にこの相撲っぷり、
”復活”云々ではなく、
来場所からの「新幹線並みの大出世」に期待大です。

それにしても、
諦めずに我慢して続けていて、
本当に良かったですね。
親方の涙も、
感動を呼びました。

今場所の三役陣、
御嶽海、正代に大栄翔、
いずれも「大関候補」と呼ばれていますが、
最も難敵なのはこの大外からまくってくる実力横綱並みの力士でしょう。

「次の大関争い」
本当に面白くなってきました。

それにしても照ノ富士は、
序二段まで番付を下げ、
しかも体の状態が元に戻るかわからない中、
良く辛抱して復活を遂げましたね。

その精神力と不屈の闘志、
まさにあっぱれです。

今年初場所の徳勝龍の時も思いましたが、
うまくいかない時でも辛抱を重ねて土俵を務めあげていると、
いつか相撲の神様は微笑んでくれるというものです。

これからの力士たちに、
沢山の励みと教訓を与えてくれた、
まさに「生きた教科書」そのものですね。

さて今場所を総括するならば、
「よく最後まで場所を開催した!」
それしかいうことはありません。

今場所中もずっとコロナ禍に悩まされ、
感染者数はうなぎのぼりになる中、
全ての力士と関係者は、
よく頑張ったと言えるのではないでしょうか。

阿炎や田子の浦親方など、
一部残念な関係者のことも報道されましたが、
まあそれは教訓として残しておいて、
ほとんどの頑張った人たちに賛辞を惜しみません。

そんな中で土俵に注目すると、
白鵬が途中休場になり残念でしたが、
やはり白鵬も鶴竜も、
「その日」が確実に近づいてきているのは間違いないという事がまた意識されました。

そんな中新たな時代を作っていく力士の筆頭格として、
新大関・朝乃山が奮闘しました。

星は12勝3敗と新大関としては十分に及第点だと思いますが、
まあこれは、
横綱・大関との対戦が一切ない中での星ですから、
割り引いて考えないといけないかもしれませんね。

しかし本人は、
終盤に3敗を喫したという事に、
凄く悔やんでいる様子。

まじめで向上心が強く、
常にもっと強くなるにはどうしたらいいかという事に心を砕いていると言われる朝乃山のこと、
今場所の事はいい教訓にして、
次に向かって切ってくれることと思います。

世間は「貴乃花以来の強い日本人横綱」の誕生を、
心待ちにしています。

今場所は「負けてニュースになる」ことが多かった朝乃山、
そこまでの力士になったという事です。
ケガだけには気を付けて、
頑張ってほしいと思います。

そして今場所頑張った三役力士、
御嶽海、正代、大栄翔には、
上を狙って行ってほしいですね。

いずれも大学相撲出身の3人。
切磋琢磨して、
土俵を盛り上げていってほしいです。

ちょっと心配なのは小兵で土俵をわかせてくれる炎鵬。
今場所は各力士に完璧に対策を立てられていたようで、
全く歯が立たずに大柄な力士に蹂躙されてしまう姿が、
しばしば見受けられました。

今後について、
ここが正念場なのかもしれません。

満身創痍でしょうが、
何とか頑張って、
あのキレのある相撲でまた土俵をわかせてほしいと思います。

それから。。。。


昨日は十両で、
6人がトップに並んでの優勝決定戦が行われ、
大いに盛り上がりましたね。

まず3つの対戦が行われ、
勝ち上がった3人による巴戦の末、
幕内常連の明生が優勝を飾りました。

そしてこの巴戦を戦った3人が、
いずれも立浪部屋の力士という事で、
これも盛り上がりの一助になりました。

初めて見たなあ、
こんな優勝決定戦。
あ~楽しかった。


最後に、
やっぱり大相撲は面白かった!

相撲がある日常、
何物にも代えがたいという感慨を強く持った今場所でした。

関係者の皆さん、
お疲れさまでした。

すぐに9月場所もはじまります。
また盛り上がっていくこと、
期待しています。




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