アメコミとラーメン

Bachaloの画が非常に良いな、Uncanny X-MEN



またまた一月おいてUncanny X-MEN(”UX”)について。今回はUX 29号、30号。筋書きをBrian Michael Bendis、画をChris Bachaloがそれぞれ担当。添付画像は、29号のもの。30号の表紙はKris Ankaが担当しているが、品質という点において、断然Bachaloに軍配が上がる。

さらっと粗筋を紹介しよう。Xavier教授の力によって封印されていた強力なミュータントMatthew Malloyの力が覚醒した。CYCLOPS はXavierの遺言に半分背きMatthewを説得することにした。一方MAGIKは過去に遡りDR. STRANGEの力を借りて、解決を試みる。また、Evaも同様に過去に遡り生前のXavier教授に会い、彼がMatthewの力を押さえ込んだことが役に立たなかったことを伝えようとしている。最後には、人類がMatthew、CYCLOPS、MAGIKを攻撃し、殺してしまった。(かのように見える。)

今回も、気に入ったシーンや台詞等を紹介。前回も書いたが、Bachaloの画が非常に良い。好き嫌いが分かれる画家だと思うが、時が経つにつれ彼の画はどんどん上手くなっている。特に今回はMAGIKの画が良いな。それから、この添付画像の表紙も、ものすごく手が込んでいて好きだな。

MAGNETOと自分の考え方の違いをMatthewに説明しているCYCLOPSの台詞の後半、”We just have the tendency to have different opinions on how to go about it.”のitは何かな。二人が共通して信じているミュータントの生き残りへの希望じゃないかな。しかし、それだとするとsame thingsと複数形で書かれているので混乱するな。

前回紹介したUncannyと All New X-MENのAnnualでのEvaの冒険が今回の話に繋がっている。上述の通り彼女は過去、現在に時間旅行できるようになっている。過去を変えてしまったことで、未来が変わることをAnnualの中で身を持って経験する。Evaの過去のXavierへの警告を、Celesteを始めとするStepford姉妹は理解できない。結局同じ過ちを繰り返すかもしれないからだ。Annualを読んでおいて良かった。

30号では、過去のXavier教授が良い味を出している。まず、Evaの説得に頑なに耳を貸そうとしないのも良い。それ以上に、自分がEvaの来た時代には生きていないことを悟るシーンがさらに良いな。

スパイ組織SHIELDの責任者Maria Hillの30号前半の台詞が面白い。CYCLOPSの死に、ミュータントが人類に総攻撃を加えるか、SHIELDに花束を届けるかどっちかよねってやつ。

ちなみに、Matthewはミサイル攻撃にも関わらず、生き返るのだが、その彼をEmma Frostがぶん殴ったシーンも好きだな。それはつまり、まだ彼女はCYCLOPSを好きであり続けているってことか。

そして、物語のクライマックス。過去からXavier教授が来て最初に喋った言葉、”To me, my X-MEN.” これは彼の名台詞。昔から何度となく、X-MENのメンバーに使われていると思う。

よく聞くャbドキャストでも度々言われているが、Bendisの話の進め方はゆっくり。ちょっとこの話も引っぱり過ぎな感じはする。果たして、何が見かけ通りで、何が見かけ通りでないのかは、これからのお楽しみ。だいたいCYCLOPSが死んだのだって怪しいもんだ。

コメント一覧

管理人
与作さん:
素敵ですね。
山田与作
京都国際マンガミュージアムに「ミュータントタートルズ大全」を寄贈しました。すごいでしょう?。
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