すっっっごい
すっっっごい、面白かったー
近未来アメリカ(というか半フィクション世界って感じかな)の暗殺チームの一人が主人公
彼が所属しているのは国の軍の一部隊なので、基本的に裏切りとか理不尽とかなくて、暗殺者ものとかスパイ物とかにありがちな、嫌な気持ちになる展開はありません
そういうところでの雑音がなく、純粋に物語の展開を楽しめる、本当に面白い一冊でした
あらすじはとても簡単に言うと、
内戦で大量殺戮が起こるたびに、その国の要人を暗殺しに行く主人公(アメリカだから?軍事介入する)
そこでなんとなくわかってくるのが、「大量殺戮の影に常に一人の男がチラつく」ということ。
あれ?もしかしてこのいくつもある大量殺戮、すべてにこの男が関わってるんじゃないのか…?
っていう話
もう読んでほしいとしかいいようがないですが、面白かったです(何度も言ってすみません)
ラストまで読み終えてからゆっくり解説を読んだのですが、小松左京さんの選評が全くもっておっしゃるとおりでした
小松左京さんが書いているとおり、確かに虐殺器官とは結局なんぞやというところの説明がもう一つ欲しかったし、ジョンの動機ももっと詳しく…って思ったし、ラストの主人公の行動についてもかなり説明が足りないなと思う。
ラストの主人公の行動については特に、ちょっと唐突に感じたし、あなたアメリカにそんなに深い恨みあったっけ…ってツッコミ入れたくなったし。
でも、でもそんなものは凌駕してしまうほど、とにかくすごく、すっごく面白かったんです
なので言われてみればちょっと説明が足りないなと思う点も含めたとしても、もうとにかく面白かったです(語彙力がない…)
伊藤計劃さんの本はもっと読まなくては!と、虐殺器官の世界観を引き継いでいるという【ハーモニー】を即購入しました
届いたらすぐに読もうっと。
さて、そんな本作ですが
解説の結びは伊藤計劃さんのお母様の言葉でした
伊藤さんのお母様が、ほんの少しのユーモアを交えて伊藤さんを語った言葉に、深い深い愛情を感じて、伊藤さんのこの小説に感じた印象と同じだなと思いました
つらく苦しい局面で、悲観になりすぎないようにおおらかに物事を見つめようと努める目線がとても切なく、愛おしいと感じました