今週末は、アメコミから。今月までは、アメコミの到着に問題はないんだよね。
早速到着したAmazing SPIDER-MAN (“ASM”)再出発(Rebootね) 1号のレビュー。ASM 2号も一緒に到着したのだが、それはまた今度。それだけ1号について書くことがあるってことかな。
筋書きDan Slott、画をGiuseppe Camuncoliが担当。添付表紙の画はAlex Ross。
早速、粗筋について手短に。いつの間にやらPeter Parkerの経営するParker Industry (“PI”)社は、世界を股にかける巨大会社に成長していた。ナノテク、バイオ、携帯端末なんでもありの会社だ。SPIDER-MANはPeterの用心棒みたいであると世間には説明されている。The Zodiacなる犯罪集団がそのPIの携帯端末網のサーバーへのアクセス仕鰍ッている。それに立ち向かうPeterと協力者MOCKINBIRD、そして、Hobie Brown。
いつものように、気に入ったシーン、台詞を紹介。まずは、PI社のロゴ。∞を表す記号にPIという頭文字が描かれている。∞の記号は8という数字を斜めにしたようにも見えるところが、味噌。蜘蛛の足の数だね。上手い。
Spider Mobileの再登場も良い。光文社版に登場しているので、懐かしむ日本人ファンも多いと思う。しかし多分におもちゃ会社とのタイアップの臭いがする。Peterとの共同開発者に対し、SPIDER-MANがこれは、Captain Ameri-carにでも見えるのかい?との駄洒落での質問は好き。駄洒落って下らないけど、笑っちゃうのがあるよね。
Hobieの登場も見逃せない。(なんでPeterの正体知っているんだろうって疑問はさておき)こういう理解者がSPIDER-MANには必要。彼の”Nobody beats me (HobieがSPIDER-MANのコスチュームを着ている) in a second round.”昔からヒーローは初戦で悪人に負けるけど、二回戦目には悪に勝つという、漫画ならではの話の展開を逆手にとっての台詞回しはSlottらしい面白さ。
オマケの話で何と先月終了したRenew Your Vowsに出てきた悪人を登場させたのも抜け目がない。何とも得体のしれない悪人だったけど、本編に登場させたのは悪くない。そう言えば、その悪人の手下の科学者Stillwellは、SPIDER-MANの宿敵の一人Scorpionの生みの親と同じ苗字だと、お気に入りのャbドキャストCrawl Spaceで先月聞いた。流石Slott。彼の脳みそは、こういうファンをくすぐる小ネタの宝庫だ。
そして、Anna Mariaの手伝いをしているロボット。Dr. Octopusの心を宿しているようだ。知ってたよ、このトリック。まさかこのロボットとは気づかなかったけど、タコ型のロボットかなんかに緊急避難していたと推測していた。宿敵が簡単に死なないのはヒーローものの常。上出来。
何点か駄目だし。Peterが巨大企業の社長で世界を股にかけという設定は、相変わらずのSlottらしく、全然ダメ。まるでTony StarkのようなPeterは、Slott流のIRON MANへのHomageもしくはギャグなのだろうが。唯一Poor man’s Tony Starkってマスコミの声を使った表現に救われた感はある。
そのSlottとCamuncoliのコンビは、Superior SPIDER-MAN当時と同じ。再出発なのに新鮮味がない。(これは他のファンも同じ気持ちだと思う。)
これまでも何度かPeterの邪魔をしてきたSajaniを厳しく叱責したのはPeterらしくない。彼も成長したということかもしれないが、世界のためとか言っている彼の言葉とは思えない。
オマケの短編の数々は、結局他の姉妹誌の事前予告だという点。それにお金を払うのは不本意だな。確かそこに出てきた悪人が集められて収監された先が前述のRegentの基地というのは、許せるが。
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