あーとうとうX-MENのレビューが途切れてしまった。どうしても話の中に入り込めなかった。Marvelも旗艦誌のX-MENで中心的な話が語られていない状態が変だと気が付いたらしく、35号の後は再度一から出直すらしい。良かった。気を取り直してX-MEN 33号、34号を読み終えたのでレビュー。
筋書をGerry Dugan 、画をJoshua Cassaraが担当。前回レビューしたX-MENでは、Phil Notoが担当して好印象だったが、Cassaraの画も負けていない。彼の描くWOLVERINEとCallistoはなかなかBad-ass(悪)感が出ていて好き。WOLVERINEと言えばAdam Kubertの描くものが一番かもしれないが、それに次ぐ良さだ。
添付画像はRussell DautermanのTrading Card Varant。X-MENのVariantでは定番のシリーズだが、つい買ってしまう。発想が面白いのとDautermanの画が素敵なんだよな。
粗筋から。ミュータントは世界各地でレジスタンス活動中。Kittyは架空のアジアの島国Madripoorにてサイボーグ軍団に拘束されたCallistoを救出。Orchisの創始者とも一戦を交える。一方自由の身となったCYCLOPSは火星?にてアンドロイドNimrodと対決。34号はOrchisに手を貸すProfessor Xを愛弟子Kitty Prydeと駄目弟子WOLVERINEが追う。
気に入ったシーン、台詞を書いていく。ミュータントを憎んでいるやつらの組織Orchis。FANTASTIC FOURの技術を没収していたのは面白い発想。ここではOrchsの創始者Devoがその技術を使いX-MENをnegative zoneへと送り込もうとした。FFの敵Dr. Doomの力を借りて解決したのはなかなか考えつかない面白さだ。一方、X-MENだけで解決しろよと突っ込みを入れたい。
もう一つ面白いプロットは、手を組んでいたNimrodを始めとするアンドロイド、ロボット達が自分たちだけの世界Sentinel Cityを作ろうとしていること。あ、これ映画、テレビシリーズのTerminatorの世界だ。彼らの最初の目的人類をミュータントから守るという概念が失われている。Nimrodの台詞。”We will be part of God.”
続いてX-MEN 34号。劣勢のOrchisの反転攻撃を仕掛けるため部下を怪物に変えていることに対するDaily BugleのBen Ulichのコメント。”The Orchis troops we’ve pursuing are getting lay-off packages in corporate history right now.” 解雇の退職金代わりに化け物にされていると皮肉っている。ちょっとアメリカのマスコミっぽい。
冒頭のシーンでProfessor Xは”No more humans.”と独り言ちている、どうしてそう言っているか、その前後の経緯がわからないので、置いておき、最終ページのKittyの台詞。”If we win and I’m still standing, then I’m done. No more X-MEN.” 最初のProfessor XとKittyの台詞を呼応させている。粋だね。もう一つKittyはここで早々と引退宣言をしているのだが、X-MEN 35号の後の再編では再度彼女はX-MENの一師団を率いることを知っている。